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「続けるために、力を抜くノダ」ーーブログ歴9年で(やっと)気づいた60%ライティング

のまど間にくるたびに、なにかしらのイベントをさせてもらっている。前々回は「カクテルのつくり方」、前回は「日本各地のまちづくり紹介」、そして今回は、「ブログ」をテーマにしたものだった。

ということで、「みんなでブログでカクノダ!」を開催することに。

ウェブで書くというのは、9年近くやってきた(最初は「ameblo」使ってたなあ。黒歴史「mixi」を含んだら10年)。5年目くらいからは、ライターとしての仕事もさせてもらうようにもなった。

そして、今は、「入稿するまで帰れま戦隊 カクノダ!」というライティングユニットで、書いたり編集したり、ワークショップ/合宿のプログラムづくりも進めていたりする。

そういった立場のなか、この会は、「ブログの分類」「シンプルな書き方」「どうやったらブログと付き合うか」という話をベースに、どんな記事を書きたいかを参加者のみなさんに考えてもらえる2時間を意識した。

「キャッチボール」のように

当日は、「トーク→質疑応答→ワークショップ」という流れに。トークでは基礎部分に触れつつ、ブログは「キャッチボール」に似ていると紹介させてもらった。

「投げ(公開)なきゃ、コミュニケーションがはじまらないし、投げ(書か)なきゃ巧くなるはずもない」

プロとか甲子園球児なんかは目指さなくていいので、河原でキャッチボールするくらいの気軽さでやれるのが、ブログという意味で。

「書かない」という選択肢も

「どのプラットフォームを使うといいか」「どういう過程で、記事を書き進めているか」「ブログをどうやって書き分けているのか」

質疑応答で参加者からもらった問いは、より具体的に「書く」ということを意識したテクニカルなものが多かった。

ただトーク部分でそっと触れたが、記事をつくるとき、それが得意なら「書く」を、書くのが苦手ながら「しゃべる」とか「撮る(VLOG)という手もあるので、やりやすい表現を選べばいいとは思う。

書き出す前にしゃべってみる

ワークショップでは、トーク部分で触れた「適切な自己中心性」をもとに、参加者自身が興味関心のあるテーマを洗い出し、「まとめ系」「ニュース系」「日記系」「レポート系」などの記事分類と組み合わせて「どんな記事を書きたいのか」と二人一組で話し合ってもらった。

「自分を○○なことに興味があって」「△△について伝えられたと思って」というような話が進んでいくなか、それぞれの持っている記事イメージを共有してもらう。

しゃべることは、記事づくりをするとき、一番最初のアウトプットである。そこで、伝えたい内容を「整理」することができる。また、自分ではあまりおもしろいと思っていなかった箇所が、相手の興味をそそることもある。そこは、膨らませることのできるネタなので、メモしておくと後々に活きることも。

ぼくも、(ライターとしての仕事でも)まず記事の設計図(構成)から考えるのだけど、ここでどうまとめようか迷うときがある。そのときには、編集者や友人に「実は今こういう記事を書こうと思ってて」としゃべりはじめて、内容を整理することがある。

「しゃべる」こと、頭よりも素早く口を動かすようで、それまで自分でも気づかなった発見をサポートしてくれる。記事づくりに困ったら、しゃべってみる。その選択肢も頭の片隅に入れておくといいかもしれない。

力まず「60%」で、「続く」ブログを

2時間というのは、やはり短かったかもしれない。ブログに対するちょっとした考え方と実践方法に触れられたくらいだ。結局は、自分自身ではじめてみて、思考し錯誤しながら進めていかないと、身にはならない。

イベント終えての雑感についてはこちらでも触れたが、ブログをはじめるにあたっては、あまり難しく考えないようにしたほうがいい。「えいやっ」で書きはじめて、「うおおぉぉおおお」の勢いで「公開」をポチるとこ持っていくのがいい。最悪、公開後に修正・削除だってできるのがブログなんだし。

いったん、あれこれ詰めたブログの学びは捨てちゃって、まずは吐き出してみることをお勧めする。あまりカッコつけなくてもいい。あまり更新ルールとかは決めなくてもいい。思い立ったときに勢いでパッと書く程度でもいいから。

「書けなく」なったときは、自分のダサさを認めてみる

まずはどうにか続けてみる。続けるために、手を抜いてみること。楽に、楽しく、だよ。100%納得いかなくてもよくて、60%くらいの力で更新することを心がけてみるとかさ。

「実験場」ないし「タイムカプセル」

そうやって、のらりくらりとでも続けていれば、それなりに巧くなっているだろうし、自分しか発信できないコンテンツがもしかしたら生まれているかもしれない。

▷小さく実験しようよ

仕事のものでないかぎりは、ブログは誰にも文句が言えない「実験場」なのだから、好き勝手に、自分の脳みそを楽しませるためにあれこれとやっちゃうのはどうだろう。どんなかたちであっても、数年後とかに読んだら、わりとグッとくるもんだよ。

まあ、そう考えてみると、タイムカプセルみたいだよなあ。ブログって。〇〇年後のおれ、ちゃんと読めよ。顔真っ赤にさせてやるんだから。

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