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東京のラーメン/魚介動物MIXラーメン5撰/自家製麺 燦燦斗

東十条/自家製麺 燦燦斗

夜の東十条北口。
麺処 ほん田に行くのであれば南口におりるが今回は北口。
階段を上がり商店街に出る。

階段横の坂を下るとその店の行列が見えるはずだ。

自家製麺 燦燦斗、である。

兎に角営業時間が短くハードルが高い。

そのために非常に並びは強くなる。

並ぶ際の手順としてはまず食券を先に買ってから行列の最後尾に接続する。

そうすると物腰の柔らかい奥様が食券を確認しに来てくれるので後は行列が消化されるのを待つだけだ。

奥様に呼び込まれると手狭なカウンターへ着席だ。

生ビールなんかを頼むと辛味(別売り)と一緒に出してくれたりする。

このアテを突きながら━━━━
延々とローテーションするジュリーを聴きゆっくりと一杯やるのも乙なモノで。

ビール(ヱビス)辛味
¥500/¥50

こいつをアテのチャーシューメンマに絡めて食べてよし、ラストにラーメンの味変化に使ってよし。
独特でミンチの肉感が溢れる非常に味のある辛味だ。
辛いのが苦手でなければ頼むと幸せになれる。

そんな緩やかな店内。
丁寧にご主人がラーメンを仕上げいる。
相変わらずチャーミングな奥様の接客落ち着く。
茹で時間に少し時間を要するのでこうしてゆっくり待つのが良かろう。
そして━━━━

らーめん/特増し
¥700/¥300

特増しはこの見た目も鮮やかなレアチャーシューとメンが増され、味玉がつく。
整然とした丼構えがよろしい。

綺麗な魚介動物ラーメンといえよう。

特ナンバーワンという品種の小麦粉を使用した自家製麺。
小麦の香りが強い。
加水は高くプリプリ、モチモチですすり応えのいい麺。
スープはフワッと魚介が香るサラサラとしたクドくない豚骨と魚介のMIXスープだ。
なんの不思議もなく、抵抗もなく。
一口はじめたら手が止まらなくなる。
塩気が本当に恰度良いのである。
キツくも優しくもない。
美味い。

たまに肉を啄み、スープ、麺、スープ━━━━
などとやっているとたちまちになくなってしまう。
こんなレアチャーシューを約20年前から出してるんだから驚くしかない。
そして現在もダントツの一軍枠で。

メンマも柔らかい。
やはりラーメンにはメンマ。
メンマの味がスープに落ちなければはじまらない。

そして肉感が強い辛味で味を変えて赤くしていく。

このへんで味玉。
しっかり芯まで味が入っている。
うーん、やはり全てにおいて丁寧なんだよね仕込みが。

食べ物は作り手の精神状態を投影しているモノだと思っている。
非常に穏やかで揺るぎない味。
いつ食べても美味しくブレがない。
微差を修正しつつ毎回の仕込みで「毎回美味い」に仕上げる難しさ。
それを10年以上続けてる店っていうのは本当にすごいと思う。

揺るぎない美味さの名店。
営業時間や行列のハードルが少し高いかも知れないが、アクセスは良く回転も遅くない。
赤羽あたりで飲んだあと、
〆に綺麗な魚介豚骨ラーメン。
その後また一杯(字余り)

営業時間

18:00〜20:30頃

定休

月曜、木曜

座席

カウンター8席

備考

常に並びはある。
休日ともなると10人を越えるので注意されたし。
食券は行列を飛び越えて先買いした後に最後尾へ着くこと。