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ふかふかの動物が好きだ

私はふかふかの動物が好きだ。ほ乳類全般、それもふかふかの動物には目がない。物心ついた頃からふかふか𝒃𝒊𝒈 𝒍𝒐𝒗𝒆である。

推しふかふか

特に近頃気に入っているふかふかは、ラッコだ。
ほ乳類でありながら水上で生活し、出産も子育ても水上で行う生き物である。なんて立派なんだ。

しかもほ乳類の中でも一、二を争うほど毛量が多いらしい。
ふかふかの毛皮を自ら毛繕いして、超・ふかふかにすることで水に浮いている。ふかふか好きとしては、この情報だけでかなり魅力的だ。

ラッコの生態については、天地創造デザイン部という漫画のラッコ回がわかりやすい。あまり関心をもったことのない人も読んでみてほしい。ラッコかわいいよラッコ。

きっかけ

ラッコに惹かれるようになったきっかけは、カナダにあるバンクーバー水族館だ。この水族館では自然界で親からはぐれてしまった仔ラッコを保護・飼育する活動をしている。
一昨年にもJoeyという赤ちゃんラッコが保護され、長期間に渡って飼育の様子がライブ配信されていた。

何かの折にその動画を知って、衝撃を受けた。
なんだこの無垢な茶色いふかふかは…!!!

ラッコの赤ちゃんってこんなに無力で無防備なのか…!とびっくり。めちゃくちゃ鳴くし体毛ふっかふか。ほぼぬいぐるみや・・・

・・・そんなわけで、気付いたらJoeyのライブ配信を毎日見守るようになった。
いつも沐浴が終わると、上の動画のように人の手で毛皮を乾かしてふかふかにされていく。ラッコにとっては、この毛繕いが生命の維持に関わるそうだ。
飼育員さんになすがままにコロコロされているさまが大変に良い。ラッコになりたいし、飼育員さんになりたい。

またJoeyはこの時、身体をくねくねしてよく踊る。これはラッコの生態ではなくJoeyの個性だけれど、めちゃくちゃ和む。

ライブ配信のチャット欄では「またwiggle(くねくね)してるね!」とよく盛り上がっていて、名物ショーのようになっていた。wiggleなんて英単語も、Joeyを見ていなかったら知ることはなかっただろう。ラッコのおかげで一つ賢くなった。やったね!


Joeyは水に入っている時もベビーベッドにいる時も、よくおもちゃを与えられていた。ラッコは前足が器用で、色んなおもちゃで遊ぶことができるらしい。

↑ぷかぷか浮かんでるだけでかわいいし、好みのおもちゃじゃないとキレるのもおもろい。周りの大人がメロメロになっちゃうのもわかるな〜〜〜


こうして至れり尽くせりで育ったJoeyも、ある程度身体が成長すると泳げるようになった。今では水族館の他のラッコたちともよろしくやっているようだ。
赤ちゃん期を終え少しずつラッコミュニケーションを覚えていくさまも配信で見守っていて、なかなか感慨深いものがあった。(公園デビューを見守る保護者的な・・・?)

人の手で育ってもちゃんと泳げるようになるし、他のラッコとも遊べるようになるし、生き物ってすごいなあなんて思ったりした。

鳥羽水族館のラッコぬい🦦

2020年はコロナ禍真っ只中でもやもやすることも多かったけれど、Joeyはわたしをとっても穏やかにしてくれる存在だった。ちいさくてかわいいふかふかは人の心に効く。これからもすくすく育って、立派なふかふかになっていってほしい。
(気になった人はtwitterで #JoeyTheSeaotter を覗くと、赤ちゃん時代の動画も発掘できておぬぬめです!)

ふかふかを見に行こう!

私の体感だと、今アラサー以上の年代の人たちは、幼い頃普通にラッコを見たことがあるんじゃないだろうか。特別珍しくもなく、大体どこの水族館にもいたよね、ぐらいの感覚で。
かくいう私も昔須磨水で見たことがあった。

しかしなんと、今国内で飼育されているラッコはわずか3頭しかいない。もう三重県と福岡県でしか生きたラッコを見ることは出来ないのだ。

理由は、上の記事の通り輸入出来なくなったことと、飼育個体同士の繁殖が止まってしまったことにある。もはや私ひとりの力でひっくり返せる状況ではないが、やっぱりさびしい。
しかも国内の3頭ももうかなりお年を召していて、10年以内には見られなくなってしまう可能性が高い。

なので、この記事を見て興味がわいた人も、数が減っていることに驚いた人も、ぜひ、今、見られるうちに見に行ってほしい。レアだし、シンプルにむちゃくちゃかわいいので。

私も人生ビンゴに「ラッコを見る」とちゃっかり入れてしまったので、九州旅行ついでにマリンワールドに行こうと画策しています。
みんな、今のうちにラッコ見ておこう!

おわり
(本当は昨年ラッコ目当てで三重に行った話まで書きたかったけど、長くなってしまった。その話はどこかでまた・・・)


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