本屋好き

「本の逆襲」と「これからの本屋読本」読了。著者は両方とも内沼晋太郎さん。その名前は雑誌とかでも頻繁に目にするし、何より近所にあっていつも愛用させてもらっている本屋「B&B」を作った人なので、一度著書を読んでみたいな〜と思っていた。B&Bは本当に良い本屋で、行けば別に探してなくても妙に自分にフィットする興味深い本がいつも見つかる。生活圏内にあってくれてわりとサイコーです。

で読んだ本の話に戻ると、最近雑誌「自遊人」の『「本」の未来』号を読んだり、ある出版社についての本を読んだりしていて、本界隈の事情みたいなものに興味を持っていたんだけど、それはそれはもうまるっとわかりやすく書かれていて、色々なことが腑に落ちた。今まで自分が本や本屋に抱いていた感情も見事に明文化してもらったような感じがした。なるほどね〜、そういうことなんだな〜。。

最近、本屋に行くことが自分の中の娯楽のほとんどを占めているような状態で、どこかに出かけるってなったらまず第一にその付近にある評判の本屋に行きたいな〜って考えちゃうくらいには本屋が好きだ。でも自分がそんな風になってるのって改めて考えてみると不思議な感じがする。僕は大学生くらいまでは本なんてほとんど読まなかったし、買うのは漫画だけだった。それが大学4年になったとき、アニメーションを作るにあたり、絵柄の参考にとチラホラと絵本を見るようになった。そこでチェコの絵本を知り、その世界に夢中になり、積極的に探すようになった。だんだんとチェコ以外の国の絵本にも好きなものを見つけるようになり、気付いたら周りの人とは一線を画すぐらいに絵本を買うようになっていた。その過程で本屋ごとのセレクトの違いを実感するようになり、自分にビビビっとくる本とよく出会わせてくれるお店を「良い本屋」だと感じるようになった。最初はスルーするだけだった絵本以外のコーナーにも徐々に興味が広がっていって、今はアート・デザイン関係・インテリアや暮らし関係・エッセイ(お店やってる人のエッセイとかが好き)・雑誌コーナーあたりをよく見る。小説はあまり読まない。たまに村上春樹の小説を文庫で買っては少しずつ読んでいってるくらい。

なんやかんやともう大学4年生のときから10年経つわけだから、まあそれなりに本・本屋好きになっていても不思議なことはないのかもしれない。あるいはこれくらいの年になれば誰しもそれなりに本屋で過ごすものかという気もする。本の業界は大変らしいですが僕は著者にも出版社にも取次にも本屋にも、あまねく本に関わる仕事をしている人全員に明るい未来が来て欲しいと思う。最近は本のある素敵な空間が色々と出来てワクワクさせてもらってるけど、そういうのホントどんどんこさえてくれ。僕は本を買うから。

作品制作に繋げていきたいと思いますので是非よろしくお願いします。