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そのサッカーを疑え!

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2019年8月の記事一覧

2022年を見据えた川島、吉田、大迫、長友と森保監督の戦い(?)が面白い

2022年を見据えた川島、吉田、大迫、長友と森保監督の戦い(?)が面白い

 先日発表された日本代表の新メンバーを眺めたとき、気になる存在として挙げたくなるのは次の4人だ。

 川島永嗣(ストラスブール)、吉田麻也(サウサンプトン)、大迫勇也(ブレーメン)、長友佑都(ガラタサライ)。

 サッカーをするのに年齢は関係ない。これは事実。選手の寿命も年々延びる一方だ。しかし代表チームは、4年に1度のW杯を節目に動いていているので、ベテラン選手には、次回のW杯までやれそうなのか

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選手の頑張りに支えられているサッカーが内包する矛盾

選手の頑張りに支えられているサッカーが内包する矛盾

 湘南ベルマーレ、チョウ・キジェ監督のパワハラ疑惑。Jリーグが調査を行っているとされるが実際はどうだったのか、もちろん僕には知る由もない。ただ、他との違いとしてひとつ分かりやすいものがあるとすれば、それはサッカーそのものの厳しさである。

 湘南の選手は毎試合、人一倍頑張っているように見える。勤勉で実直。こう言っては何だが、少々技量の劣るところを激しい動きでカバーしようとするファイティングスピリッ

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1986年生まれの33歳トリオ、本田、長友、岡崎の現在過去未来

1986年生まれの33歳トリオ、本田、長友、岡崎の現在過去未来

 欧州の移籍期限(8月31日)が迫ってきた。最終日も押し詰まった段になって決まることはよくある話で、その昔、デポルティーボからバルセロナへ移籍したリバウドのように、それまで「移籍はしない」と言い続けておきながら、最終日になってバルセロナへ旅立っていった電撃移籍もある。

 今季で言えば、ネイマールが最後まで目の離せない大物選手になるが、日本の海外組では、去就が注目されていた香川真司のレアル・サラゴ

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競技の魅力をもっと語れ。いまなら、全英女子ゴルフが面白かった理由だ

競技の魅力をもっと語れ。いまなら、全英女子ゴルフが面白かった理由だ

 ツアーの形式、メジャー大会の在り方、勝利の重みや勝者のステイタス、世界的な認知度、競技の世界性等々、テニスとゴルフは似通ったレベルにある。テニスにはダブルスもあるが、どちらも基本的には個人競技で、世界の最高峰に君臨している。渋野日向子選手の全英女子オープン優勝はそうした意味で画期的。偉大な成績だ。

 双璧の関係にあるのは大坂なおみ選手。日本人の男子選手3人が9秒台の記録を持つ陸上の100mもそ

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