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料理とクリエーション|炊事をめぐる考察

のまど間のキッチンは、すこし広めにつくられている。業務用コンロで火力も強いし、機材が揃ってると「ごはんつくる欲」がもりもり湧いてくる。のまど間に住みはじめて、料理がうまくなった人もいるとか。

近辺に歩いていける飲食店もないので、1日3食ちゃっかり自炊をしてしまっている。数日分をスーパーでまとめ買いして、少しずつ食材を減らしていく戦法だ。おかげで一週間で、食費は6000円ほど。

包丁で切り、鍋を振るなどをしていると、ふと、「料理というのは、一番身近ですぐにはじめられるDIY(Do It Yourself)だよなあ」と気づく。

すでにある(レディメイド)ものを”消費”するのではなく、「自分の手で生み出していく様」、とでもいいましょうか。自分でつくるぶん、ちょっとずつ上手くなっていくようで、次につながっているようで、自炊というのは長期的にみても”生産的”な気もする。

だから、「プロジェクトをはじめたい」とか「仕事をつくりたい」とか「小商いしてみよう」とか、自分のライフスタイル/ワークスタイルを変えたくて、何かをつくりたいという気持ちがもし湧いたなら、自炊の感覚を大事にしてみるといいのかもしれない。

自分の手を動かしはじめると、少しずつ自分自身ができることが増えていく。言い換えると、手を動かしはじめなければ、頭だけで考えていても何も状況は変わらない。

ああ、そういうことか。ぼくのまわりのクリエーター(ものづくりの人)は、なぜだか料理好きが多いのだけど、その「なぜだか」が少しだけわかった気がした。

自炊に限らないけど、”自分で”やりはじめると、ちょっとずつ自分もリノベートされるということなのかな。

「つくること」「はじめること」を考えたカレーづくりでした。ちなみに、甘口。

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