「ガラ悪いおっさん」の話

デパートの外に「ガラ悪いおっさん」が居た。
若干髪染めてる、若干刈り上げてる、上下スウェット姿、闇金ウシジマくん似の顔面、元ヤンっぽい風貌やわぁ。


このおっさんを見てふと考えた、果たして「ガラ悪い人」にとって『ガラ悪い』は「けなし言葉」なのだろうか?


だって、このおっさんはわざわざ自分から進んで「ガラ悪い」方に寄せに行ってるやん。
「ガラ悪い」=「カッコ良い」の価値観の人やん。
ほんなら、「おっさん、ガラ悪いなぁ」って声の掛け方は、おっさんの価値観で聞くと「おっさん、カッコ良いなぁ」に変換されるんちゃうん?
これは、「ムキムキ」=「カッコ良い」の価値観を持つボディビルダーで例えると、
ボディビル大会中の応援で「1番、ナイス上腕二頭筋!」「3番、肩メロン!」 と同等の声掛けじゃない?おっさんは「ガラーワルダー」やろ。

いや、でも実際に「おっさん、ガラ悪いなぁ」って声を掛けたら、ボコられる未来が予想出来る。
ほな、何やねんおっさん。突っ張り方が中途半端やないかい。
風貌を突っ張るだけ突っ張って、価値観を一般の感覚側に片足突っ込むんかい。
価値観こそ、突っ張り通さんかい。タチ悪いなぁ。

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