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原型師あれこれ

ここでは自分と合わなかった原型師について。
勿論 自分にも否があると思いつつも、だって人間だもん…。
ということで、模型というか一般的な話にもなってしまうのですが、昔を思い出しながら書かせていただきます。

模型・フィギュアの場合は原型師に元となる形を製作依頼させていただきます。
版権先に確認いただき、問題なければそのまま量産・商品化に向けて進めるので、原型が無ければ話になりません。

原型製作する方々は凄いと思います。
ただ何事も個人の癖があるので、それが時代に添った魅せ方になっていれば問題ないのですが、手癖ということで改善しない(出来ない)人もいます。

出来ないのは仕方ないのですが、版権先に「ここはこのように直してください」と言われている以上、直さなければ商品化は出来ません。
その旨を伝えても、中には無理だと匙を投げてしまう原型師もいらっしゃいます。または得意ではないと判断し、別の原型師に調整依頼をさせてもらうことがあります。

別の原型師に調整してもらうのを嫌がる方もいます。気持ちはわかりますが、このまま没になってしまうのであれば、本人が調整内容を受け入れて直すか、他の方が直すしか道はありません。


大体そんなことなどもあって、皆さんの前に商品として並ぶのですが、以前調整指示を何度お伝えしても内容を踏まえた調整が出来なかった原型師Aさん。こちらで別途直して進行した原型があります。
調整について本人には連絡済み&了承済みであっても嫌でしょうが、版権先からは許諾をもらえたので、仕事としてはこれが正しいと思います。

その後、風の噂というか原型師同士のコミュニティーより自分に対して文句を言いまくっているAさんの名前を聞きます。
直接お互い討論しあっての修正であり、それによってあのフィギュアが出来た後に、自分の悪口を陰でコソコソ言われていたんですね。

これに対しては申し訳ない気持ちもありますが、その後 連絡は切らせていただきました。お互い損をする気持ちになるのであれば、もういいかなと。
別途ワンダーフェスティバル(以下:WF)で展開していたキャラクターの買取と商品化も検討していましたが、全て白紙にさせていただきました。

その後のAさんは、他のメーカーで原型造ったりをポツポツ行っておりますが、基本はWFでの活動が主体で、会場で見かけても特にお声がけはしなくなりました。

いい原型を造ってもらえるとは思うのですが、正直癖もかなり強いので、その点を味と見るかバランスを見て整えるのも企画の仕事だと思います。
ただ本人が変わる気なければ、こればかりは特に企画側でも変えられない部分もありますので、お互い良いタイミングだったのではないかと思います。


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