見出し画像

東京のラーメン/魚介動物MIXラーメン5撰/魂の中華そば

上板橋/魂の中華そば

上板橋南口。
ここ上板橋駅はいつの間にかラーメンのホットスポットになってしまったのである。
屋台上がりの名店「ラーメンこそっと」
池袋桑ばらのお弟子の店「安ざわ食堂」
そして今や都内の激辛一大勢力「蒙古タンメン中本本店」
少し歩いて川越街道を渡れば豚骨の名店「愚直」があるし恐ろしいくらいに良い店が集中している。
これもラーメン屋のジンクスのようで、良い店が一店舗あるとそこに挙って良い店が集中するという。
この上板橋駅が良い例なのかも知れない。

昔ながらの南口商店街を歩いて目当ての店へ向かう。
ローカルなおばあちゃんがゆっくりと野菜などを売っていた。

おばあちゃん、ちがうそうじゃない。

そんなほっこりとするような八百屋の裏手に今回の目当てはある。
オールドスクールなラーメンやつけそばを追い求めるスタイルのストイックな店である。

「食券先買い」

13時前。
待ちはなく、すんなりとカウンターへ案内された。
知らない間に自家製麺に変わったんだねーなどと思いつつラーメンを待つ。
えらく雰囲気のある店主さんがオペレーションしている。

その間にも後ろにお客が詰めかける。
あっという間に店内は満席、待ちが出る程になった。
谷間に当たったようだ。

特製中華そば/辛味/生玉子
¥1,200/¥100/¥50

これでもか、という大ボリュームな絵面である。

ムチムチの自家製麺と一口目で魚介がガガガっと斬り込んでくる動物系との魚介スープはめときか、べんてんかはたまた東池袋か。

これは力強くて美味い。

大判厚切りのウデ辺りの肉は食感残しで食べ応えが強くて食べた気になれるものだ。
強めのスープと合う。

そしてこれでもか乗っかったメンマがこの系統の特徴である。
このメンマだけでビールが進むんだよ。(ビールを頼むと柵切りチャーシューとメンマのアテがついてくるんだけど)
しっかりと様式を周到していて好感だ。

そこに生玉子とガーリックチップ主体のビターな辛味をカマして一心不乱にすするスタイルだ。
東池袋や東池袋亜流系統というのはこういうモリモリとお腹を満たすコンテンツなのだ。

海苔に卓上の生にんにくと豆板醤を乗せ更に拍車をかけていく。 
普通盛りで300gある麺がサラリと胃袋に収まってしまう。
勢いのまま、食欲に任せて一心不乱でこういうモノを食すのもラーメンのまた違った楽しみ方としてボクは捉えている。

温故知新。
古きに新しきを知る。
旧東池袋大勝軒やべんてんのような味を進化させつつ守っている魂が上板橋にある。
ちなみにつけ麺は荻窪丸長をインスパイアしているそうだ。
ガッツリと食べるにはもってこいのお店である。

営業時間

11:30~14:30/18:00~21:00

土・日・祝 11:00~16:00/18:00~20:00

定休日

月曜、第2・4日曜

※月曜祝日の場合営業、翌日休み

座席数カウンター8席・テーブル2人がけ1席

備考

並びは少な目といえる。
穴場なのでサッと行ってパッと食べられる印象。
例外なく土・日・祝には注意すべし。