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Excelマクロは将来どうなる?次世代は「Officeスクリプト」でほぼ確定。VBAの勉強はムダになるのか?

Excelの自動化といえば、これまではマクロが主流でした。
しかし今、次世代の技術として「Officeスクリプト」が注目を集めています。

このOfficeスクリプトは、もともとWeb版Excel限定の機能でしたが、今、「デスクトップ版のExcel」にも本格的に展開され始めています。

OfficeスクリプトはExcelマクロの次世代を担う存在となるのでしょうか?
一方で、PythonやCopilotといった新技術も登場しています。 これらはExcelマクロに取って代わるものなのでしょうか?

  • Excelマクロの次世代「OfficeScripts」とは?

  • 【結論】ズバリ、マクロは廃止され、Officeスクリプトに世代交代するのか?

  • マクロを勉強するのは無駄になるか?

  • PythonやCopilotはマクロの代わりになるのか?

  • まとめと、アフタートーク

以下の文章は、Voicyでの放送からAI文字起こしをもとにAIで記事化したものです。詳しくはVoicyの放送にて。

参考記事
キュリオステーション志木店様の記事
https://curio-shiki.com/blog/excel/officescript-came-to-excel-desktop

※なお、放送内で「送り迎えの車の中でVoicyを収録」と表現していますが、送迎のための行き帰りに1人で運転している時だけ収録しています。娘と2人でいるときに収録しているわけではないのでご安心ください。


Excelマクロの世代交代の可能性

Excelの自動化技術として長年使われてきたExcelマクロですが、セキュリティの問題などから別の技術に世代交代していくのではないかという議論がされています。その候補として挙げられるのがOfficeScriptsです。

OfficeScriptsはJavaScriptをベースに作られたプログラミング言語で、ブラウザ上でも実行でき、デスクトップのExcelでも動作します。以前からExcelのオンライン版では使えましたが、あまり普及しませんでした。しかし、最近はデスクトップ版のExcelでもOfficeScriptsが使えるライセンスが拡大してきており、特にビジネス向けの法人ライセンスで対応が進んでいるようです。

OfficeScriptsの導入の兆し

「自動化」タブの追加

実際に私のパソコンでも法人向けのExcelを開くと、「自動化」タブの中にOfficeScriptsを実行・記述するための機能が追加されています。

また、Excelマクロを記録する際に、OfficeScriptsでも保存できるというメッセージが表示されるようになりました。

マクロの記録の直後

このことから、Microsoft自身がマクロよりもOfficeScriptsを推奨していく意向があるのではないかと推察できます。OfficeScriptsとマクロの特徴を比較すると、Excel内の操作を自動化できる点は共通していますが、OfficeScriptsではExcel以外の操作ができないなどの違いもあります。

OfficeScriptsへの移行の課題

ゆくゆくはOfficeScriptsがExcelマクロに取って代わる可能性は高いですが、すぐにはマクロが廃止されるようなことはないでしょう。

現在、多くの企業で使われているマクロをOfficeScriptsに全面的に切り替えるのは現実的ではありません。マクロでできていたことの一部がOfficeScriptsでは実現できないということも想定されるからです。さらに、OfficeScriptsはまだ一般への普及が進んでおらず、学習ノウハウも不足しています。マクロからOfficeScripstへの移行は段階的に進んでいくと考えられますが、スムーズに移行できるようにするためには、移行を支援する専門家の育成やノウハウの共有なども必要になってくるでしょう。

OfficeScriptsとExcelマクロの共通点と相違点

OfficeScriptsは、将来的にExcelマクロに取って代わる可能性が高い技術だと考えられます。

OfficeScriptsとマクロは、どちらもExcelの操作を自動化できるという共通点があります。

例えば、データのコピーや行列の追加・削除、データの書き換え、グラフの作成などは両方で実現可能です。

一方で、OfficeScriptsではExcel以外の操作ができないのに対し、マクロではExcel以外のアプリケーションの操作やファイル操作なども可能である点が大きな違いです。

マクロの高い自由度がセキュリティ上のリスクにもつながっていたのに対し、OfficeScriptsはその自由度を制限することでセキュリティを高めているのです。

OfficeScriptsへの移行の現状と課題

OfficeScriptsはWeb版のExcelではすでに使えるようになっていましたが、デスクトップ版での利用はライセンスが限られており、一般ユーザーには普及していませんでした。

しかし、ライセンスが拡大されつつあり、特に法人向けのアカウントで利用できるケースが増えてきました。

とはいえ、すぐにOfficeScriptsへの全面移行が進むとは考えにくいのが現状です。長年蓄積されてきたマクロをOfficeScriptsに置き換えるのは容易ではなく、移行にはある程度の時間がかかるでしょう。加えて、OfficeScriptsの知見やノウハウがまだ不足しているのも課題の一つです。

今すぐにOfficeScriptsを学ぶ必要はあるか

以上の状況を踏まえると、Excelの自動化に取り組もうとする初心者が、今すぐにOfficeScriptsを学ぶ必要はないと考えます。OfficeScriptsの情報や学習教材がまだ十分に整っていない現状では、学習のハードルが高すぎるからです。初めてExcelの自動化に挑戦するのであれば、まずはマクロから始めるのが賢明でしょう。

少し先の未来を見据えつつ、マクロからOfficeScriptsへの移行が進んでいく過程で、徐々にOfficeScriptsを学んでいくのが現実的だと思います。OfficeScriptsの情報が増え、OfficeScriptsならではの活用事例なども出てくれば、移行もスムーズに進むはずです。


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