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令和6年余市町議会第1回定例会一般質問


今回の定例会では、子育て支援についてと、余市町の食材を使用したオーガニック給食について質問しました。

※正式な議事録等は6月に余市町議会webサイトと議会だよりに掲載予定です。

1、 余市町子育て世代包括支援センターと余市版ネウボラについて


町長が就任当初より子育て支援に力を入れて取り組まれてきたことで、子育て世代である私たちは余市町の子育て支援が充実してきたことを実感しております。
令和4年10月に、妊娠・出産・子育てに関する相談窓口である「余市町子育て世代包括支援センター」が余市町役場内に設置されました。これは、町長が以前より構想されていた総合的相談支援のワンストップ拠点「余市版ネウボラ」が実現したものだと考えますが、現在の利用状況や今後の展開についてお伺いいたします。

①    余市町子育て世代包括支援センターの利用対象者である「町内に住所を有する妊産婦並びにおおむね就学前の乳幼児及びその家族」の世帯数をお伺いします。また、どのように周知されているのかをお伺いします。


 
 町長「世帯数は550件。周知はHPと、母子手帳配布時に窓口で行っています。」
 
 

再質問「世帯数は5550件との事で承知しました。周知はHPと窓口でされているようですが、子育て世代包括支援センター開設以降に誕生した子どもの保護者には周知されているようですが、就学前の子供の保護者の中には子育て世代包括支援センターが開設されたことを知らない保護者もいるようですので、再度周知をして頂くと良いと思います。」



②    開設時から現在まで、相談件数は何件ありましたか?


 
町長「相談件数は1200件ありました。」

 
再質問「相談は役場の窓口度電話のみでしょうか?」


 
町長「相談受付は窓口と電話の他、訪問も行っており、訪問は423件、窓口での相談は250件、電話相談は530件ありました。
 
 
 
再質問「相談は窓口や電話の他、訪問もされているとの事でしたが、話の着信音で子どもを起こすことが無いように、着信音や会話の音量にも気を遣う保護者もいます。メールやLINEでの相談受付は考えられていますか?」

 
町長「今後検討していきたい。」

 


③    余市町子育て世代包括支援センター設立から1年ほど経過しましたが、現段階で見えてきた課題や改善点をお伺いします。


町長「相談が多岐に渡るため、コーディネーターなど、対応する人材が必要だと感じている。」


再質問「人材等の課題がある事がわかりました。ですが、子育て世代包括支援センターは余市町の子育て環境を着実に前進させていると感じます。財源等の関係もあり、実現出来るものから1歩ずつ取り組まれているのだと思いますが、今後、目指す姿はどのようなものかお伺いしたいです。


 
町長「国が動くスピードよりも早く、出来るところから取り組んでいいます。社会で育てていく環境が理想的ではありますが、そのような環境が難しい中で、子育て世代をサポートするのが行政の役割だと考えています。より、困っている事を解消し、子育てしやすい環境を整えたいと考えています。」


④    子育て支援を推進する複合施設の整備について、本町の姿勢と見解をお伺いします。


町長「調査していきたい。」

 
再質問「複合施設については調査していくとの事ですが、隣町である仁木町に出来た「仁木町すこやか子育て支援センター(愛称:イコロ)」※令和5年12月
のような、保育園、放課後児童クラブ、子育て支援センター、児童館の機能を備えた複合施設の整備を望む声もありますので、ぜひ今後検討して頂きたいです。」

⑤    子育て支援に関連する施設の整備やサービスを提供するための資金調達の手段として、ふるさと納税のガバメントクラウドファンディングも有効だと考えますが、本町の姿勢と見解をお伺いします。


町長「他町村で行っているふるさと納税のガバメントクラウドファンディングを見ると、目標額に達していないものが多い為、当面は実施しない予定です。」

再質問「当面は実施されないとの事でしたが、昨年完成した旭川市の新庁舎は、建設費をガバメントクラウドファンディングで集めていました。その返礼品は「新庁舎の9階に、寄付者の名前を彫ったプレートを設置する」と言うものでした。
このように、建物にお名前を掲示することで、寄付した人が自分の名前が彫られたプレートを見るために町を訪れる、そして、町の良さを知り町のファンになるなど、交流人口を増やす効果もあるのではと考えますが、その点についてはどのようにお考えかお伺いしたいです。

 
町長「ガバメントクラウドファンディングの件なので通告外になってしまうので答えられる範囲になりますが、現状のふるさと納税で、十分子育て支援の資金を調達することが出来ています。」
 



2、 余市町の食材を使用したオーガニック給食について


余市町の小・中学校で提供されている給食は「美味しい」と児童・生徒からも評判が良いと聞いております。栄養バランスが良く温かい給食を提供するために、栄養士さん、調理師さんをはじめ、関係者の皆様が日々努力されている事に感謝いたします。
食は、生命と健康を維持する基本であり、1日1食の給食が児童・生徒に与える影響はとても大きいと考えます。
1日1食をミネラルとファイトケミカルいっぱいのオーガニック給食に変えただけで体温が上がり,免疫力が強くなったことで病気による欠席が減少した事例の他、アトピーやアレルギーが改善した事例もあり、学童期から健康な心身を育むことは、医療費の削減や将来の介護保険料削減にも繋がると考えます。
余市町の食材を使用したオーガニック給食を起点に、食と農と環境の好循環を創り出し、地域経済を活性化することで「食の都よいち」の食の力を、今以上に全国に発信できるのではないでしょうか。

給食について、以下お伺いします。

①    現在、余市町の食材が給食に使用されている割合をお伺いします。


教育長「余市町の食材を使用した給食を提供出来ている回数は年40回ほどです。割合としては低いですが、登小学校で昨年7回開催した「よいち給食デー」では、余市の食材を6割以上使用した給食を提供できています。」

登小学校で行われた「よいち給食デー」(北海道新聞記事)

再質問「余市町の食材が使われた通常の給食の提供回数は40回との事ですが、余市町の食材が使用されている割合を増やすために考えられている事がありましたらお伺いしたいです。」

 
教育長「40回と申し上げましたが、品目にすると多品目のため、回数でお答えしましたが、1年間の給食提供200回の内40回、割合としては2割程度です。今後は登小学校の取り組みを全町的に広めたいと考えています。」

 

②    オーガニック給食の導入について、本町の姿勢と見解をお伺いいたします。


教育長「全国的に、給食に有機食材を使う市町村が増えてきていますが、オーガニックな食材を安定的に供給する事や、コスト面等、様々な課題がありますが、調査・研究していきたいです。」
 
 
 

③    農林水産省は、2025年までに100市町村で「オーガニックビレッジ宣言」をすることを目標に、市町村を支援する「有機農業産地づくり推進事業」を行っていますが、余市町の姿勢と見解をお伺いします。



町長「本町は果樹栽培が多く、減農薬、草生栽培、エコファーマー、低農薬など様々あり、有機農業産地にするのは単純な事ではないと考えます。」

再質問「オーガニックビレッジ宣言については単純な話ではないとの事ですが、オーガニックビレッジ構想の中で、給食は有機野菜の出口に位置づけられています。
余市町の農家さん、漁業を営む方たちが「給食」という安定した出荷先がある事で、余市町の産業にも活気が出るのではと考えます。
経済の活性化には様々な方法がありますが、オーガニック給食を起点にした産業と経済の活性化は、持続可能で環境にも優しい町づくりになるのではないでしょうか。
先ほど教育長がおっしゃっていた登小学校で行っている「よいち給食デー」は「北後志たねまく人の会」さんが行っているものだと思いますが、地元の食材を給食に使うことが出来ています。
食育や地域経済の循環と言う面からみても、地元食材を給食に使う仕組みを整える事は有効だと考えますが、その点について、見解をお伺いしたいです。
 
 
町長「経済の地域循環は必要だと思いますが、オーガニックに限定すると使用できる余市町の食材が少なくなると思います。オーガニックについては私自身も良いと思いますし、有機野菜の栽培についても、出口があれば良いものだと考えます。」

 
再質問「オーガニックに限定すると余市の食材で使用できるものは少なくなるとの事ですが、先ほど、教育長はのぼり小学校の「よいち給食デー」を広めたいと答弁されていました。
よいち給食デーの中身はオーガニック給食ですので、出来るところから進めていただくようにお願いしたいです。」
 
 

よいち給食デーは、北後志たねまく人の会さんがコーディネーターとなり実現しています。

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