ISTP?の多重知能理論のテスト結果

多重知能テストを受けてみた。
多重知能理論はハワード・ガードナーにより、提唱された理論である。

知能測定法としてのIQとその問題点
ガードナーは、従来のIQテストというものが、「言語能力、数学、及び論理的な思考能力に重点をおき過ぎて」、いるとし、「西洋的な知能に対する考え方は狭い範囲のものである」と述べている。また、ガードナーは、偏った知能概念の問題点の一つとして、IQは天才と呼ばれる人達の才能については何も説明できないと疑問を呈している。

その良い例として、ガードナーは、アインシュタイン、ガンジー、フロイドといった誰もが認める二十世紀の天才達をあげ、その中で誰がもっとも頭がよいであろうか、と問う。彼ら天才たちは、それぞれ違った領域(domain以下ドメインとよぶ)での非凡な能力を持っていたわけで、複数でのドメインにまたがる天才はいないと述べている。

我々は、このような例をあげられてみて初めて、同一線上に並べることが不可能な異なった能力に気付かされる。知能についての考えや、これまでのIQが、絶対的であるということが実は錯覚であることに初めて目を開かされる。

われわれは、「知能」という言葉を、日常よく使っているが、知能の定義すら定まっておらず、未だに「人間の知能のモデル」というものさえ持っていないのが現状である。これまでの人間の知能のモデルは、IQテストといった「言語的知能」、「理論および数学的知能」中心の偏った知能を重視した単一的な知能であったと言わざるをえない。これらの問題点への疑問から生まれたものが、人間の知能は広い範囲に多数存在するという概念をもつガードナーの多次元的知能の理論である。

池内慈朗 - 美術教育学: 美術科教育学会誌, (1997)ハワード・ガードナーの多元的知能理論 (MI 理論) および芸術的知能概念の教育実践における意義

少し古い文献だが、多重知能理論に書かれているものである。

現在では、IQについては言うに及ばず、上の多重知能理論についても賛否両論があるようである。多重知能理論について、主に教育現場で活用しようとしていることが、いくつかの論文が発表されていることからわかる。

前置きが長くなったがテストはこちら

9つの知能(テスト結果のページより)

言語・語学知能

または「ワード・スマート」(伝える力に長けている)な人は、話し言葉と書き言葉の能力に秀でています。 言葉を効果的に使ってアイデアを表現し(同様に人のアイデアを言葉によって理解し)、卓越して技術的な、または外国語を用いて複雑な語彙を理解する能力の持ち主です。 このタイプの知能は、作家、演説家、言語学習者、教師、および高い言語能力を伴うその他の職種においてよく見られます。 言語知能は、学問的な問題解決と抽象的な推論の能力にも関連付けられています。 この種の知能が高い人は、クロスワードパズル、スクラブル、読み書き、そしてあらゆる種類の言葉遊びやゲームに親しむことがよくあります。

論理・数学的知能

「ナンバー・スマート」または「リーズニング・スマート」(数字に強く、または推察力に長けている)な人は、算数、複雑な概念、および科学的な概念とうまく連携する能力の持ち主です。これには、計算、定量化、仮説化、および数学的抽象化と順次推論、および帰納的思考と演繹的思考が含まれます。この種の知能が高い人は、シーケンシャル・パターン、論理接続、パズル、戦略ゲーム、実験、数独などのゲームに興味を抱いていることがよくあります。このタイプの知能者は、数学者、探偵、科学者の間でよく見られます。

音楽・リズム的知能

または「サウンド・スマート」(音感が優れている)な人は、歌手、ミュージシャン、作曲家、指揮者のような音楽のさまざまな要素を区別して判断する能力の持ち主です。この種の知能の高い人は、通常、音楽パターンの聞き分け、メロディーや拍子、作曲をし、音源の記憶、および識別する能力に優れています。鼻歌を一人で口ずさんだり、ドラムを叩く動作をしたり、リズム感の高い人々をよく目にすることでしょう。多くの人はまた、リズムの動きや拍子をとったり、または歌を介する方法でより良く学ぶことができます。

身体・運動的知能

または「ボディー・スマート」(身体能力に優れている)な人は、身体を使ってコミュニケーションを取り、課題や問題を解決し、行動、身振りや顔の表情を通じて情報を処理する能力が優れています。 このタイプの知能は、機敏さ、柔軟性、統合性、およびその他の体性運動スキルに関連しています。 ダンサー、アスリート、彫刻家、大工、外科医等はすべて、優れた運動神経の発達を重視する傾向があります。 この種の知能を持っている人は、他人と共に動き、行動し、触れ、そして物理的に相互作用することによって、よりよく学ぶことができます。また、通常、筋肉の働きを脳に記憶させたり、道具を使用することが得意です。

視覚・空間的知能

または「ピクチャー・スマート」(視覚能力に長けている)な人は、空間関係と視覚で考える能力の持ち主です。この特性が高い人は、芸術的スキル、心的イメージの操作、絵画的想像力、および空間分析に関連する分野で能力を発揮します。このタイプの知能は、写真家、画家、インテリアデザイナー、グラフィックデザイナー、ナビゲーター、建築家、および視覚的思考が重要視されるその他の職業においてよく見られます。この能力に長けている人は、いたずら書きをしたり絵を描いていることがよくあります。色の区別や色彩の混合、イラストや図の解釈、視覚的な入力と画像のパターンの識別に優れています。

対人的知能

または「ピープルスマート」(対人能力に優れている)な人は、人と効果的に対話し、理解に繋げる能力です。この特性が高い人は通常、高度なコミュニケーションスキルを持ち、共感性が高く、他人の感情や意図を正しく判断出来る能力で知られています。また、通常、問題を解決に導き、周囲に風通しの良い関係を築くことができます。心理学者、教育者、政治家、ソーシャルワーカー、および営業の分野で働く人々は通常、この特性が高い人が多いです。

内省的知能

または「セルフ・スマート」(自己管理能力に優れている)な人は、自分自身を理解し、その知識を意思決定や計画に活用できる能力の持ち主です。この特性の高い人は、通常、自分の考えや感情、弱点、強み、および動機付けを把握しています。さらに、通常、豊かで実りある内観の持ち主であり、経験から学んだことを深く追求します。自らの感情を創造的に表現し、成熟した自己認識をすることで他の人を安心させます。このタイプの知能は、心理学者、作家、理論家、哲学者、科学者、精神的指導者に見られます。

博物的知能

または「ネイチャー・スマート」(自然との調和に長けている)な人は、自然界と調和し、その生態系を支配するパターンを識別する能力の持ち主です。この特性の高い人は、自然についてもっと学び探究し、環境保全や生命を育むことに関心を抱いています。通常、自然界の相互関係やパターンの追求をしており、ハイキング、キャンプ、ガーデニング、その他の野外活動を楽しんでいます。この知能は、農家、生物学者、森林管理者、地質学者、ブリーダー、園芸家、および動物調教者によく見られます。

実存的知能

または「コズミック・スマート」(秩序整然としている)な人は、メタ認知を使用して、人生の目的や未知のことについての知識をより深く求める能力です。 この特性の高い人は、「なぜ私たちはここに存在するのか」または「すべての存在意義とは何なのか?」などの知的議論や高次な疑問に興味を持っています。高い実存的知能は、哲学者、作家、精神的指導者、演説者、瞑想インストラクターなどによく見られます。さまざまな角度から課題を観察し、掘り下げた質問をして得た洞察を社会問題と結び付け、アイデアを統合することによって最も効果的に学びます。

※Wikipediaでは8つの知能しか記されていないが、上にある実存的知能に加えて霊的知能という知能も提唱されているようである。

テスト結果はこちら

多重知能テスト結果

実際のテスト結果は、それぞれの知能が縦の棒グラフで%表示されるが、ここでは見やすいように、一番結果が低い知能を基準とした各知能の比較結果に表示を変えている。

論理・数学的知能や言語・語学知能が高めなのは学校教育の産物だろうか。
仮に小学生前半ぐらいにテストを受けていれば、博物的知能が高めに出ていたように思われる。

この理論を知ったのは何年か前で、すでに社会人として働いていた。
僕の今の仕事は、上の結果で上位にある知能の一部に関連する分野ではあるので、一応は自分の能力を活かせる仕事に就けているのだと思う。(働いていて楽しいとか面白いと感じるかは別)

内省的な傾向が強い人は、こういったテストを受けずとも何となく自分の能力については認識していることだろう。

このようなテスト結果には表れないが、ジョハリの窓からわかるような自分では強みとは思っていなくとも、第三者から見た場合は強みであるといった能力もある。

やりたいことを見つけるのは難しいものだ。


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