ライター以外の人が「取材できる」ということ

ライターという肩書きがあるけど、それは職業というよりも"職能"ではないかとつくづく思う。

というのは、『ライターにならなくてもいいのだ。』で書いたことだ。

ライターは文字のごとく「ライティングする」だけではなく、時と場合によっては、編集視点でメディアを分析したり、記事のための取材をおこなうこともある

つまり、「ライティング」「編集」「取材」という職能があるわけだが、これができることで何が変わるのかを考えてみたい。言い換えると、ライターという仕事につかなくても、「ライターの職能を得ることで何ができるようになるのか」ということだ。

今回は、「取材できること」にフォーカスする。取材スキルを得たときの変化は、大きく3つあると思う。「引き出す」「整理する」「つながる」の3つ。

「引き出す」ために必要な3つの力

まず、「引き出す」だが、記事のための必要情報を取材相手から引き出せなきゃ話にならない。そのためには、「どんな質問をすべきか」という質問の設計がまず必要となる。

何を聞いて、何を聞かないべきか。その優先順位や、聞くタイミングなど繊細であるべきだろう。

また「どのような経緯で話を聞きたいのか」という文脈を正確に伝えることができなければ、相手がだらだらと喋ってしまい、限られた時間のなかで的確な情報を得ることはできない。という意味では、要約して伝える力も必要になってくる。

取材は「聞く」ことが主だが、相手の発想がはずむように情報素材を提供するという意味で、こちらがどんなことを「話す」かは重要であり、質問リストがあってそれを順番に聞けばいい、という簡単な話ではない。

また、インタビューアーとインタビューイーの関係性のほとんどは、赤の他人からのスタートであることが多い。考えてみてほしいのが、関係性がない人に対して何でもかんでも答えることができるだろうか? 

ある種、相手の懐にうまく飛び込んで、関係性を築けることで、相手から情報を引き出すことができる。それは人柄などキャラクターが寄与する部分もあるが、技術的にカバーできることは多い。

少しまとめてみると、「取材できる」のなかの「引き出す」には、「質問力」「要約力」「人たらし力」の3つの技術があることになる。

これは、ライターに限らずに、営業、医者、バーテンダー、販売員、美容師、スポーツトレーナーなど、「人と直接的にやり取りし、ヒアリングを通して、どんな提案をするかを決めていく」タイプの職業人には共通する力ではないのかと思う。

繰り返しにはなるが、やはりライターというのは、職業ではなく職能だ。そういった職能として、他業種にも応用できるスキルとして、「ライター」に目が向く人が増えたらいいな、とつねづね思っている。

少し長くなったので、「整理する」「つながる」については、またあらためて書くことにする!


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書くこと

入稿するまでかえれま戦隊「カクノダ!」というライティング(+場づくり)ユニットとして動きはじめたので、関連しそうなことを更新していきます。
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