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【肆の幕】超気軽に東京から大阪までチャリンコで行ってみた話(沼津〜浜松)

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2日目

2017年11/2(Tue)午前9時

前日の箱根越えで体力を使い果たしたボクはギリギリまで部屋で身体を休めていた。
カーテンを開ければなんという快晴哉。

脚は大阪へ向いている。
先を急ぐわけではないがもうこの先に箱根峠はないという事実。

平地を突き進めるという平和。
もうこの時点で、2日目の時点で超気軽なとか言えない状況なわけで。

平地を突き進める平和を片手にチェックアウトを済ませホテルを後にする。
こういう勝手気ままは旅の醍醐味。

その場で宿を取りその場で食うものをキメてゆっくりする。

「チャリは辛かろ?」
とか思われるかも知らないがそんなことはない。

チャリンコは行く都市行く都市の隅々まで廻れるかなり有用な武器である。

まあ朝起きたら大阪までまだ300kmはある2日目だから街は巡りはしないけれども。

なんてことを考えつつ2日目の駒を進める。

この弧を描いた駿河湾。

こいつが今日の難所だ。
平地とはいえど誰が言ったか━━━━

「サイレントヒル」

兎に角終わらない静岡との戦いが始まる。
箱根とかいう北条氏政みたいなラスボスみたいのを倒したあとで徳川家康みたいなデーンと、デーンと構えた鬼駿河。

四の五の云っても始まらない。
取り敢えずチャリに跨がろう。

おお、神よ……

快晴の駿河湾。
自転車で海岸沿いを走れるのはすごく有効だ。
兎に角何も考えず真っ直ぐ行けばいい。

ただひたすらに真っ直ぐ進むこと30km
海は見飽きた━━━━
とか言わない。

一生のうちでここまで潮風にあたれたことがあるだろうか?

何も考えず脚が進む。
ただ━━━━

腹減った。

なので一旦雑木林をくぐり車通りの多い国道に出て朝飯にありつこうという算段だ。

やっと逢えたね。

偶然お初にお目にかかる。
憧れのさわやか。
丁度OPENしたての11時を周ろうとしていた。

そら入るやろ。

勝手も分からないからとりあえず看板メニュー的なハンバーグを頼む。

お母さんが丁寧に切ってから焼きを入れてくれる。

げんこつハンバーグランチ

後で知らされたんだけどね━━━━

さわやかではオニオンソースが鉄板らしくデミグラスソースを頼むと非国民扱いされるという事実……

ねえ、こういうノープラン。
こういう作法も知らない余所者。
けどね。

美味いじゃないっすか!!!

デミでも良いよう。
ご飯がモリモリススムくん。
ど平日なのに10人ほどの待ちが出る

ファミリーレストラン

どんだけさわやかが好きやねん。
でも、自分の脚で来て実際に食ったから分かるけど

満足感のバケモノ

なんでかって目の前で調理してくれる目の喜びと選択肢の多さ。

そして絶対的な安定感のパティ

いや、これは1週間コレを食い続けてもエエわデミグラスソース頼んだ非国民だけれども。

さあ、腹は満ち満ちた。
富士を背に先に進もう。

ここからが地獄のサイレントヒル

とにかく長い。
そして国道1号線がイジワル。

自動車専用道路が多過ぎで自転車向きではないという。

海辺を行きたいのだけれど自転車では入れない道だらけだ。
編みの目をかいくぐりなんとか進む。

しかし遠くまで来たなあ。
東京からは200km以上離れた。

1日では帰れない距離だ。
この先何があるのかなんて━━━━

全くわからない。

パンパンに荷物を詰めたツーリストスタイル。
ORTLIEBのバッグの見栄えは良い。

さあここからが本当の闘いだ。

午前を跨ぎ午後1時。
そこから午後5時までひたすら駿河湾沿いを進んだ。

何が怖いって何もないのよ。

兎に角サイレントヒルは暇なのだ。
ただひたすら脚を先に進める。
退屈な国道。
撮る写真すらない。
この修験者のような体験こそ自分の宝だとは思っているが兎に角暇。

暇ッ暇ッッ暇ッッッ!!!

沼津から静岡を過ぎ焼津を抜けて藤枝までチャリンコを漕ぐ以外することがない。
さわやかでがっちりと胃袋は満たしてしまったのでそっち方面にも逃げ場はなく。

気づけば掛川。
突如としてあらわれた掛川城。

6時間写真も撮らずに走り通した。

まあそりゃあ腹が減るよね。

Yeah!!!
杉田家で喰えなかった慾を満たせよ。
家系ラーメンジェット家

僻地掛川でもYES酒井製麺。
これは期待できそうだ。

ネギラーメン/ほうれん草/カタメコイメアブラオオメ

今思うと関西ではこのクオリティの家系ラーメンが食えないことが良くわかる。
限界点がここだったのかも知れない。

ワンオペなので提供時間が遅く並びが発生していたほどだ。

鶏油の幕wwww

カロリーのバケモノなんだけど家系ラーメンならこれくらいやってもらわなければ困る。
動物系の強いスープと舌を引っ張る醤油。

酒井製麺のブツブツとした短い極太麺。

この満足感たるや。
新幹線乗って新横浜まで行かないと食えない。
2時間半だけどこのディスタンスぱねえ。
その道中、サイレントヒルのどてっ腹でこのクオリティが味わえる喜び。

もちょもちょっとほうれん草の盛りもよろしく。

この辺の作法も忘れずに完飲完食フィニッシュ・ムーブキメて起き上がり昇竜軽く会釈して退店押忍、ごっつあん!

しかしまだ掛川。
この辺で2日目の寄宿地をキメなければならない。
ここから浜松までの距離30km強
現在午後6時である。
30kmならば1時間少々で辿り着けるので今晩は浜松に決定。
前日の教訓もありこの場で即安い宿を探しキメてネット予約を済ませる。

ちょっとだけ成長したの。

そこからはまた何もない国道を地元の学生なんかと一緒に走るわけで。

到着。

なんのこともなく到着しているように見えるだろうがこれが一番辛いの。

目的地までのただひたすらな移動。

浜松恋しかった━━━━
浜松会いたかった━━━━

でもこれまだ静岡抜けてないからね。
壊れるほど愛しても1/3も伝わらないからね。

サイレントヒルの2/3乗り切ったくらいだからね。

寝る場所は確保した!!!
よろしいならば戦争だ。

夜の浜松に繰り出すとしよう(女遊びは全くしない)
行ったことのない土地の夜の繁華街を見て回るのが好きなの。

さあ、美味いモノはあるかな。

まずは喉の渇きを駅前で満たそうではないか。

好麺。
浜松の駅前にある中華屋だ。
浜松餃子ってのがあるがそれは観光客専用のコンテンツに見受ける。

ならば街中華でいこう。

地力はこういう店でわかる。

ほほう、ほう。
そういう感じなのね。
飲める感じのこれは良い街中華。

とりあえずハイボールで渇きを癒やす。
た ま ら ね え

パリッパリの焼き餃子をアテなんかにしちゃったりして。

浜松餃子っつたら真ん中にもやしが添えられてる「石松」的なモノだけどそんなもんには興味はない。

「名物」をアテにして良かった思い出がそこまでない。

こういうのでいいんじゃないっすかね。
ハイボールに普通の街中華の餃子。
地元の人はこれで満足するんじゃないっすかね。

鶏そば

いわゆる中国料理の鶏絲湯麺。
綺麗な鶏出汁。
若干ケミがキマってる。
だがそこがいい。

非常にキレイなスープである。
ガラだろうね。
ネギの甘みも付加されている。

そう、少し柔めの麺がいい。
これでこそ鶏絲湯麺。

鶏肉を崩しながら食べると鶏の旨味がじんわりと出て食べ進めるほどに美味くなる。

好きな味だ。

だがしかし、腹はまだ満たされない。
次に行くとしよう。

浜松は第一通りという場所が繁華街だ。
ギラッギラとしている。
夜遊びをするならココだろうな。

とにかく浜松は元気に見えた。
浜松目当てで食い歩きに来てもいい程度のモノ。

餃子や鰻だけじゃない。
そして車で通るのとも違う。
浜松っつて云ったら浜松サービスエリア。
そのイメージしかなかったが全然違う。

やはり自分の脚で来るのが一番だと悟った。

中華そば みやひろ

繁華街のど真ん中にあるラーメンだ。
流行りのラーメンは東京に置いてきた。
こういうのが食いてえ。

コスパ。

でも安かろうマズかろうであったら困る。

とりあえず乙ボール!!!

ラーメン2杯と餃子、そして酒を少々。
ここから疲れを更に癒やすのだ。

中華そば

浜松の歓楽街爆心地にありながら500円というハイコストパフォーマンスをぶつけてきたバケモンみたいな店だった。

化調ありきのしっかりとした豚由来のスープにはキリッとラードが浮かぶ。

こういうのが喰いたいんだよな。

カエシやら刻みネギのバランスが凄い。
肩ロースのノス感も最高だ。

これでもか位メンマ山盛り驚愕。
これで500円か……
畏れ入った。
浜松の真価は街中華にあるのかも知れない。

それでやはり平日の夜とは思えない程度に流行っていた。

寝る!!!

サイレントヒルをまだ抜けられていない。
翌日は早くに出て名古屋あたりで良い思いをしたいモノだ。

云うまでもなく横になってすぐに寝た。

━━━━肆の幕、了。

伍の幕に続く。