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そのサッカーを疑え!

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2019年2月の記事一覧

サッカーの競技性向上に一役買う第三者の視点とは

サッカーの競技性向上に一役買う第三者の視点とは

 これまで幾度も述べてきたことだが、サッカーは常に右肩上がりを続けるスポーツだ。競技のレベルは、いまがいつでも一番高い。そのことを実感させられるのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。ほぼ毎シーズン最高値を更新する試合に出くわすことができる。

 その可能性は決勝トーナメントに入ると一気に上昇する。決勝トーナメント1回戦の第2戦を間もなく迎える今季も例外ではない。たとえば、そのリバプール対バイエルンの

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堂安につける薬は? サッカーにおけるスピードの意味

堂安につける薬は? サッカーにおけるスピードの意味

 足の速いサッカー選手と言われて想起する選手は誰か。

 ムバッペ(フランス代表/PSG)の姿が頭を過ぎるが、それに続く選手の名前はなかなか出てこない。ロッベン(オランダ代表/バイエルン)は100mを10秒台で走るとのことだが、その一番の自慢は相手の逆、逆を突くドリブルだ。スピードスターというより技巧派の側面の方が強い。

 スピードが技術を上回る選手と言えば、昨季アーセナルからエバートンへ移籍し

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勝つサッカーが勝てなくなったとき。モウリーニョに見るサッカーの本質

勝つサッカーが勝てなくなったとき。モウリーニョに見るサッカーの本質

 チャンピオンズリーグ(CL)2018-19シーズン。その再開緒戦となった決勝トーナメント1回戦、マンチェスターU対パリサンジェルマン(PSG)は、後者がアウェーながら2-0で勝利を飾った。マンUはそれなりに健闘した。しかしPSGとの間にはスコア通りの差があった。

 マンUはプレミアリーグで、スールシャール新監督就任後、白星を重ね、4位まで順位を回復したが、首位マンCとの間には、依然14ポイント

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アジアカップを経て、期待したくなる選手を減らした森保Jの皮肉

アジアカップを経て、期待したくなる選手を減らした森保Jの皮肉

 カタールに番狂わせを許し準優勝。アジアカップで残念な終わり方をした日本代表だが、サッカーは結果がすべてではない。アジアカップは公式戦ながらW杯ではない。今回からコンフェデレーションズ杯出場という「副賞」もなくなり、それに伴い優勝の重みも薄れたと言える。その他に成果を見いだすことができれば「負けるが勝ち」とうそぶいてもバチは当たらないが、森保ジャパンは残念ながら準優勝という結果を上回る成果を見いだ

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