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【クリムゾンヘイズ環境】ロストゲッコウガv1.0.0

本記事について

閲覧ありがとうございます。
この記事ではロスト軸のゲッコウガexデッキについて考察していきます。
ゲッコウガexは、ワザ「しのびのやいば」の1エネ中打点+確定サーチが強力なポケモンです。

カッコいい

デッキ構築の自由度が高く面白いカードですが、投稿時点ではピジョットexを組み合わせたデッキが多いように見受けられたので、今回はロスト軸の考察をしていきます。


筆者来歴

ポケカ歴: 6年くらい
大会参加歴: 2023からシティリーグに出始めました

シティリーグ2024 S1 best16
シティリーグ2024 S2 best4
シティリーグ2024 S3 優勝🏅
シティリーグ2024 S4 未参加

1. ゲッコウガexの強みと弱み

タイプ: 闘(テラスタル)
2進化
HP: 310

水 しのびのやいば 170
のぞむなら、自分の山札から好きなカードを1枚選び、手札に加える。そして山札を切る。

水無無 ぶんしんれんだ
このポケモンについているエネルギーを2個トラッシュし、相手のポケモン2匹に、それぞれ120ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。]

弱点: 超
にげる: 1

©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
SARもカラフルで好き

強み①: コスパの良い「しのびのやいば」
手張りだけで簡単にワザが打てます。
打点170も、環境トップでHP330を持つリザードンexを2発で倒せます。
好きなカード1枚サーチも言わずもがな強力ですが、現環境はほとんどのデッキが強力な手札干渉サポート「ナンジャモ」「ツツジ」を採用しているので、欲しいカードを抱えても全部戻されてしまうことも。

強み②: 120点出るベンチ狙撃「ぶんしんれんだ」
Eレギュレーション終盤まで活躍したれんげきウーラオスVMAXのワザ「キョダイレンゲキ」と同等のスペックでありながら、エネの色要求とトラッシュが軽くなっています。
自身が逃げ1なので「ぶんしんれんだ」の後の逃げエネが保証されているのも小回りが効きます。
120点はベンチの「スペシャルころころ」チラチーノや「はたらくまえば」ビーダル、「おとぼけスピット」ウッウまで狙えるラインで、さまざまなサイドプランを可能にします。

強み③: 水エネ・1エネで殴れる闘タイプ
個人的には、闘タイプは汎用性の高いアタッカーが少ない印象があります。
現環境で見かけるのはロストバレットのフーパex、カビゴン対策のメテノ、古代ポケモン(チヲハウハネ、スナノケガワex、LOだけどイダイナキバ)あたりでしょうか。

(参考: フーパ入りロストバレット(ポケカブックさんより引用))

3/20【水】青馬堂本店(神奈川)-B TOP8

アルセウスVSTARとテツノカイナexを筆頭に、弱点をつけるポケモンはそれなりに環境にいるにもかかわらず、悪エネをトドロクツキと共有できるフーパexはともかく、いずれも闘エネ多め要求だったり打点が伸びなかったり専用構築になったりで、柔軟な運用は難しいです。
ゲッコウガexはこれらのポケモンに対して強く出ることができるだけでなく
、強力なかがやくゲッコウガと水エネを共有できる上、要求も軽い点が魅力的です。

弱み①: 2進化では低めのHP310
単純に2回の攻撃で落とされやすい他、特に以下2つでワンパンされる点に注意が必要です。
▶︎ こちらのサイド3枚の時の「マキシマムベルト」リザードンの「バーニングダーク」270+50=320点
▶︎ ミュウexの「ゲノムハック」→「しのびのやいば」 170x2=340点

弱み②: 高火力が出ない
ゲッコウガ自身は結局単発170点までしか出せないので、進化exは言うまでもなく、パオジアンexやトドロクツキexなどのたねexすらワンパンできません。
これらのポケモンは1匹でゲッコウガを複数匹倒し切るポテンシャルを持つので、対策札がないと押し切られてしまいます。

弱み③: 超弱点
クリムゾンヘイズで同時に収録された「アンフェアスタンプ」「ハイパーアロマ」と高相性なサーナイトexデッキが、現環境ではシェアを伸ばしつつあります。
ゲッコウガexは一応キルリアを狙撃できるものの、サーナイトexと渡り合えるデッキを探しているなら他をあたるのが賢明でしょう。

こいつらにもポフィンにも器にもキャッチャーにもお守りにもエヴォにもさわれるペパーが一番ヤバい

2.デッキリスト

こちらが現在のデッキリストです。
デッキコード: kd55k5-WBcJ2g-FFFvFf

ジェットエネ早く再録してくれ頼む

構築の特徴とコンセプトは次の通りです。

  • ピジョットexやルギアVSTARを素早く処理できるライコウVを採用

  • 「ブラッドムーン」でたねexを処理できたり、「おとぼけスピット」「ロストマイン」と合わせて進化ポケモンとも戦えるガチグマexを採用

  • 各種アタッカー及びキュワワーとの相性が良好なジェットエネルギーを厚めに採用

  • 序盤はアクロマ・はなえらびで盤面手札を整えつつ、中盤は「しのびのやいば」や各種アタッカーで相手のアタッカーやシステムポケモンを倒しながらサイドの交換を進め、終盤はツツジ+キャッチャーorヤミラミでマナフィが復帰できないターンを作り、サイドのまとめ取りを狙うコンセプト

採用カード

▶︎キュワワー 4, ウッウ 1, ヤミラミ 1, アクロマの実験 4, ミラージュゲート 4
ロストデッキの核

▶︎かがやくゲッコウガ 1
水エネデッキの潤滑油

▶︎ケロマツ 3, ゲッコウガex 3, ふしぎなアメ 3
ロスト軸リザードンexデッキでよく見かける配分を踏襲

(参考: ロスト軸リザードンex)

3/9【土】蔦屋書店 茂原店(千葉) 優勝

▶︎マナフィ 1
手裏剣対策

▶︎ライコウV 1
ピジョットex, ルギアVSTAR対策 + 封印石要員

▶︎ガチグマex 1
パオジアンex, テツノカイナex, トドロクツキex対策

▶︎なかよしポフィン 4
キュワワーとケロマツを沢山並べたいのでフル投入

▶︎ネストボール 2
ライコウ、ガチグマ、かがやくゲッコウガ、ウッウ、ヤミラミを呼ぶ札
3枚目が欲しい

▶︎ ハイパーボール 2
ゲッコウガexを呼ぶ札
コスト重いので少なめ

▶︎ヒスイのヘビーボール 1
ピン採用のたねポケモンが多いため採用

▶︎ すごいつりざお 2
入れ替えをジェットエネに任せていて、基本エネの回収がそこまで重要でないので、ロストギラティナデッキの配分を踏襲して2枚

▶︎ ロストスイーパー 1
役割の多いカードは強い

▶︎ プライムキャッチャー 1
ロストデッキのACE SPECは大体プライム

▶︎ カウンターキャッチャー 2
終盤の裏呼び+手札干渉+ベンチ狙撃を勝ち筋とするため厚め
なんなら3枚目が欲しい

▶︎ 緊急ボード 1
逃げエネ管理をグッと楽にする1枚

▶︎ 森の封印石 1
どうしても欲しいミラージュゲートやふしぎなアメやキャッチャーを持ってくる札

▶︎ ツツジ 2
お互いが理想的な動きをする対戦になると打点不足で負けやすいので、手札干渉から追加の行動ターンを獲得したい

▶︎ ボスの指令 1
裏のロトム呼んで「ぶんしんれんだ」でサイド3枚取りをキメられると願いが叶うと言われています

▶︎ ボウルタウン 1
ウッウやヤミラミを呼べる札
貴重なネストボールはなるべくガチグマex等に温存できると良い
一方相手もマナフィを呼べるので貼り時は考えたい

▶︎ ジェットエネルギー 4
このデッキはミラージュゲート1枚でほぼ全てのアタッカーの準備ができるため、ジェットエネルギーの無色を活かしやすい
キュワワーを前に出しながら逃げエネにする定番の動きも強い

▶︎ 水エネ4、超エネ2、雷エネ2
かくしふだを有効に使うため、エネルギーはジェット込みで10数枚欲しい
1枚ロスト送りにしても各アタッカーを動かしやすい枚数

その他の採用候補カード
タウンデパート、勇気のおまもり、デヴォリューション、かじばのいっぱつ、レントラー(みなぎるせんこう)、ポケモンいれかえ、ポケギア3.0、キャンセルコロンなどなど
手札干渉が少なくなったらロストシティやキャンセルコロンによる上振れを狙ってみたり、ピジョットexやルギアVSTARが減ったらライコウを抜いてみたり、環境に応じてカスタマイズしていきたいところです。

ピジョットex型との比較

ピジョット型はやはり「マッハサーチ」が強力で、キャンセルコロン等を用いた大掛かりなコンボを再現性高く繰り出すことができます。
ゲッコウガが用意できない場合も「そくせきじゅうでん」+「マッハサーチ」によるコントロールプランで誤魔化せますし、大型アタッカーの処理に時間がかかるという課題に対しても、デヴォリューションという回答を用意しています。

(参考: ゲッコウガex+ピジョットex)

フルコンプ札幌駅前店(北海道) 優勝

一方でロスト型は多彩なアタッカーを採用でき、流行りの大型ポケモンの弱点をつけるポケモンを柔軟に取り入れることが可能です。
また、環境トップのリザードンexと比較した際、1エネとはいえ手張りが必要なゲッコウガexは、地味に育成ハードルが高いことがあります。ロスト型にはミラージュゲートがあるので、自然なデッキの組み方で「しのびのやいば」「ぶんしんれんだ」に必要なエネを供給することができます。

総じてサイドプランも打点が伸びない問題に対するアプローチも異なっており、どちらの方が強いというよりは、それぞれ独自の良さがある別のデッキだと考えています。

3. 各対面のポイント

特段デッキリストに実績があるわけでもないので、詳細に有利不利を書くというよりは、気をつけている点を簡単にメモしていきます。

リザードンex+ピジョットex

ピジョットexの処理が遅れると、毎ターン手札干渉が飛んできて「しのびのやいば」を活かすことができません。
ピジョットexを一度ライコウVで処理できるとこちらのツツジで動きが鈍りやすいので、その隙に逆転していきましょう。
マキシマムベルトによる打点上昇に気をつけましょう。

リザードンex+ビーダル

ビーダルは処理しても比較的容易に立て直せるのでなかなかこちらのツツジが効きません。
ウッウヤミラミを駆使してマナフィを倒しつつ、途切れたタイミングで「ぶんしんれんだ」を狙いたいところ。
ピジョットex型よりはマキシマムベルトの採用率が低く、プライムキャッチャー多めな印象です。

ルギアVSTAR

ルギアとアーケオスは闘抵抗ですが普通に戦えます。
「ぶんしんれんだ」でカビゴンやチラーミィを枯らしていきましょう。
ミストエネルギーもあるので都合良くは決まりませんが、ロストマインで
①チラーミィに60(きぜつ)
②ルギアに40
③アーケオスに10x2
というダメカンの置き方をすると、ルギアをガチグマで牽制しつつ、アーケオスも「しのびのやいば」で倒せるようになります。

ロストギラティナ

ギラティナVSTARに「おとぼけスピット」で110乗せておくと「しのびのやいば」で綺麗に倒せます。

アルセウスVSTAR+〇〇

弱点をつける上マナフィの採用率も低めなので強く出れます。
ヌメルゴンが完成すると突破が大変なので気をつけましょう。

ロストバレット

ゲッコウガexの処理ルートは大体2パンか「くるいえぐる」になるので、そこでツツジで要求を上げていけるとよさそう。
とはいえ上手い人はヤミラミ等を駆使してサイド4を全力でキープしてくるので難しいところ。ロスバレ上手い人は本当にすごい

サーナイトex

╰( ^o^)╮-=ニ= しゅりけん

パオジアンex

パオジアンexをワンパンできるのがガチグマexとフル展開ライコウのみなので、正面から殴り合うとこちらが苦しくなる印象。
なんとか相手のビーダルを削ったり、「しのびのやいば」でセグレイブを取ったりして、ツツジから事故を誘いたいところ。

未来バレット

弱点をつける上手札干渉も少なめなので、ゲッコウガexさえ立てばモノにできそうな対面。

まとめ

今回はロスト軸のゲッコウガexデッキについて紹介させていただきました。
好きなカード1枚サーチは割となんでもできてしまうからこそ、どんなプランを通して勝ちたいのか言語化し、デッキリストに落とし込む良い練習の機会になりました。
新弾が出るたびにできることが増えるカードなので、今後も色々考えていきたいと思います。


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