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そのサッカーを疑え!

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2019年10月の記事一覧

右利きと右利きか。右利きと左利きか。右SBにとって歓迎すべき右ウイングとは

右利きと右利きか。右利きと左利きか。右SBにとって歓迎すべき右ウイングとは

 長友佑都(ガラタサライ)、南野拓実、奥川雅也(ザルツブルグ)、伊東純也(ヘンク)。今季のチャンピオンズリーグ(CL)に4人出場している日本人選手の中で、先週行われた第3節、最も目を惹くプレーを見せたのはリバプールと対戦した伊東純也だった。

 0-1で迎えた前半26分。伊東が右の深い位置から上げたマイナスの折り返しをキャプテンのエンブワナ・サマッタがヘディングシュート。ゴールは決まったかに見えた

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競技別ではないスポーツファンの誕生とテレビのはたす役割

競技別ではないスポーツファンの誕生とテレビのはたす役割

 準決勝を終えたラグビーW杯。日本に「にわかラグビーファン」を大量に発生させたとされるが、では、にわかファン、にわかではない熱心なラグビー愛好家はそれぞれ、他のスポーツに普段、どれほど関心を寄せているか。

 日本ではスポーツファンとはあまり言われない。ラグビーファン、野球ファン、サッカーファン、バスケファン、相撲ファン、ゴルフファン等々、ファンを競技別で括り、細分化しようとする。

 僕の場合な

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森保J。いま探るべきいちばんの改善ポイントとは

森保J。いま探るべきいちばんの改善ポイントとは

 吉田麻也、長友佑都、柴崎岳。モンゴル戦(10日)とタジキスタン戦(15日)の2試合にフィールドプレーヤーでスタメンフルタイム出場したこの3人。森保監督が現時点で中心と考えている選手たちだと推測される。

 吉田は31歳、長友は33歳。当たり前の話だが3年後、すなわち2022年カタールW杯本大会を両者は34歳と36歳で迎えることになる。サッカー選手の寿命は伸びているとはいえ、微妙というか、厳しい年

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連発される「フィジカル」に違和感。知りたいのはその内訳だ

連発される「フィジカル」に違和感。知りたいのはその内訳だ

 試合を中継する実況アナと解説者の口から頻繁に飛び出す言葉のひとつに「フィジカル」がある。

 ラグビーW杯も例外ではない。身体と身体をぶつけ合う競技なので、頻度が増すのは当然といえば当然だが、他の競技に求められるフィジカルとは何が違うのか。

 このフィジカルという言葉、スポーツの世界で頻繁に使われるようになって4、5年経つだろうか。もちろんサッカーでもよく使われる。中継を担当する実況アナや解説

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