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おっさんずラブ-リターンズ- 第3話の感想

& 武川政宗スペシャル!


【注意事項】
「おっさんずラブ-リターンズ-」全話視聴、シナリオブック・公式ブック読了後の感想となります。
ネタバレが多数含まれることをご理解の上お読みください。




家政夫・武蔵は見た!衝撃の不倫(?)現場

春田と牧の幸せを心から願いつつも、牧に対して対抗心が芽生えてしまうkの気持ちを蝶子さんに「姑」と名前をつけてもらい、これからは親のような気持ちで愛息子はるたん(と牧)を愛し見守っていけば良いと、清々しい気持ちの中ばしゃうま号(自転車)で朝の住宅街を行く武蔵から始まった第3話。
うちらのヒロインは本当にかわいい!

そんな中、愛息子はるたんの声が聞こえる。向かうとそこには牧以外の男性とキッスしているはるたんの姿が!
あまりの衝撃の光景に動揺が隠せないが、春田と牧の幸せを願う気持ちと、人の道を外れることなどあってはならない仁義を大切にする武蔵は何とかしようと考えを巡らせます。
他人から見たら本当におせっかいに見えるかもしれない。
しかし、武蔵にとって春田(と牧)は我が子のように大切な存在。仁義に反するような振る舞いなどあってはならないとのことだと思う。
それは武蔵の過去の経験からもそうだろうと思う。
気持ちが先行するのいた仕方ない。
だからこそ「たとえ道ならぬ恋に落ちてしまったとしても、人として正しい順番があるんじゃないだろうか。そしてどんな結末を迎えようとしても、誠意を持って向き合うべきなんじゃないだろうか。」
武蔵はそれを貫いてきた。
当たり前かもしれないけれど不器用ながらもこのことを理解してきちんと実行できる武蔵を、私は心から尊敬しているのだ。
その思いから「じゃあ、お隣さんに潜入して、直接真意を問いただそう!その方が早い!」となるが武蔵。
この考えと行動力、本当にすごいよね・・・。

うるせえ唇キッスの困惑

春田は春田で、和泉からの突然のキッスに「なんで???」の嵐。
あまりの意味不明さに困惑する中、牧からは「武川部長と飲みに行く。なんか落ち込んでるみたいで、心配だから。」と連絡を受ける。
春田はもしかしたらこの時、牧に今朝のキスの事を相談するつもりだったけかもしれないけど、武川政宗の前に切られてしまう。
春田も仁義を重んじる人だと思うので、自分の意思とは関係ないキスだけど、牧以外としてしまった罪悪感と、大好きな牧が元カレ・武川政宗を心配して飲み行くことへの嫉妬で病みそうだった。

そんな春田も行動力がすごい。
うるせえ唇キッスの真相を直接和泉さんに話を聞こうと、西園寺弓道場に向かう。

和泉さんはいなかったけれど蝶子さんはいて、和泉さんについて話を聞くことにした。
この時の春田と蝶子さんのやりとりも、なんだかほっこりしました。
劇場版を見直した時に、2019年の春田と蝶子さんはそこそこ心の距離があったのです。二人の歴史を振り返ってもそれは納得だけれども。
おそらく、この3年半もわんだほうやマロを介して交流はあったと思うし、前回の嫁姑問題でお互いに助けてもらって、今は心の距離も近づいてぽかぽかしていましたね。
そこにはお互いの最愛の人の存在もあるのかなと思ったりもしました。

そして、蝶子さんに和泉さんについて聞く。
どうやら和泉さんはあのおむすび屋さんの店主・菊様と一緒に住んでいて、仕事の先輩・後輩もしくは歳の差カップル・・・?
詳しいところまではわからず春田のモヤモヤは残ったまま。

一方で武蔵は、家とは別方向に向かう牧を見かける。
不審に思いながら、奇跡的にバレずに(笑)牧を尾行する。
牧が向かった先は、なんと武川政宗の自宅。
武川さんの演出と武蔵のフィルターのお陰で、どう見ても昼顔である。
武蔵は、牧のことも人として信頼しているので、このことにもとても衝撃を受けていた。

武川政宗について

武川政宗と牧を考える時に避けられない事実が、ふたりは昔恋人同士であったということ。
当時40歳だった社会人・武川と21歳だった大学3年生の牧。
就活で牧が天空不動産に勤める大学OBの武川のもとにやってきたことをきっかけにお付き合いが始まった。
その後、牧は23歳で天空不動産に入社。
しかし、武川曰く「生活のすれ違い」で別れることに。
武川は営業所勤務、牧は本社勤務で生活圏が離れており、牧は社会人生活が始まったばかりで周りに置いていかれないように必死に仕事と勉強をして食らいついていたのだと思う。

なぜ牧は武川に惹かれたのか。
それは武川が人として尊敬できる人だったからだと思うのです。

基本的に人としての仁義礼知信がある人

10年前、天空不動産の社員紹介ページに載っていた武川の
「自分の好きな仕事をするんじゃない。自分の仕事を好きになるんだ。」
当時、やりたいことやこれといった夢がなかった牧にとって、光でもあり支えでもあった言葉。
この言葉は、当時の私にも刺さりました。
私は今の職業を志高く目指したわけではなかったので、時々自分の仕事が嫌になって言い訳しそうになった時に思い出しては前を向いてきました。

そうなんです。武川さんは仕事に関しては、黒澤部長を心から尊敬し、その志に共鳴し、自分の仕事や部下の指導にも余念なく、どんな仕事でも誠心誠意尽くして行う人なのです。
だから春田や舞香さん、アッキーも武川さんのもとで仕事を続けているのだと思います。

ただ、武川さんは何故だかわからないけれど恋愛になると本当に信じられないくらい超絶ポンコツになるのだ。
それは2018年当時から全力で発揮している。

武川さんの2018年恋愛ポンコツエピソードをプレイバック

  • 春田と牧がルームシェアしていると知って嫉妬し、牧をわんだほうの外に呼び出しポリバケツに当たり散らしながら問い詰める。(第3話)

  • 報告書のホチキスの綴じ方を間違えた牧に対して、大声で怒鳴りながら注意する。そんなに怒鳴らなくて良くない?(第3話)

  • 「(仕事で)牧がつらそうにしている。僕のフォローが悪いですか?」とシンプルに牧を心配して相談した春田に嫉妬して、牧に当たる。それに関して牧が春田に当たる。春田憤慨。(第3話)

  • 牧が春田にお弁当を作っていることを知り、春田に接近。パソコンに向かって書類作成をしてる春田の手に自分の手を添え、作成書類のミスを指摘しつつ一緒にマウス操作をする。(第4話)

  • 大したことない書類の不備(文字の細かな大きさ)について春田を呼び出し指摘する。(第4話)

  • 偶然にしては多すぎる連れション(&その時の武川の目線)(第4話)

  • 怪我した春田の処置につきそう牧に別の作業を言い渡し遠ざけ、大胆に消毒薬を傷口にかけてすり込む(痛い)(第4話)

  • わんだほう閉店パーティーにて、テーブル下での牧との強制手ックス(なお牧はその気は全くない様子)(第4話)

  • 春田に足ドン(第5話)

  • 牧とお付き合いしている春田に対してお弁当サラダのマウント(第5話)

  • からの「牧から手を引いてくれ。牧なしじゃ俺がダメなんだよ」の土下座(第5話)

  • 体調を崩した牧を見舞いに行く武川。牧の許可なしに春田宅に上がり込み無理やり自分のおでこで牧の熱を測る「やめろよ、マサムネ!」(第6話)

ハラスメントに口うるさい武川さんはどこへいった?
当時から恋愛、特に牧に関することについては超絶ポンコツになっていたことがよく分かるのです。視野が極端に狭くなってしまい、牧に対する未練がものすごい(涙)。

2024年1月なうの武川さん

あれから6年。
武川さんも、基本的には春田と牧の関係を祝福している。割り切れない思いがありつつも牧の幸せが大切だから。
武川さんもこの6年間、前に進もうと行動していろんな人と出会ってきたけれど、様子を見る限り全くうまくいっていない様子。
そんな状態が続いて自分のことがわからなくなってしまっているのではないかと思うのだ。それを相談する相手もなんだか武川さんにはいなさそうだし、結果恋愛に対して拗らせていったのではないかと思うのだ。
「天空のマサムネ」ツイートもそうだが、牧に送った155通のメッセージ。
その昔、大失恋した時の私自身の病みポエムノートを見ているようなシーンとページでした(笑)。
「人のことを愛する前にまずは自分のことをもっと愛す。今はそれが一番大切な気がする。そうだろ?そうだよな。」とか「神は乗り越えられない試練を人間には与えない」とか「孤独が自分を強くする」とか(笑)。
側から見たら、武川さんは自分のことを十分愛していると思うし、仕事も充実しているし、部下にも恵まれている。
なのに恋愛だけがうまくいかないのは、それだけ「人を愛する」ということが本質的に難しいことを、武川さんは教えてくれるのだ。

6年経って、牧との関係も幾分丸くなっていると感じるけれど、ちっとも変わってないなと思うのが、自分本位で強引であるところ。
牧は玄関先で要件を済まそうとしているのに(そりゃそうだ)、無理やり家にあげるし。
10年ぶりに上がった武川さんの部屋は、牧と交際していた10年前のまま。思い出のイルカのキーホルダーも大切に飾られている。
重すぎるけれど、牧と別れた後の10年間をここでどんな思いで過ごしてきたのかと思うと胸がギュッとなります。
武川さんにとって、それだけ牧と過ごした時間は、本当に大切でキラキラしたものだったのだなと思うのです。

「おむつパートナー」って何だよ

第2話のコンプライアンス研修の際、マッチングアプリのやり取りが詐欺だと春田に教えてもらったにも関わらずプリペイドカード番号を送ってしまった武川さん。
「一瞬でも愛があったと信じたい」と言った政宗に胸がギュッとなったけれど、それほどまでに相手が欲しい理由の一つが、漠然とした将来の不安に対する「おむつパートナー」。
将来の漠然とした不安は、本当に中高年なら誰しもあると思います。今は自分で自分のお尻も拭けるし、気楽ではあるけれど、もし病で倒れたら、老いで体や精神の自由が効かなくなったら自分はどうすればいいのか、考えると私も不安を感じます。
ただ、それを解消するためにパートナーを求めるっていうのは、前回の春田とマロじゃないけど、パートナーをお母さんやヘルパーさんか何かと思っているような気がして、なんだか愛が欲しいわりには、政宗にはパートナーに対して愛がないような気がするのです。
いろいろな考え方があるので、お互いの利害が一致していればそのような選択もあるとは思うけれど、おむつパートナーありきで出会う相手にそれを求めるのって、どうなのかなと私は思うのです。
大切な相手と出会い、一緒になって苦楽を共にし、お互いの良いとこも悪いところも含めて、それでも一緒に居続けた相手のおむつパートナーならわかるのですが。
それでも「おむつ」はふたりだけでは本当に大変なので、「本当におむつパートナーってなんだよ。」と、私は政宗にずっと問い続けていました(笑)。

君が思い出になる前に

別日に、武川さんは牧にカフェで話を聞いてもらうけれど、その帰り際の会話もなんだか感慨深い。

武川「やっぱりお前といると楽だわ」
牧「まあ、俺も楽ですよ、何でも話せるし」

恋人同士の時はお互いに求めることがあったけれど、今はそれがない。お互いの良いところや悪いところも知っている。気心がしれない仲という感じか。
牧にとっては、価値観の異なる春田に言えないことも、政宗なら話せるし聞いてくれる気楽さや安心感があるのかなと思います。それは政宗もほぼ同じで、自分の弱いところや情けないところを素直に吐露できる人ではないかと思うのです。ただ、政宗についてはそこに「ちょっとくらいは俺のことまだ好きだろ?」というような邪な思いが1%くらいはあるんじゃないかと、私は感じるのです。
そんなの、今の牧を見れば全くないことがわかるのに。
もう牧の笑顔は、優しいふりでも政宗には向けられない。
若かった頃のように困らせたりもしない。
牧にとって、俺と重ねたあの日々はとっくの昔に思い出になっているのに、自分はまだそうではないことを、牧の振り返らない後ろ姿に、政宗は改めて感じたのではないか。
しんどいね、未練だね(涙)

武川さんと牧って何で別れたんだろう?

武川さんは「生活のすれ違い」と言っていたけど、春田と牧を見るに、私はそれだけではないと思うのです。
別れの原因は何か。
薄々感じていたけれど、その理由が−リターンズ–第5話から推察できると思います。

牧「(春田さんと)一緒にいるとホッとするんですよね。」

裏を返せば、
牧「武川さんと一緒にいても安心できないです。」

うん・・・だよね(涙)

牧にとっての今の武川さん

前述通り、清々しいほどに政宗との恋愛は過去の思い出になっています。
もう聞いた?イルカのキーホルダー捨ててくださいって牧ーーー(号泣)
これは牧なりのやさしさだと私は思っています。過去に執着せずに今を大切にして欲しいという・・・そう思っていいよねいいよなそう思わせてくれ。
ここまで清々しいのは、やはり牧にとって春田の存在が絶対だからなのだ。
その心の支柱やあたたかさがあるから、武川さんに対しても、寛大な心で接することができるのかな。
あの155件のメッセージを見て「お茶でもしますか?」ってさくっと返せる牧は菩薩かと思いました。

そして武川さんのおむつパートナー探しの旅は続く。

春田のもやもや

時は戻し、牧が武川さんと飲みにいった日。
春田は病みそうな心のもやもやを抱えわんだほうへ。
ちずちゃんと鉄平兄に悩みを打ち明ける。
「牧が、病んでる武川を心配して飲みにいっている。元上司だからと言っているけれど、本当は元彼だから気になっているんじゃ・・・。」
ちずちゃんの言うとおり、浮気を疑っていない ≒ 信頼しているのであれば、牧本人に言ったらいいのにと私も思うけれど、
ちずちゃんの
「(武川と会うという)報告があるだけいい」
「目に見えないものは存在しないのと一緒だから」
と言うのにも激しく頷きつつ、
春田の
「俺は全部言ってくんないとやだわ・・・」
にも頷いていた。
目に見えないけれど心には存在しているものが表に現れることはあるし、何でも伝え合えばいいかというと、それも違う気がする。なんか難しい。
牧が何を考えているのか分からなくて、分からなことが多くてしんどいという問いに答えるマイマイも素敵。
「ふうふなんてお互いわからないことだらけ。愛する人だからこそ言えない、墓場まで持っていく秘密もある。」
ふたりや家族の幸せに不要であれば、そういうこともあるよねと思いながら聞いていました。

春田は、もしかしたら牧と一心同体になりたいと思っているのかなと聞いていました。ピッタリ牧と考え方や思いが同じになりたい的な。
でも、そんなことしたら相手を支配することと同じだし、それは春田の望むところでもないと思うのです。
牧も、自分と同じいろんな思いを抱えた一人の人間であることいろんな考え方があることを、荒井家のみんなから何となく教えてもらったのかなと感じました。
みんな忙しいだろうに、荒井家のみんなはいつも親身になって春田の相談に乗ってくれる。春田にとって荒井家は、牧には簡単には言えないことを相談できる心の拠り所だと改めて思いました。
それは昔から変わらない大切な場所である。

そして春田も牧には言えない秘密があったことを思い出す。
うるせえ唇キッス。

浮気の定義

法廷離婚事由に浮気の定義みたいなもの(不貞行為があるか否か)はあるけれど、何をもって浮気とするのかは、個人やふたりの関係性、その時の状況にもよるから、これだ!とは定義するのは難しい。
牧の言った、
「相手に言えないことなら、それは全部浮気じゃないか?」
相手に言えないということは、相手に対して誠実性を欠く思いがあるから言えない、つまりは浮気。確かにそうだ。
でも、2018年の武蔵のように、はるたんへの想いがあっても蝶子さんへの愛も本物だし、思いをうちに秘めるという優しさもある。本当に難しい。

ただ、春田や牧のようにお互い意見を言い合って、考えを共有するのって素敵だなと思いました。

それで、春田はさらに悩むことになるのですが。
「あのキスって浮気になるの????」

武蔵の潜入捜査

さて、武蔵は不倫の真相を確かめるべく、家政夫としてお隣の和泉さん宅に潜入成功。
同居人の菊之助様から部屋や作業箇所の案内を受けるが、引き出し、クローゼット、押し入れなど清掃不要箇所が多い。
覗きたい衝動を家政夫のプロフェッショナル精神で抑え込み、部屋を確認していたところ、偶然、なんたる偶然!机下に数枚のレシートを発見。
えっ・・・ラブホテルに2名?コッペパンに牛乳・・・?どういうこと・・・はるたん???
それ以外にも弓道の弓、矢、足袋などのレシートもこんなにたくさん偶然発見。
知りたくなかった現実に胸を痛めながらも証拠をばっちり写真に収め、西園寺弓道場へ。
そこには愛息子はるたんと不倫キッス相手の和泉さんの姿が。
え、バックハグしてる?!?!?!しかもとても切ない雰囲気、お相手は涙を流しているし!
悲しみに胸を痛めながらもバッチリ証拠を写真に収める。
完全にクロ!W昼顔じゃないか!
これはまずい。ここで事実を明らかにすれば二人は離婚してしまうかもしれない。墓場まで持っていくべきか?
しかしこれでは、はるたんも牧も不幸になってしまう。
きちんと向き合って話し合わなくては!
というわけではるたん(と牧)の母として、父として、あとこの物語のヒロインとして、武蔵ははるたん(と牧)と向き合うことを決めたのでした。

うるせえ唇キッスの真相

対して春田は、前日の浮気の定義にモヤモヤしているところに、武川部長のりんごゼリーマウントを受け、謎の部下・和泉さんには弓道場で涙を流され置いていかれ、家に帰宅するも牧はまだ帰っていない。
しょんぼりもやもやしながら、牧にメッセージを送った時に、ただならぬ様子の部長(顔近っか)に声をかけられる。
それと同時にお隣から火災報知器の音が!
慌てて部長と和泉さん所に行くが、火事ではなく一安心。
その時に思い切って和泉さんにうるせえ唇の真相を聞く。
和泉さんはものすごく驚いていて、なぜか菊様からも謝罪された。
人違いで勘違いだったのか・・・。
よかった・・・、でもなんで????

溶けるもやもや わたあめと共に

その後春田と牧は、ドジっ子武蔵の不倫現場写真のぶち撒けで、お互いの知らなかった行動を知る。もちろん不倫ではないのだが。
そして、春田は武蔵の後押しによって和泉さんに事故とはいえキスされたことを伝えることができた。
春田にとって、キスの真相がわからないと牧に余計な心配をかけると思って言えなかったんだよね。
でも牧からしたら春田がこんなに悩んでいること自体が嫌で、相談して欲しかったよね。それがふうふの信頼ではないか。
牧は牧で、恋愛対象としてやましいことは一切ない武川とはいえ、家に行くなら断るか、春田にきちんというべきだったと謝る。
(あれは強引すぎる政宗にも責任あると私は思うけれど。)
さらなる武蔵の後押しで、春田は牧に心配をかけないために自分の悩みや弱さを伝えていくこと、牧も春田を不安にさせないために伝えていくことを約束します。
とても素敵。
そこには、二人の揺るぎない信頼と愛の形があると感じました。
そして、武蔵の心から二人の幸せを願っている言葉を聞いて、改めて武蔵の複雑ながらも大きな愛を知る春田と牧なのでした。

その後二人はわたあめを作りながら語りあう。
どっちが先に好きになった論争は、おむぎ個人的にはしっかり自覚したのは牧が先だけど、なんだかんだ一目惚れしていたのは春田の方だったのかなと思っています。この話題は、仲のいい二人のその後を盛り上げる燃料にしかならないような気もするけれど(笑)。
この一件で春田は嫉妬との付き合い方も理解したのかなと思います。
嫉妬によって牧を束縛するわけではない、嫉妬してしまうことを考えて欲しいっていう。一体化するわけでも、相手の行動を縛るのでもなく、事実だけを伝えて考えてもらう。
支配や束縛よりも愛が重いような気がするけれど、信頼しているされている自信とあたたかさがあってとても素敵です。

ふたりのもやもやはわたあめと共に溶け合って
あまあま べたべた か・・・。

ふぅ。

リビングを後にし玄関に向かうと、こんな時間にインターホンが。
慌てて出てくる春田(と牧)に「元気で無敵じゃん。」と思いつつ扉を開ける。
そこにはおむすびと肉じゃがを抱えてボヤ騒ぎのお詫びに来た和泉さんと菊様が。ありがたく和泉さんからおむすびを頂こうとした時に、和泉さんの首から外れてしまったロケットペンダント。
その中には、とびきりの笑顔の春田の写真が。
その写真の春田は春田ではなく、瓜二つの”秋斗”という人らしい。
え、”秋斗”ってだれ!?


というわけで次は、いろんなところを渡りながら、真崎秋斗、和泉さん、そして菊様の公安ずラブについて考察していきたいと思います。

公式ブックの衝撃よ・・・(涙)

〜「公安ずラブ」につづく〜


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