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「繋がり」私がやりたいこと


ちょうど一週間前。

たくさんの荷物に、どこから見ても分かる、新品の真っ白なブーツ(長靴)。

大きく手を振って、メガネの奥の目がなくなるくらいの優しい笑顔。



「わぁーーーー!!
お久しぶりです!お元気でしたか?」

完熟のベルガモットを持ってきてくれたのは、愛媛の農園で働いている、通称、さぶちゃん。
(ちなみに女性ですよ)



東京で会えると思ってなかったので、連絡をいただいた時は、とってもびっくりしました。


お仕事で来られた際に、お時間作って会いに来てくれまして。

さぶちゃんと、感動の再会を果たすことができました。



去年の夏。
私が初めて出張として、行かせてもらった場所があります。


愛媛県伊予市にある、
できる限り自然に近い農業をめざした
「福岡正信自然農園」


ご縁あって、農園の大切な柑橘のマーマレードやジュースを、マルシェで販売させてもらっていたのが、5年前。


農薬を一切使わないので、皮からまるごと安心して、味の濃い、実がぎっしり詰まった果実を感じられます。

いろんな種類のマーマレードは、お酒や炭酸水で割ったり。

上質な調味料としても、おしゃれなおつまみとしても使えますので、お値段はしますが、それ以上の価値があると思っています。


お話をいただいた頃から、仕事ではなく、プライベートでもその美味しさの虜になり、今でもマーマレードは、ここのしか食べません。



去年、また販売のお声をかけていただきまして。

さらに、新しいプロジェクトのお手伝いの話をいただいたので、直接農園にお邪魔させてもらうことができたのです。


3代目園主の方とは、最初のイベントの時にお会いしました。

業界で有名な方なのに、気さくで謙虚。
常に笑顔でニコニコと、言葉一つ一つを丁寧に紡ぎだし、とてもおおらかで穏やかな方でした。


癒し効果があるのではないかと思うような声で、自然に寄り添った大切な農園のことを教えていただきました。

とても感銘を受け、今でもその時のことが忘れられません。

「作り手さんの思い、魅力を伝えるようなことをしたい!!」

今の私の活動の原点となった、農園です。


このお話をいただいた時、本当にうれしくて、うれしくて。
心躍り、舞い上がり、とても張り切っていました。

農園に行かせていただき、繋いでくださった方には、

ご恩を返したい!!

と、感謝してもしきれず。

店頭販売の際にやり取りさせていただいた素敵女子とも、

やっと会えましたねー!

と、嬉しい初対面となりました。


農園は、山の上にあり、空がとても近くに感じました。

木々の深い緑と水空の空に、真っ白な雲。

想像以上に広大で、働いている方のイキイキとした姿。

景色全てが、強く鮮やかに感じたのは、私の気持ちが舞い上がっていたからだけではないと思います。


自然と向き合う大変さを物ともせず、
子供を育てているかのように、その果樹の個性を大切にしていました。


それは簡単には、語りつくせない、語ってはいけないくらいの、エネルギーと優しさに溢れていました。

「楽しくて楽しくて、柑橘たちが可愛くて可愛くて、私はこの農園が大好きです!」


そう語ってくれたのが、今回再会できた、さぶちゃんでした。


私は浮かれ気味に、
お客様の反応や、何より私が夢中になって販売させてもらえた嬉しさ。

1人ベラベラと暑苦しく喋り続けたのは、何となく想像できますかね。


この素敵な農園と働いている方々を、どのように表現して伝えたらいいのだろう。

たくさんの人に知っていただきたい!
どうしたら、この方たちの想いを届けられるのだろう。

私は、感情ばかり先走り。
完全に周りが、見えなくなってしまいました。

去年の9月、私が心と体のバランスを壊してなければ、そのままお仕事できていたかもしれません。


その後、【まさみの時間】(イベント)で試食してくれた子が、料理のイベントで使ってくれていました。


今回、タイミング良く、その子とも会ってもらうことができました。


「ホントに、美味しい!ありがとうございます。」

と、握手して。

「上手に使っていただき嬉しいです!感謝しています。」

と、拍手して。

お互いが顔を合わせ、喜んでいる姿を見た時に思ったんです。


「あ!!私がやりたいことって、これだ!」

また、新たな可能性を引き出してもらい、一歩踏み出せた瞬間でした。


お役には立てなかったけど、こうやって繋がり続けていること。
本当に感謝しなくてはいけない。

そう思っています。

今年は、伊予柑が豊作だそうです。

私が見たあの景色に、鮮やかなオレンジ色がアクセントになっているんだろうな。


ずっと書きたかったけど、書けなかった農園のこと。


二度と会えないだろうと思っていたけど、
もう一度会うことができたので、書かせてもらいました。


必ずまた、会いに行きますよ。

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