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ラス・メニーナスを見たよ!

ラス・メニーナスはプラド美術館蔵なのですが、残念ながらプラド美術館の写真がなかったので、マドリッドのスペイン広場のドン・キホーテ像の写真を載せました。

はい、スペインはマドリッドにあるプラド美術館へ行き、ラス・メニーナスを鑑賞しました。
当時の宮廷画家であったベラスケスの絵画で、正面に描かれた可愛らしいマルガリータ王女が印象的です。
世界三大絵画と言われてるとか何とか。

世界史の資料集などで見たことはあるのですが、実物を鑑賞するのは初めてでした。
ラス・メニーナスが目に入ったとき、おぉ…という感動はもちろんあったのですが、同時にデカッと思いました。
てっきり一般的な(といっても定義が難しいのですが)大きさかと思っていたのですが、あの広いプラド美術館の壁一面ほどに大きいとは予想外でした…。
絵の大きさだけでかなりの迫力があります。
まぁ、当時の王家を描いた絵画なので、大きく立派なはずですよね。

画面中央からこちらを見ているマルガリータ、左手にはカンヴァスの前に立ってこちらを見ているベラスケス、その視線の先にいる我々。
部屋の壁際に描かれている鏡から、彼らの目線の先には当時の国王夫妻がいることが分かります。
我々は国王夫妻視点で絵画を見ているのですね。
このような構図はもちろん、カンヴァスの中に描かれた空間の広さもこの絵画の魅力です。
我々がいて、マルガリータ達がいて、部屋の扉から覗いた先にも人物が描かれています。
小さい(カンヴァスのサイズとしては大きいんですけれども)画面の中に、広々とした奥行きが見事に描かれています。
すごいですよね…。
浮世絵とかだと、わざと物体を画面から切ることで空間の広さを演出していたりしますが、ラス・メニーナスは淡々と部屋の奥行きを描き、空間の広さを演出しています。
人物などの描写力以外にもベラスケスが優れていたことがとても良く分かりました。

ツアーに参加していたので、プラド美術館では半分も見て回れませんでした。
絶対に再訪します…待ってろよスペイン、マドリッド、プラド美術館…!!!

因みに、他に見た絵画のなかではフランシスコ・デ・ゴヤの「カルロス四世とその家族」が気に入りました。
タイトル通りカルロス四世家族の肖像画なのですが、一番目立つように描かれているのはカルロス四世ではなく、その夫人です。
なんでも、当時のスペインの国王はカルロス四世だったものの、実際に統治(?)していたのは奥さまだったとか。
尻に敷かれていたのでしょうか…国王を尻に敷くってすごいですよね。
国王が婿入りしていた(王妃が本家)ならまだ分かりますが、そういうわけでもありませんし…。
ともあれ、スペイン支配に実質的に力を持っていた王妃を、国王カルロス四世よりも大きく描いたという点が面白くて好きです。
国王に気を遣おうとかなかったんでしょうか…。
この絵、結構気に入ったのでポストカードを買おうと思ったのですが、残念ながらありませんでした。

日本にいると近代以降の絵画を見る機会が多いのですが、スペイン絵画も良いものですね~。
プラド美術館の美術展が去年開催されていたそうなのですが、その時まだ美術巡りにハマっていなかったので行ってないんですよね…。
残念なことをしました。。。

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