夢小説で自分を動かすということ

この記事はくらさんの夢小説アドベントカレンダーに出しています。
夢小説 Advent Calendar 2023 - Adventar

前回はnotionに書いてたんですがまあ結局公開するしnoteでいいかという感じになりました。
そんなわけでみくもパート第二弾ということでタイトルの通りです。

夢小説を書くにあたって、的な話になるんですが、イチから説明して読者を説得しようとするとものすごく大変なので、ざっと想定するとして

・この記事を開いているくらいだからある程度夢小説に興味か理解があると思う
・同ジャンルのユーザーか知人に見せることを想定
・女性向けジャンルの夢小説とは文脈が異なると思われる
といった感じのイメージです。

ということで実際に書いてみよう、のフェーズに近づいた話をしていきたいと思います。
書くとなると……まあハードルは高いと思いますのでいくつか分解していきながら。
夢小説の半分は「自分を描写する」ことになります。
行動なり発言なり、やりたいことを詰めながらも自分として書かないと自分の中で違和感が出てくることでしょう。
なので自分をキャラとして見る必要が出てきます。
でもキャラって言われても、別に普通の地味なオタクですが……となってしまってもおかしくありません。
個性的な要素があるならそれに越したことはありませんが、そうじゃないと書けないというわけではないです。

・自分の要素を探る
平凡だとしても個人差があることに注目していくといいと思います。
例えば、集合時間には早めに着く? 道に迷いやすい? 人に道を聞かれる?
休みの日は出かける? 部屋は片付いている? お酒は飲む? 食べ物の好き嫌いは多い?
自分から話しかける? 飲み会の店を自分で決めることはある?
これだけでも差が出ると思います。
そして、相手の女の子はどうでしょうか? 明確に情報がなくても、性格的にどうなんだろうと考えることも大事です。
これらで「真逆な部分」「一致する部分」がある二人が一緒に行動したらどうなるかなと考えるだけで、一つのSSのアイデアになったりします。

実際に自分で書いた部分だと、

トキと釣りに行こう!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20399801

自分は朝は強くないんですが、作中でがんばって早く起きる場面があります。
でもブルアカでのトキはメイドなので「がんばって早く起きる」とかそういう次元じゃないため、起きたら準備万端のトキがいた、というシーンになっています。

こういうのをポイントに入れると、説得力にもなるし書いててもお手製だな~と実感できて興が乗る感じがあります。

・周りから見た自分を知る
また、自分を知るためには周りに「どういう扱い方をされているか」を考えてみるのもよいでしょう。
自分から遊びに誘うのか、いじられているのか、甘え上手なのか、人にちょっかいをかけるのか、普段の様子から持ってくることもできます。
また、場所によって立ち位置が変わることも当然あります。
家族相手か、大学での友達か、バイト先か、ネットの友達か、ツイートのテンションなのか。
相手が後輩だったり女友達だったり彼女だったりと、相手によっても変わります。

読んでくれる人に見せている振る舞いを軸にするのが一番近いのでしょうが、「俺は女の子口説くときこうだし」みたいな、周りに見せていない自覚のある部分を仕掛けてもいいと思います。

・女の子をエスコートできるのか?
じゃあ夢小説でカッコつけて説得力が出るか?という話になります。
なんとなくで書くと「とりあえずデートをして、エスコートする」という内容になりそうな気がします。
それで実際書いてみても、妙にスカした俺っぽくない誰かになりがちなので、まずはエスコートしなければという固定観念を一度見直してみるとよさそうです。
そして自分と相手の性格と関係性を見て、自分はそもそもエスコートできそうか? 相手はエスコートを望んでいるか? 自分が仕切る必要があるか? 自然体のほうが会話は弾むか?
などなどを考慮してどうやったら回るかイメージしてみましょう。
その上でできるかはさておき、カッコよくエスコートしたい!というのであれば、準備と心意気をもとに、「がんばろうとする話」を書いてみるとよいでしょう。

・そもそも友達もそんないないんですが
という場合も考慮してみます。
友達がいないと夢小説も広がらんのかいと言われてしまうかもですが、
別にいけると思います。
その場合は、どういうやりとりをしたら自分は気を許せるかな、と考えてみます。
逆に、そんなあなたが好きな娘ってどんな性格をしている?と思うと個人的には興味が湧くところです。
自分とおなじくおとなしい娘と、ただ喋らなくても一緒にいたら落ち着くのか。
あるいは明るいギャルにどんどん押されていきたいのか。
自分の自虐にしょうがないわねぇと話を聞き流してくれる幼馴染ポジションなのか。

この場合はもう周りからのフィードバックを外して考えられるので、やりたいことを突き詰めちゃっていいと思います。
この記事や自分のいるコミュニティ的には相互理解も大きな要素としていますが、そもそも自分への慰めを文章化して作品にすることができれば、正直そもそも夢小説というもの自体がQoLをめちゃめちゃ上げます。
ぼんやりくよくよする時間を、考えながらキーボードに打ち込むことができるので。

その上で、いつもお前には話聞いてもらってばっかで悪いな、とか考えたりすると物語が動くかもですね。

このテーマは語ること多いので長くなりました。実際ケースバイケースすぎるのでざっくりとしたくくり方でしたが、次回は改めてラノベの主人公という存在について考えてみます。ではまた。

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