東京のラーメン/味噌ラーメン5撰/田中そば店 本店
足立六町/田中そば店 本店
田中商店ではない。
田中商店と共同の駐車場になっている田中そば店が今回の目的だ。
つくばエクスプレスの足立は六町駅。
駅から徒歩で20分程度歩いたところにあるアクセスはあまりよろしくない場所にある田中そば店の本店。
なので今回は車だ。
あまりアクセスのよろしくない店は書きたくないのだが、秋葉原や新橋にも田中そば店は出店しているので気になったのであればそちらを参照して頂きたい。
なぜアクセスしにくい本店かというと━━━━
やはり飲食店は店舗に依って味が変わるから、である。
支店になってしまうと本店の熱量を出せてない場合が多い。
本店と同じモノを食べているのになにか違う。
こういった現象が多店舗展開の店にはありがちなのだ。
それはなぜかと言うと、やはり作り手の差。
本当に食べ物というのは作り手に依って味が変わってしまうのだ。
それが残念な場合もあれば当たりの場合もある。
なので、発信地である本店を食べに行くのが妥当な考え。
━━━━閑話休題。
「食券先買い」
そんなわけで、本店へお邪魔する運びに。
そして、喜多方ベースの中華そばがメインなのに今回は味噌なんかをチョイスするわけで。
開店の11時に入店。
ザザザっと三人一組と一人客が二名同時に入ってきた。
流石といわざるを得ない。
店内は二人体制で回しており調理場では丁寧にスープが炊かれている。
セントラル調理でない証だ。
一杯一杯丁寧に仕上げ作業にかかっていた。
山形辛みそらーめん
¥880
山形は赤湯温泉名物の辛みそラーメンのインスパイアである。
白味噌主体のスープに赤辛いにんにく味噌。
スープは鶏、豚、魚介の混合だ。
チャーシューの配列、青海苔など見た目も綺麗で食欲をそそる。
最初は赤辛味噌を混ぜずに食べる。
白味噌のまったりとした甘みのある仕上がりの味噌ラーメンだ。
これだけでも美味い。
麺は滑らかで加水の高い少々柔めのモノ。
非常にスープと良くマッチしている。
丁寧に切られたチャーシューも触ると崩れるほどに柔らかく。
一つ一つがとても丁寧に作られた一杯なのが手に取るようにわかる。
ここで赤辛味噌を徐々に溶きはじめる。
にんにくの風味が香ばしくそのまま口に入れるとかなり辛めの味噌だ。
溶いていくとかなりの赤さに。
辛いモノが好きな人間も満足の行く程度の辛味はこれだけでも出ている。
白味噌と合わさると非常に深いコクが生まれ食べていて飽きさせない出来。
良く色の入ったメンマも柔らかく風味をしっかりとスープに落としている。
ここで卓上にある唐華という辛味をセルフ追加する。
唐辛子主体の刺激が強いモノだ。
スプーン一杯で辛さにブーストがかかる。
うん、唐華欲しい。
甘めの白味噌→甘辛味噌→辛味噌と三段変化を成した。
スープの層も厚くレンゲと汗が止まらない。
寒い冬には味噌ラーメン。
辛い味噌なんか良い。
山形赤湯辛味噌インスパイアを都内でも味わえる。
これだけでも十分価値があるんじゃなかろうか。
営業時間
11:00~21:00
定休
無休
座席
テーブル4×3
カウンター7
備考
行列はないが、本店は駅から非常にアクセスが悪い。
都内各地に店舗があるのでそちらに行くのもありだろう。