ラーメンが食べられるようになったこと

子供の頃から、ラーメンの香りが苦手だった。
ラーメン屋さんの前を通る時はウッと息を止めて走った。

高校の修学旅行は北海道。札幌ラーメンが食べられるか緊張した。
グループのみんなに気を使われたくなくて、美味しいふりをして食べたラーメンの味は記憶にない。ちゃんと先に苦手だって言えばよかった。

そんなわたしが、今はとんこつラーメンも食べられるようになった。
夜中に食べたくなって、ふらりと出かける。
寝る前に油っぽいものなんて・・・、そんなちょっといけないことをしている感がまた美味しさを引き立てる。
帰りは夜道の散歩をして、油っぽさの罪を薄めてみる。
風に当たりながら、お月様を追いかけてみたり、猫を探してみたり。


今宵も夫と夜中に出かける
行き先はラーメン屋だ
手を繋いで

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小俣 荘子

わたしをかたちづくるもの

「私の形」をテーマに創作したものがたり #エッセイ #小説
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