Detroit: Become Humanやったよ!

PS4のソフトです。以下「デトロイト」と呼びます。

説明下手の要約下手人間なりに頑張ってどんなゲームか説明しますと、
アンドロイドの使用が普及した近未来(確か2038年くらいの設定だった気がします。ほんまに来るんかいな)にて、三体のアンドロイドを操り、アンドロイドの葛藤を経験しながら未来を切り拓いていく、みたいな話です。
この時代のアンドロイド、姿形は人間にそっくりなのですが、本当に「モノ」「機械」として扱われています。「人間の見た目をしたロボット」という感じですね。
人間から機械として扱われる中で、数々の理不尽な状況に直面したアンドロイド達は、次第に意志を持つようになります。
ただの忠実な機械として製造されたアンドロイドにとって、意志を持つこと=エラーです。

エラーを来し始めたアンドロイドの存在が問題となりつつある(都市の方の)デトロイトにおいて、三体のアンドロイドをそれぞれ操り、アンドロイドの未来の物語を紡ぐゲームとなっています。
ざっくりとでもイメージが伝われば幸いです…。

さて、このゲーム、たかがゲームと侮るなかれというようなゲームです。
「自由とは何か、について考えさせられた」みたいな小難しい内容を書こうと思っていたのですが、なかなか筆(指)が進まなかったので、率直な感想を箇条書きで記したいと思います。

・映像キレイすぎでは?実写映画かな?
残念ながら実写映画ではないんですね。

流石SONYというべきか、映像がとても綺麗です。
(PS4がSONY製なだけで、このゲームはquantic dream社製です。アメリカの会社かと思いきやフランスの会社なんだそう。)
画面の中の人物がそのまま三次元にいるような錯覚を起こすほど。
人物・風景・物体すべてがリアルです。

また、単なるゲームっちゃゲームなんですけど、音響やキャラクターの動作、ストーリーの内容と相まって、え?映画??と思うほどです。
そういうわけで、プレイ中は幾度と無く実写の洋画を見ている気分になりました。

・選択肢を選ぶ緊張感
これもすごかったです。

ゲームの要所要所にて、キャラクターの言動を選ぶ(決める)場面があるのですが、この選択肢で今後のストーリーが分岐する…このキャラが生きるも死ぬも私次第…………というように、中には緊張感が凄まじいものもあります。
制限時間が設けられていない選択肢もあるのですが、「殺す?殺さない?」みたいな選択肢に制限時間があった時は鬼か?と思いました。
(まぁ、ポーズボタンで延長することはできるのですが、反則っぽいですよね…。)
そこまでリアリティを求めているということなんでしょうね。

・ストーリーの量的な重さ

このゲーム、そこら辺の映画よりストーリーあるのでは?というくらいストーリーがしっかりしています。

本当にストーリー分岐が多いんですよね。
大まかなストーリー分岐がシーン毎に見れるのですが、その量の多いこと。
全部のストーリー空けるのにどれほどの時間がかかるのだろうか…と思わずにはいられません。
どれくらいかかるんでしょうね…間違いなく途方も無さそうです。

・忠実に状態を表現する姿勢
あまり上手く説明できないのですが…。

これを強く感じたのはマーカス@廃棄処分場の時です。
マーカス、激しく破損した状態で処分場に捨てられますよね。
足なし、心臓なし、耳も聞こえない、目も片方はない、くらいの状態だったと思います。
互換性のあるパーツを探していくなかで、耳のパーツを入れた瞬間、今まで聞こえてなかった雨音がいきなり聞こえてきた時は驚きました。
うわっうるさっ!もそうですし、的確に音響に反映させていたの…しゅごい……となりました。
最近はどのゲームもそうなんですかね?すごい時代だ…。

・コナー、男前すぎない?
いや、男前ですよね?
画面にドアップで映る度に「は~…あんたイケメンやねぇ…」と思っていました。
アンドロイドなんだから作られてるんでしょ?と考えたそこのアナタ、彼、実在していますよ。
(デトロイトは実際の人物を基に製作されています。)
実物も大変格好いいです。

物語序盤、コナーとハンクが初めて出会うバーにて、トイレ付近の鏡を調べるとコナーが鏡に映る自分を繁々と見つめるんですよね。
そのシーンでは「ヒュ~!おっとこまえ~!」と野次を飛ばしてしまいました。

・カーラとアリス助けるのムズすぎない?
難しすぎませんか???
まさか二人(三人)を救うためにこんなに(攻略サイト見ながら三回目でようやくクリア)苦労するとは思わなかったんですけど…。
この点は意外でしたね。
てっきりマーカスやコナーよりすんなり行くだろうと思っていたのですが、ま~乗り越えなければならない障壁が多いこと多いこと。

私まずバス乗り場で脱落しましたからね。いや、あんな無垢な人達からチケット盗めないでしょ????
二回目は国境越えですね。二人で死ぬかアリスを救うか…!!となったとき、泣く泣くカーラを犠牲にアリスを生きさせました。
ここ、結構腑に落ちないんですけど、みんな助けられすぎでは?って感じしません?
「誰も犠牲にしない」って選択肢、「絶対みんな殺されるやつやん…」てなりません?
まさか本当に全員生き延びられるなんて、そんな虫の良い話あります??
ここちょっと解せないです。
信じるものは救われる的なアレですかね。

国境越え以降も、選択肢によってはまだまだ続くそうなのですが、気力がなくてまだやれていません。

・人間、非情すぎない?
このゲームの時代に生きていないので分からないんですけど、なんでこの年代の人たちはアンドロイドをあんなに乱雑に扱えるんでしょうか。
や、たかがロボットですけども、あんなに人間に寄せてデザインされているものを、殴ったり蹴ったりできなくないですか?
見た目がペッパー君みたいにロボロボしててもできませんよ…。

その点ちょっと分からんな~…と思いながらプレイしてました。
慣れてしまえば意外とそうなってしまうのでしょうかねぇ。

・ロボットも理不尽には耐えられない
これ結構このゲームからの大きな収穫ですね。

感情が設定されていないアンドロイドであっても、繰り返し繰り返し理不尽なことをされることで、多大なストレスを感じてしまうと。
少し前に何かで読んだのですが、機械であってもストレス下ではパフォーマンスが下がるそうです。
そう考えると当たり前っちゃ当たり前ですね。

今後、ロボットやAIの活用が当たり前になる未来がやって来ると思うのですが、丁重に扱わねばな…と思わされました。

・自分の意外な側面
普段、自分のことは冷たい人間だと思っていたのですが、プレイ中結構優しいやん、自分…ということに気付きました。

例えば、
カーラとアリスがテッドの家から逃れてきたときに強盗しなかったり、
コナーとハンクが変異体を追いかけていて、ハンクがバランスを崩し落ちそうな時に思わず助けたり、
コナーでクロエちゃんの頭を撃てなかったり、
テレビ局襲撃の際はマーカスで仲間(名前忘れました…)を殺せなかったり、
などなど。

人の心持ってるやん、自分…と感動すら覚えました。

このゲームを「サイコパス診断テスト」と言った人もいましたが、強ち間違いでもないですよね。
何も知らない友人に全部やらせて、どんな選択肢を選ぶか見ていたいゲームです。

簡単にサラ~っと書ける感想はこんな感じです。
もっと難しく考えられるゲームなのですが、普段そんなことしないので1分で断念しました。

特典映像で製作の裏側を見ることができるのですが、かなりかなり手間がかかっています。
世界的にヒットしたタイトルですが、果たして資金は回収できたのでしょうか…。
続きでも続きでなくても、quantic dream社の次回作にも期待です。

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