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魔法少女になりたい

20代後半の主婦が何言ってんだと笑われてるだろう。
魔法少女と一口に言っても、様々なジャンルや作品があるので読んでくださっている貴方・貴女の御眼鏡に叶わないかもしれない。
世代的に私の中の魔法少女は以下の通りだ。
・セーラームーン
・おジャ魔女どれみ
・ひみつのアッコちゃん
・カードキャプターさくら
・魔女の宅急便
etc
この中でも私はカードキャプターさくらが大好きだ。幼い頃はセーラーちびムーンになりたかったし、おジャ魔女どれみのように小学生でお菓子屋さんをやってみたかったし、ひみつのアッコちゃんのように大人になったり子供になったりしたかったし、キキとジジのように空を自由にほうきで飛びたいし、黒は女の魅力を上げるのよ(cv.おそのさん)って言ってほしかった。
それでも、大人になった私はさくらちゃんになりたいと時折考えてしまう。


カードキャプターさくらを好きになったきっかけは、どうやっても思い出せない。知らない間にコミックが全巻揃っていたし、イラスト集を買ってニヤニヤしながら眺めていたし、NHKで夕方にやっていたアニメは欠かさず観たし、クロウカードが欲しくてコミックに付いてきたカードを並べて拙すぎるタロット占いをした。
結婚するなら小狼くんだし、彼氏にするなら雪兎さん。お兄ちゃんは桃矢で申し分ないな。なんて考える。


私がなぜ魔法少女になりたいのか。
闘うかっこいい女の子になりたい。
それに多分、他の誰でもない、私だけの不思議な力がほしいんだと思う。
勿論、知世ちゃんの作ってくれる可愛すぎる衣装を着てみたいという理由もなくはない。

封印の獣が、MAHO堂のマジョリカが、ルナが、認めたような私だけの力。
それに、魔法少女は自分を信じる力、仲間を信じる力で闘う姿はものすごくかっこいいと思う。普段は、はにゃーん!とかほぇ?とか言ってる可愛いさくらちゃんも、カードと闘う姿はかっこいい。地球を友枝町を、友人を守ろうろする姿はいつものさくらちゃんではない。かっこいい女の子なんだ。絶対に守ってみせる!という強い信念が伝わる。それは魔法少女全員に共通している気がする。
「絶対、大丈夫だよ。」
作中に出てくるこの言葉、さくらちゃんの代名詞だけど、私もこの言葉が大好き。トラブルが遭っても頭の中のさくらちゃんが言ってくれて冷静になる。そうだ大丈夫だって。

私だって……、そう思い続けて大人になってしまった。
不思議な力もないし、魔法少女にはなることは出来なかった。




私がさくらちゃんだったらカードに今日の夕飯を作ってほしい。
そんなカードないか。
あーあ、魔法少女になりたい。

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