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日記|20231022_ベニチオに夢中

先週末NETFLIXで『レプタイル』を観て以降、ベニチオ・デル・トロのことが大好きになってしまった。チェ・ゲバラの役で知られていると思う。

多くを語らない演技に引き込まれる。人生の機微をすべて知っているかのような顔に刻まれた皺がチャーミングで佇まいや仕草にはエレガンスが感じられてかっこいい。それにデカい。憧れちゃう。

レプタイルのワンシーン

夫が好きな別の映画にもベニチオ・デル・トロが出ているからと『トラフィック』と『ボーダーライン』シリーズをおすすめされて一緒に観た。タコスを食べるときの動作やジャケットを丁寧に畳む所作、キューバシャツを着こなす背中。あまりにもかっこよかったので4年半初期設定のままだったスマホの壁紙をベニチオ・デル・トロの画像に変えた。今度母に会う時に絶対に突っ込まれるので若い時のシュッとしてるやつにした。母はツルっとしてて甘い顔が好みなので髭の濃いジジイの画像を待ち受けにしてる娘を見たらきっと機嫌が悪くなる。

シュッとしている頃

ベニチオ・デル・トロを観ていると私は強くて優しくて上品でかっこよくありたいと感じる。それは役の姿だよということは脇に置いといて、あんなふうに力強い体になって髪を立ち上げて髭を蓄えてスーツを着れたらいいのに体の初期仕様が違うからそのほとんどを真似するのは難しい。せめて雰囲気とか仕草を見習ってかっこよさの階段を駆け上がりたい。

私はいつだってかわいいよりかっこいいに憧れてきた。小さい頃はプリンセスの格好をする友達のためにプリンスやお姫様を守る騎士を買って出た。今は上品に色気を醸す優しくて強い寡黙なジジイに少しでも近づきたいと思って毎朝鏡の前で眉毛を動かして渋い顔を練習をしてる。とても楽しい。

上品なルック

なんか前にもこうやって夢中になった俳優がいたよなと『ボーダーライン』の2作目の手話のシーンを見ていたら『愛していると言ってくれ』の豊川悦司を思い出してストーリーと関係ないところで心が昂ぶってしまった。閉ざした心に秘めた優しさが伝わってくる演技も共通している気がする。二人ともデカいし髭とジャケットが似合うところがうらやましい。

拷問するのに淡色のジャケットを着ている

ありがたいことにベニチオ・デル・トロはたくさんの映画作品に出演しているし今後もそれは増えていくはずだ。いつかコミコンなどで来日したらその時には撮影会かサイン会のチケットを手に入れて間近で存在を確認したい。英語はもちろんスペイン語も勉強して万が一の会話にも備えておこう。

何かに夢中になっている時は気持ちがポジティブに働くからうれしい。大人になってからこんなふうになりたいと思えるスターがいて未来に希望が持てて良かった。今度は『スナッチ』を観ようと思う。

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