「ゆとりですがなにか」の話

■グっと来た場面ランキング_文字起こし

●第3位:まりぶ君の正論

[第2話]まりぶ君の自宅にて

まりぶ「どうやって大学選んだの?」

坂間「入れそうなとこ」

まりぶ「うん?会社は?」

坂間「内定もらえそうなとこ」

まりぶ「すげぇな!すげぇな! 入れそうな大学入って、入れそうな会社入って、辞めずに続いてんだよ。スゴくね? ごめんな!気分悪くしたんなら謝る、ごめん! マジで関心してんだよ! だってさ、ゲームで言ったら、レベルアップしないで、何回も何回も同じこと繰り返してるわけじゃん。余裕でクリアできるステージを。 無理だわーー、無いわーー、その才能。」


[第3話]居酒屋"鳥の民"にて、いじめ問題を語る教師陣に悪絡み

まりぶ「いやぁ随分つまんねぇ話で盛り上がってんなぁと思って。 そろそろ、おっぱいの出番なんじゃないんですか? 」

まりぶ「心にもねぇ事ばっか言ってねぇで、本当の事しゃべったら?でなきゃ帰んなよ、時間も金ももったいねぇよ。」

悦子先生「本当の事ってじゃあなんですか?」

まりぶ「例えば、何でお前(悦子先生)はさっきから山ちゃんにつっかかってんの?とか。何か後ろめたい事があって、それ悟られないように山ちゃん攻撃してんじゃねぇの?とかね。
本当は、お前とお前(教師男性陣)はこの女子大生どうにかしたいけど、どうにも出来ない事も分かってて、ただ早く帰るのもしゃくだから惰性で飲んでる、とかね。
ほんでー、そこの膨張したおばさんとこの部分白髪は目の前のからあげにしか興味がなくて。
ほんで山ちゃんは山ちゃんで早くお前(悦子先生)と2人っきりになりたくて、それはお前もまんざらじゃなくて。それをマユゲと貧相は気に入らなくて。
だから要するに、おっぱいなんじゃないですか?

山路「さくら先生とどうなりたいとか思ってないですから。
う、と、た、確かに、僕にとって貴方は初めての教育実習生で、舞い上がったし初々しくてハツラツとしていて、だから学校行くの楽しみです毎日。
いやそれがその、時に暑苦しいと言うか。若い貴方からして見ればグイグイ来るって思ったかもしれない。
でも子供たちはもっとまっすぐ、貴方の事が大好きで。その気持ちには勝てないし、裏切っちゃいけないし、だから貴方も子供たちを大好きになって欲しいし。
"加害者"とか"被害者"とかそういう目で見ないで欲しいし。
貴方にとってはただの1か月の研修かもしれないだけど、だけどね。あの子たちにとっては一生を左右する1か月かもしれなくて。しれないんだよ?
そんな重要な1か月をネットの情報なんかで答え出してほしくないし、だから何が言いたいかって言うと、、、
"いい先生じゃなくていいんで、いい人間になって下さい!"


[第9話](ぼったくりバーが検挙された)仮釈放期間にて

親父「元はと言えばお前が悪いんだから自業自得、、あぁすまん。」

まりぶ「なんで謝んだよ。」

親父「だから、俺はお前にそんな事言える資格がない。自分の事を棚に上げちゃってるからさ。」

まりぶ「じゃあ他に誰が言うんだよ、俺に。いねぇだろ、あんたしか。
しっかりしてくれよおっさんよぉ。安く謝んじゃねぇよ。謝って済む程軽くねえよ、あんたのした事は(親父は離婚・再婚歴が数回あり)。
レンタルだったらチェンジだよ、とっくに。チェンジできねえからムカつくんだよ。あんたしかいねぇから、親だったらもっと親らしい事言えよ。
てめぇの事なんか棚に上げりゃいいじゃねぇかよ。親なら親らしくしろ。選べねぇんだからよ、こっちはよぉ。」

----- オマケ -----

[第9話]まりぶをまともじゃないと言う、まりぶの兄に、坂間が言った言葉。
「社会がまともじゃないから、まともな彼が変人扱いされるんじゃないですか!」


●第2位:坂間君の反論

 [第2話]妹のゆとりへ

妹「インターンの文句をグチグチ言って、会社に行きたくないとごねる。(食堂が美味しくない・社員の感じが悪い)」

坂間「就職すんな」

妹「なんで?」

坂間「お前が気に入る会社なんかどこにもねぇし、お前を気に入る会社もどこにもねぇからだよ」

妹「ひどい。」

坂間「そんなもんじゃねぇよ社会に出るって事は。働いて給料貰うって事は。兄ちゃん見てみろ~。 やっと入れそうな会社に入ったはいいけど、成績不振で(企画→販売→営業→店舗勤務)たらい回しにされてさ、とうとう部下から訴えられたよパワハラで。 部下のミス補填して、7年務めてようやくちょっと会社に貢献できたかなと思ったらパワハラだってよ!はぁーー???イメージしてねえよこんな社会人生活! 
でもやるよ、兄ちゃんは。 得意先回って、頭下げて、焼き鳥焼いて、年上のバイトにこき使われて、部下に笑われて、意地でも辞めねぇよ!! 
今辞めたら何にも得るもんねぇから、元取るまで辞めねぇよ。
だから、お前も辞めんな、元取るまで辞めんな。


[第7話]茜ちゃんの父親が実家に押しかけて来て

父親「結婚の意思を迫る」
坂間「茜さんの事は好きです。ただ、お父さんの事は嫌いです。だって何か、いきなり押しかけて来て、"家族"は、"兄弟"は、"仕事"はって。俺の事は何にも聞かない。俺はどういう人間で、何考えてるかなんてどうでもいいって事ですか?
結婚するのは俺っす。家族・兄弟・会社・周り関係ねぇっす。
いや、もっと言えば、娘さんが何考えてるか・どういう事で悩んでるか聞かずに、適齢期だから結婚か仕事か選べって分かんねぇっす。」

----- オマケ -----

[第9話]新入社員研修にて茜ちゃんが、坂間君の悪さを指摘する

「あんた、自分が思ってるほどカッコよくないし、頭悪いし、ダサいんだから、自分磨く努力しないと出世しないよ。」


[第8話]まりぶが、坂間君の良さを語る

「ゆとり、ゆとり言うけどさ、あんなにゆとりのねぇやつも、ゆとりなんだぜって。
色んなとこにぶつかって、皿割って、バイトに怒鳴られて、タレと塩間違えて水道で洗ってさ、いねぇよ、そんなやつ。向いてねぇぇよ。笑
でも、カッコイイじゃん。
あの姿見てたら、俺もなんかやらなきゃって思うじゃん。
自分探してる場合じゃねーなーって。」


●第1位:山ちゃんの授業

[第6話]ゆとり教育の授業~LDの大吾くん~

山路「『ゆとり教育』これは、テストの成績を上げるために知識を頭に詰め込むんじゃなくて、興味がある事を自主的に学んだり体験したりする時間を増やそうって言う考え方。
何を隠そう先生はね、ゆとり教育を受けた最初の学年です。ゆとり第一世代って呼ばれています。 例えば、土曜日と日曜日は学校休みだよね。でもね、先生より上の大人は土曜日も学校に来てたんです。
ゆとり教育を受けた結果、子供たちはどうなったと思う?」

生徒「バカになった。」

山路「 学力が低下して社会問題になりました。
おまけに社会に出たら、使えない・覇気がない・ガッツがない・言われた事しかやらない・ライバル意識がない・危機感がない・緊張感がない・予期せぬアクシデントに対応できない。
全部言いがかりです。国が勝手に土曜日休みにして、教科書薄くして、それでテストの成績下がったからってポンコツ扱いしてるんです僕達を。
でもね、ゆとり世代にも長所はあるんです。
他人の足を引っ張らない・周囲に惑わされずベストを尽くす・個性を尊重する。
はい、大吾くん、立って。皆も知っての通り、大吾くんは算数が苦手です。他の教科はちゃんと出来る。漢字のテストなんて100点だよ、すごいな。
でも、ひっ算の繰り下がりが分からない。そんな大吾くんと一緒に授業受けてたら、勉強遅れちゃうって思った人、正直に手を挙げてみて?
じゃあ、大吾なんて放っておいてどんどん先行っちゃおうぜって授業進めたら?」

生徒「大吾かわいそう」

山路「かわいそうと思う人、挙手。」

生徒「全員挙手する」

山路「はい、ありがとう。じゃあさ、どうすればいいと思う?」

生徒「大吾だけ電卓使えばいいと思う。 → え、そんなのずるいよ。 → でもさ、目の悪い子がメガネかけてんだから、頭悪い子は、、、」

山路「うーん、"頭悪い"は違うぞ。大吾は、割り算とひっ算の手順が苦手なだけ。でも、良い考えだと思う。メガネも電卓も、皆と一緒に勉強するために必要な道具だもんな。
じゃあ、大吾の成績が上がって追い越されちゃったらどうする?」

生徒&山路「えー、それはむかつく。 → で、どうする? → 俺も電卓使う → 笑い → はいはいはい。
大吾はどうだ?どうしたい? → (大吾くん)僕は皆と一緒に勉強がしたいです。 → どうして? → 答えが分かった時とか皆一緒に喜んでくれるから、何倍もうれしいです。
皆の事好きか? → はい → 皆はどうだ、大吾の事好きか? → はーい → ありがとうありがとう。皆ありがとう。大吾もありがとう、座っていいぞ。 えー、明日から大吾くんは算数の授業だけ学習室で授業を受けます。 → かわいそうだよー。」

山路「かわいそうじゃないぞいいかー。
これは、大吾を置いてけぼりにするためでも、大吾が森くんに勝つためでもない。皆と一緒に勉強して、皆と一緒に社会に出るために必要な特別な措置です。
大吾が電卓を使ってもいい時代がそのうち来ると思う。それが本当の平等。本当の『ゆとり教育』だと先生は思います。
はい。この話はおしまい。はい、授業の準備。

[最終話]性教育の授業~思春期~

山路「思春期は、立派な大人になるための準備期間です。胸がふくらんだ・ふくらんでない。毛が生えた・生えない。そんな事で他人を笑ったりしないように。はい、質問ある人。」

森くん:山路はまだ思春期ですか?

山路「うーん、どうかな?まだ、、、生えてないかもしんないな。」

生徒「笑い」

山路「あ、ただ、ただね。果たして、完璧な大人っているのかな?って先生思います。例えば、来年山路30です。皆にとって30歳って言ったら立派な大人だよな。でもね、皆の20年後、皆が30歳になった時きっとこう思うはず。『うーわ、まだ全然子供だよ。山路こんなだったのか。彼女いねぇとか、バイト行きたくねぇとか、まだ童貞だよとか山路と一緒かよ。』って。 皆のお父さんとお母さん、完璧な大人ですか?寝坊するよね・酔っぱらって喧嘩するよね・オナラするよね。 身体と違って、"心の思春期"は生きている限り続きます。だから、大人も間違える。

怠ける・逃げる・道に迷う・言い訳する・他人のせいにする・好きになっちゃいけない人を好きになる。全て思春期のせいです。
だから、他人の間違いを許せる大人になって下さい。」


以上、書き起こし、終わり。(3900文字超え)

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