2018/11/10　vs名古屋グランパス戦
2-0で勝利して清水エスパルスのJ1残留が決定しました！
昨年は苦労に苦労を重ねた末に最終節でJ1残留を決めましたが今年はホーム最終戦を残して来年もJ1で戦えることが決定しました！

ホーム最終戦と言えば試合終了後のセレモニー。
1年を振り返っての挨拶が社長、監督、キャプテンから行われます。
穏やかに、和やかに…なるんですよね、本来は。
（成績が過度に悪くなければ）
これ、エスパルスに限った話じゃないと思うんですけど、
これが大体よろしくない空気で行われると本当に嫌ですよね…。
というか清水エスパルスも雰囲気が良かったことって滅多になくて。
過去振り返っても前向きな空気で開催されたのは2016年くらいですか？

あの時はシーズン最終試合が徳島で行われるという事もあり、J1自動昇格の2位になる為、
「徳島のスタジアムを清水にしてください」
だの主将が
「皆徳島に来てください」
だのと絶対に自動昇格をしてやる！という気持ちばかりが先行していて
穏やかと言うのとはまたちょっと違う次元になってましたね。
ポカスタをホームスタジアムにしかねない勢いで皆行ってたし（行ったし）
ということでその翌年のホーム最終戦のセレモニーの話。
この時はアルビレックス新潟相手に2点先行しながら3失点して2-3で敗戦しJ1残留を確定できない失意の中で行われました。
やはり成績が良くないということで社長や監督の挨拶では野次を飛ばす人はたくさんいました。
※野次ってのは自分の知りうる限りはなんというか...ユーモアを交えた合いの手的表現であると思うので個人的にはこういうのって罵倒だったり罵声だったり罵詈雑言だと思う。

歴代監督・社長に向けられた罵声は小林伸二監督に対しても例外なく同じような感じでした。
しかし2015年、絶望的な降格を味わったチームを1年でJ1に復帰させ、怪我人出まくり＆呑みこみの良くない選手が多い中でチームを作ってきた監督の苦労も込みでブーイングが出来るもの？
各々悔しさやもどかしさ、苛立ち…色々と所があったとしても人が話しているところを遮ってまですること？せめて相手の話は全てキチンと聞くべきでは？
とシーズンの内容云々より罵倒する人たちの姿勢に疑問と対抗する気持ちが強く、監督が挨拶を終えた後、バックスタンドから拍手を送りました。
そもそもこういう所でブーイングできる性格ではないし、腑に落ちなければ話を聞いて拍手をしないだけになるんでしょうけれども。

そんなホーム最終戦を終えた翌週、アウェイでのヴィッセル神戸戦を迎えました。いつものように遠征して、エスパサポ仲間と現地集合し待機列に並んで入場し、ゴール裏に陣取って選手のアップ開始までの時間を待つ。
そんな中でサポ仲間から週中に三保の練習場で小林監督と会話した時の話を聞きました。
記憶の糸をたどるとこんな感じの内容（おそらく）
「最終戦の挨拶、たくさん拍手してもらって嬉しかった。
僕はいつもホーム最終戦は厳しい声ばかりを聴かされていたからね、本当に嬉しかったんでね。サポーターの皆さんの期待には絶対に応えようと選手にも伝えて練習に取り組んでますから。今週末は絶対に勝ってJ1残留しますよ」
自分の拍手も小林監督には伝わっていたのか…そう思うとなんだか救われたような気持ちになりました。
そして試合が始まり、最終的には3-1で勝利してJ1残留を決めました。
試合後に六反の言葉を聞いて、監督が手を振る姿を見て気が付けば泣いてた。

試合を終えて仲間と祝勝会をして、宿にチェックイン。
そこで1人になって三保の話を思い出す。
また涙が出ていた。
どんなブーイングだらけの中でも
応援する気持ちは伝わっていたんだ。
良かった、本当に良かった。
でももうきっと来年は違う方が監督になるんだろう。
監督にはエスパルスの監督として会うことは出来ないんだろうな。
ってなってまた泣いてた。
落ち着いて寝るまでに時間は掛かったけれど、
拍手したことが監督にきちんと伝わっていたことが嬉しかったし、これから先においても良い感情も悪い感情もきちんと本人には伝わるのだということは胸に刻んでおきたいなと思った次第。

自分は毎年、この時期にこの事を思い出すに違いないし、これはきっと応援するチームの話に限らず自分の周りの人達に対しても考えなければいけないこと。

今年は色々余計なものを気にせずにセレモニーが開催できる（はずだ）
それだけでもなんと素晴らしいことだろうと思っている。
社長の監督の主将の挨拶をきちんと聞いて労いの拍手を送り、
暖かい雰囲気で包まれるIAIスタジアム日本平にしよう。

兵働の引退セレモニーもある。皆で笑顔で送り出そう。

余談
J1残留決定からヨンソン監督に決まるまで新監督候補は城福氏だとかポポヴィッチ氏だとか崔竜洙氏だとかしまいにゃシャムスカ弟だとスポーツ新聞各紙が不安がらせてきて大変でしたよね…これ書いてて思い出したわ…（遠い目）