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そのサッカーを疑え!

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2019年1月の記事一覧

カタールに勝てば過去8大会で5度目のV!? アジアカップ決勝前日に抱いた違和感

カタールに勝てば過去8大会で5度目のV!? アジアカップ決勝前日に抱いた違和感

 この原稿は決勝戦の前日に書いているので、当然、カタールとの決勝戦の結果は知る由もないが、2011年大会以来、2大会ぶり通算5度目のアジアカップ優勝に大きく近づいていることだけは確かなようだ。

 優勝しないより優勝する方が嬉しいに決まっているが、カタールに勝って優勝では物足りなさが残ることも事実。その面積は秋田県とほぼ同じで、人口も約260万人で京都府と拮抗している。カタールは戦いにくい相手かも

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クーペル采配と比較すれば。金足農業か? 日本式部活動を見るような森保J

クーペル采配と比較すれば。金足農業か? 日本式部活動を見るような森保J

 いい監督とは何か。定義は人それぞれだが、いい代表監督とは、になると意味合いはだいぶ変わってくる。次回のW杯は2022年11月なので、これから3年と10ヶ月もある。毎シーズンが勝負のJリーグ監督との一番の違いだ。途中で解任される可能性もないわけではないが、付き合いは長くなることが、はじめから予想されている。

 その長さに耐えられる監督。つまり、人を飽きさせない監督。なるほどと、こちらのサッカー観

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森保JはロシアW杯の西野Jと同じパターンを繰り返すのか。スタメンとサブに分かれたチームは危ない

森保JはロシアW杯の西野Jと同じパターンを繰り返すのか。スタメンとサブに分かれたチームは危ない

 森保監督はグループリーグ第3戦、対ウズベキスタン戦にどんなメンバーを送り込むのだろうか。第1戦(トルクメニスタン戦)、第2戦(オマーン戦)を経て、チームは出場した人と出場しなかった人に大きく二分された。2人のGKはともかく、20人を数えるフィールドプレーヤーでは三浦弦太、佐々木翔、室屋成、塩谷司、青山敏弘、乾貴士の6人に出場機会が与えられていない。大迫勇也が第2戦以降、怪我で別メニューの状態にあ

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先発わずか16試合でベスト11。SB西大伍の特異性と日本サッカーとの関係性

先発わずか16試合でベスト11。SB西大伍の特異性と日本サッカーとの関係性

 昨季のJ1リーグに先発出場したのは16試合。全34試合の半分以下だ。途中交代を含めても23試合。にもかかわらず堂々、Jリーグのベスト11に選ばれた。

 もちろんこの出場試合数は、他の10人と比較しても断然、低い。調べたわけではないけれど、歴代のベスト11の中でも最低であるに違いない。不思議なことは、西大伍のベスト11選出に、それでも違和感を抱かせないことだ。その選択はきわめて妥当。僕が選定委員

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