自分の世界の女の子の設定をカスタマイズしよう!

https://adventar.org/calendars/9154
この記事はくらさんの夢小説アドベントカレンダーに登録しています。
すでに何件か書いたし他の方もいろんな書き方してるので見てね

ということで今年度のみくも担当記事では最後のテーマとなる「自分の世界の女の子の設定をカスタマイズしよう!」について書きます。
ていうかアドベントカレンダーって本来12月にしかやんないんだっけ?もっと思いついたときにやりたいよねこれ

本題に戻りますが、タイトルに違和感は感じますでしょうか。
「これって元は夢小説ってことは、元のキャラクターがいるわけだよね?」となりましたか?

そう、なのでキャラの通りに書いたらいいんじゃないの?という話に感じるかもしれません。
ですが同じ人物でも夢小説においてはかなり個人差が出ます。出るに違いない。
この話をするときによく出す例えなんですが、ポケモンがイメージ的に近いです。
例えばピカチュウ一匹にとっても、ゲームではピカチュウは種族としてはいくらでもいます。
その中で、育て方としてレベルをいくら上げて、努力値をどうして、技構成がどうとか、あだ名や性格とか、アイテムとか、身につけるものでどう着飾るかとか、差が出せるポイントがむちゃくちゃあります。
そして、アニメで言えば「サトシのピカチュウ」っていうかなり共通認識な公式の個体がいます。
モンスターボールには入らないし、鳴き声はゲームと違うし(途中から逆輸入されたらしいけど)、全然進化しないし。これがいわゆる「ウチではこう」の代表例となるということです。

これが女の子となると、ということですけど、最近はソシャゲでカード扱いだったりするので意外と「同じ娘が数いたりする」という概念はあんまり抵抗を感じなさそうな気もします。
なので夢小説において「ウチではこの娘はこう」というのは独自性を出す良い機会ですし、そう考えるに至った経緯や作品が見れると、その人の理解も深まります。

・「ウチの娘」をカスタマイズできる要素
これまでの記事の内容にも関わっていますが、大きく分けると
1.出会い(好きになるまで)
2.自分
3.解釈
という感じです。

1.出会い(好きになるまで)
わかりやすいので、ソシャゲでの話をします。
SSRのカードを引くタイミングと、その娘を好きになるタイミングって必ずしも一致しないですよね?
初めたての意識してない時に引けて、いざ好きになってからその娘の新しいカードが全然引けなくなったとか。
またはもう何をやっても手に入らず、かけらを毎日コツコツ集めてようやく迎えられたり。天井したりする娘も。
あるいは毎回なぜかサラッと引ける娘もいたり。

この時点でなんとなくパワーバランスって自分の中に存在しませんか?
夢小説とかそういう以前に、なんなら夢厨とかを自覚していなくても普通に同じクラスタの中の会話として「全然来てくれない」とかそういうことを言う文脈もあるし。

あるいはプレイしていた時期も影響があることがあります。
当時は学生でガチャなんか回せなかったり、本当になけなしのおこづかいを使ったら、引けても引けなくてもものすごく思い出として刻まれるでしょう。
あるいは、受験やら就活でめっきり触らなくなって、数年後に新しいアカウントで始めたら当時好きだった娘がまた引けたりしたら、自分にとってその娘は自分の人生を見てきた存在になるかもしれません。

2.自分
これは前の記事でも話しましたが、相手が自分である以上はポジションによって関係性が変わります。
寝起きの悪い娘がいたとして、自分がその娘より寝坊するならパワーバランスは変わるし。
ボケるキャラでも、あなたがその娘よりたわけなら思わずツッコんでくるかもしれません。
あと、「自分の年齢」の設定にもよります。プレイし始めた年齢そのままだったり。
昔は作品によっては「一旦自分を高校生とします」みたいな前提でやったり。
最近はプロデューサーとか先生とか提督とか、年齢差がかなりあっても良い、なんなら具体的に設定しなくてもざっくりと「まあ向こうから見て大人」で通る設定がけっこうあって助かる。時代だね。

3.解釈
その娘のどこが好き?どういう面が見たい?どういう距離感で接したい?
例えば、普段誰とでも物腰穏やかに接する真面目な女の子がいて、その娘がたまに言う大愚痴を聞く相手になりたい、そういう表情が好きだ、という場合。
自分にとっては「怒っている場面が多い」という、希少部位を集めたレアな存在になります。
こうなると公式とは当然印象が変わるわけなんですけど、これをやりまくってもいいのが夢小説です。
あるいは、逆に常に怒っている娘。
「いじられることで、怒る」という個性の娘は逆に言えば「いじられなければ怒らない」という構造になるわけですね。
だから「俺はいじらないぜ」となれば、その娘は怒りません。
うまく怒らせずにいれるかどうかはあなたの立ち回りにもよりますが、こうして「普段と違う印象」を描きつつ、ifの選択肢の逆を突いた結果、公式と全然違う態度が実現できるわけですね。

・この設定をどうやって伝えよう?
上の条件がもろもろ絡み合って、決めるどころか好きになった頃にはいつの間にか像が浮かび上がっていることでしょう。
この記事を読んでいる人のことを夢小説を書きかねない人だと思っているので、多分そうだとします。
あるいは、好きなキャラの思い出や出会いを聞いたら、もうそれ夢小説やん!!ってなるかもしれません。というか俺はそう。だからソシャゲって好き。

で、実はここからが「カスタマイズ」だったりします。
自分の中で育まれたイメージからどうトリミングして話に起こすか。
思っちゃったんなら特殊な設定もありです。アカウントの復活がきっかけで、その娘には前世の記憶があるとか。
別にいきなり付き合っていることにしたっていいんですよね。あらすじでバーッと経緯を言ったり。
その場合は完全にお互いのテンポを掴んだ描写で、具体的すぎる生活感で殴って説得力を得たいところです。

「自分の中じゃ固まってるんだが、もう好きになっちゃって大事な存在だけどどうやって一から説明したらいいんだ」というのは、夢小説を書く人からしたら往々にしてある悩みではないかと思います。

・実際に書けるサイズで書いてみよう!
ということで最後の記事なので実践編の話もします。
話の流れ的に、「じゃあ気合入れて自分の解釈のストーリーをやるぜ!」という方向に行きたいところですが、書くのって難しい。
夢小説を書く上で気をつけたいのは、「第一話を書かない」ことです。
説明するなら導入から、舞台設定や経緯を書きたい、というのはわかります。
しかし、実際これは難しい。書いても書いても終わらない。全部説明したすぎて。
夢小説は書けてなんぼなので、よっぽど期日でも設定されてない限りは頓挫します。
そして夢小説が頓挫すると、まるで自分の想いが弱いように感じられて、気力を失いがちになります。
実際別に弱くなんかないのですが(夢小説を書けること自体が特殊能力すぎるので)、こういう気持ちは自分の内側に蔓延ってしまうこともあるので、せっかくなら夢小説のプラスの部分を得ていきたいですよね。

なので、「今の日常のワンシーン」を書くのがおすすめです。
エピソードゼロは筆が乗ってきたり、慣れてきてからでもいいでしょう。

・出来事は少なくてもよい
じゃあデートの様子でも書こうかな、となるかもですが、デートってむちゃくちゃ書くことが多いです。
例えば自分が見てきたライブのレポ記事を書くとします。
始まるまでの経緯とか、会場で会った人のこととか、いろいろ書いてたらまだライブ始まってないのに3000字くらいになったし、今日は疲れたからここまでにしようかな、とかになることってないですか?
実際一日にあったことを書いてもこんなにままならないなら、デートの夢小説がサクッと書けるわけないだろ
なので「とにかく書ける!」のサイズ感の説明をします。
ですが夢小説は短く書くほうが難しいという点もあります。
会話だけなら短すぎちゃうし、出来事があるなら経緯や描写も展開も書きたくなる。
そこで「どうやってもそこまで長くならないテーマ」の例を教えてみようと思います。

それは……「10月10日にポッキーゲームをするかどうか」です。

テーマ的に、したほうがいいじゃないですか。ポッキーゲームの話をするなら。
でも二次創作のカップリングですら温度感さまざまじゃないですか?
だからそれぞれの性格をもとに「どのくらい意識して」「どのくらい行動するのか」考えてみるのも楽しそうじゃないかなと思います。
例えば、女の子がからかって迫ってくるとかあったらもう起承転結の起がものすごい勢いでやってくる。
こっちはむちゃくちゃ焦っちゃうのか、逆に平静を装って返り討ちにしようとするとか。
でも仕掛けて来ない娘のほうが多いんじゃないかな……?
そういう場合は、「朝事務所に来たら未開封のポッキーを置いている娘」がいて、こっちが「もしや二人きりになったら始まるのか……?!」とか意識しまくって空振る話でもいいですし、
一緒にコンビニにいてポッキー手に取って「今日ポッキーの日じゃん」「は?買わんし」だけでもいい。
書いてて面白いかこれ?となるかもしれません。でもこのサイズなら一晩で書き切れると思うな~
それより、「うちらならこうなる」を考えた上で出力するというのは、周りの反応としても自分の手応えとしても形になることの効果はあると思います。

ということで、今月はいくつか夢小説にまつわる記事を書かせていただきました。
これまでの経験をもとに想定して書きましたが、あらゆる存在を想像に想像を重ねながらの作業だったので気が狂いそうでした。レイヤーが複雑すぎる。
でもそれなりに「書いてみたいけどどうしよう」という人がいたらけっこう背中を押せる内容になったんじゃないかと思います。
正直具体的に困っている人にヒアリングして相談に乗ったほうが圧倒的に早くて手応えある気がしたので、もしいたら連絡ください。
それでは、メリークリスマス!!!!!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?