見出し画像

仕事中の雑談の重要性

雑談MTGってなんだ

今私が働いている職場には雑談MTGの時間がある。
今まで複数社経験してきた私だけど、これって結構珍しいのでは?と思ったのがきっかけで、
職場における雑談の効力について考えるようになった。

雑談MTGに参加

この職場の雑談MTGのルールは以下の通りだった。

  • 顔出し無しOK

  • 聞くだけOK

  • 仕事優先でOK

  • 参加不参加は自由

  • 話題は自由

  • MTG時間は隔週月曜30分間

と、だいたいこんな感じ。
まあとにかく参加してみないことには!ということで雑談MTGに入ってみると、先客はたった2人だった。
先客は「実を言うと、いつもこの2人しか居ないんだよね」と苦笑していた。
私はと言うと、知らない人しかいない!と内心焦っていた。
冷や汗をかきつつ「雑談MTGがわざわざ作ってあるのは珍しいと思っています。どうしてつくったんですか?」と聞いてみた。
先客2人のうち1人からその答えを聞くことが出来た。
先客「雑談することによって、今やっている専門分野とは関係ない知識を発信・受信できる。そういう場が必要だと思って作った。」
なるほど。
雑談を通して、自分が知らないことを知ることが楽しみながらできることが大事ということか。
でもなぜこんなに参加人数が少ないんだろう。
どうやったらもっと具体的に職場内の雑談のメリットを示せるだろう。

雑談による効果

確かに先客が言うように、雑談によって興味関心が違うメンバーの意見や考えをざっくばらんに聞くことが出来る/自分も気楽に発信することが出来る→知らないことを知るのはメリットがあるように思うが、なんだか抽象的でパッとしないと感じた。
もっと雑談にはいい効果があると思うんだが...

ここで読んだのが『ザッソウ 結果を出すチームの習慣』!
2019年に発行された本で260ページと読みやすかったのが良かった。
この本では、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)だけではなくザッソウ(雑談・相談)がチームにいい影響を及ぼすという事を説いている。

ホウレンソウだけではひたすら効率化を求めたコミュニケーションだけになってしまう。
そうするとだんだんホウレンソウしにくい人間関係が構成されてしまう。
さらに効率化・縮小されたコミュニケーションになっていき言葉の足りない人間関係が作られ悪いループに陥ってしまう。
そこで、雑談を取り入れたザッソウという新しい概念を使う!
雑談によってできる6つの事が、業務遂行に大きく影響してくる。

①助け合いのできる信頼関係が構築される
普段から雑談というコミュニケーションをとることで、相談しやすい環境を整備できる。
(確かに、全く喋ったことない人にホウレンソウは難しいよなぁ)

②共通の価値観やカルチャーが醸成される
雑談から企業文化を学ぶ事で、それに沿った行動をとるようになる。何が企業にとってプラスなのか、何をすれば良いのかを雑談ベースで認識することが出来る。
(例えば、弊社の学び合う文化は常に動く雑談チャットから察することができるし、雑談に実際に参加してなくても目にするだけで結構この項目は満たせるのかもしれない)

③社員のキャリアや将来への不安が少なくなる
上下が関係ない雑談を通して自分が進みたいキャリアモデルを知り、参考にできる。
(社員の中で"自分の人生の先輩"を見つけて、目標ができるとそれに向かって突き進めるし、長く働いていけるビジョンが見られるから、将来への不安は軽減されると思う)

④気軽なフィードバックで仕事の質と速度が向上する
雑談によって作られた相談しやすい環境によって、少しずつ確認→修正を繰り返すことができ、手戻りを少なく済ませることが出来る。(手戻りが1番無駄で厄介な工数。防ぐには段階ごとに確認することが重要だけど、そこでも普段の雑談コミュニケーションが効いてくる!)

⑤マニュアル化されづらい暗黙知が共有される
個人的に持っている知識の共有によって、新しい分野の発見・知識の貯蔵ができる。(ここが、先客が主に雑談MTGに求めていることなんだろうな。例えば顧客先の人柄なんかは、マニュアル化されづらいけど知っておくと役に立つ情報だったりする)

⑥自分たちで判断して仕事を進められる社員が育つ
雑談ベースで上司に相談することで、自分で決断する機会ができるようになり、小さな決断を何回もする経験によって、大きな決断力を得ることが出来る。(これは正直人によりそうだなと思ったりして...)

かなり見に覚えがあって、確かに普段からコミュニケーションを取っておくこと(当事者じゃなくても言葉を目にしておくこと)は大事だと思った。

仕事を円滑にするために仕事中の雑談が必要

ホウレンソウが重要なことは、今までの経験上分かっていたが、そこにさらに雑談も追加されたように感じる。
どっちかがいいという話ではなく、ザッソウによって土壌を作りつつホウレンソウを滞りなく行える環境をチームで作っていくことが、成果を出すことに繋がる。
そしてそのチームの一員が自分であることの自覚を持つことが必要なんじゃないかなと思った。
雑談MTGにいつも来ない(来れない)人達にこの本、オススメしてみようかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?