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働けど 働けど なお 我が暮らし 楽にならざり

今日も家人を怒ってしまいました…

家人は究極のラポール男なので、
すぐに人に合わせたり、
めんどうくさいと適当に答えるクセがある

今日も歯磨きを失敗したので
「歯磨きもできないなんて恥ずかしくないの?」
と怒ったら
「恥ずかしくないです
 僕はとんすけちゃんに世話になって
 生きていくからいい」と言い放った!

なにぃ!

脳に障害を持った人の介護あるあるなのかも
しれませんが、
調子が悪い日って、本当にポンコツで
受け答えもろくにできないし、
活舌も悪いし、
どんどん悲しい気持ちになってしまう

あ、調子が悪いと私が勝手に思っているだけで
どんどん悪化してきているのかもしれないのだけど…
(そう思いたくはない)

私としてはワンオペ介護でできる限りのことは
しているつもり
でも、複数で看ている人に比べたら
できないことも多いだろうし
一人ぼっちにしている時間も長いかもしれない

これ以上は無理!と思いつつ、
私がかまってあげないから脳が退化してきて
いるのだろうか…
と思ったり、本当に悩ましい

そんな時、冒頭のようなやり取りがあると
つい、ブチ切れてしまう

今日もワーッと怒った後、
悲しそうな顔の家人を見ていたら
申しわけない気持ちになり、
「じゃあ、一緒に頑張ろう!」と
12時ごろリハビリを始めてしまった(;^_^A
(体育会系なので…)

家人は、何かを一緒にやることが好きだ
だから、
私がリハビリをつきそうと
嫌がらずに頑張るのだ

前かがみの練習をしたり、
腕を上げる練習をしたあと、

「ね、だから、もう上手にできるし
 痛くもないでしょ?
 ちゃんとできるんだよ、
 この動きを覚えておいて!」
と熱弁をふるうと

「そうだね、そうだね!」と
答える家人

でも、数分後
「何を頑張るんだっけ?」と聞くと
「え~と…」ともう忘却の彼方

本当に空しい気分になる

こんなザルのような記憶装置でも
ほんの少し引っかかるものがあるのではと
期待して何かを続けるしかない

でも、しばらくすると
「やっぱり無理!
 だって仕事が終わらない!!!」
となる繰り返し

せっかちな性格の私には
本当に苦行なのだ

はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る by石川啄木

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