リアルな買い物

掃除機が壊れた。週末の土曜日、コタツをだすため張り切ってまずは掃除をしようと掃除機を出したものの、コンセントが差し込めない。前回モーターも動いて使えていたのに、今日は電源プラグの金属の片方曲がっていた。いつ曲がったんだろう。前から少し斜めだった気もするが、なぜかひどく曲がっている。これではもう使えない。かれこれ7~8年は使っただろうか。もっと使うつもりだったが仕方ない。

日曜日の朝、気を取り直してネットで掃除機の選定に取りかかる。以前実家で使っていたサイクロン式は回転部分に髪の毛が絡まって取り除くのが手間だった。コードレス式は充電のためのコンセントを確保するのが面倒だ。それに比べ、紙パック式はコードをつないで電源を入れればすぐ動き出す。絶対紙パック式がいい、と思っているものの、アマゾンで掃除機をみると、他のお勧め掃除機が山ほどでくる。そこから気になった掃除機のメーカーサイトをみて、楽天の価格を比べてと、ついついあちこちみる羽目になる。今の掃除機は種類が豊富だ。予算は1万円と決めているが、もう少し高い、機能豊富な機種のほうがいい気がしてきた。結局2時間ほどみたが、決めることができなかった。かといって、このまま家に掃除機がなかったら不便だ。それにこのモヤモヤ感をもったまま平日に突入するのは嫌だ。なんとしても今日欲しい。

夕方、近くの家電屋さんに行く。掃除機売り場には40種類以上の掃除機があった。ネットでみた輝かしいイメージ画像ではなく、リアルな掃除機だ。話題のサイクロンやスティッククリーナーが多いが、わたしが狙っている紙パック式でも15種類ほどある。そこから、今まで使っていたメーカーと同じものを手に取る。軽い。躯体が他より小さいのが一目瞭然だから軽いのだろうが、ヘッドも軽い。掃除機をかけるとき、ヘッドを前後に動かしながらかけるが、自走式だと、モーターがついているためヘッドが重くて少し疲れてくる。よし、今回は自走式がついていないものを買おう。そこで商品は5種類に絞られた。さらに見た目の好みで、結局今まで使っていた掃除機と同じメーカー最初に持った小さい掃除機に決めた。価格は1万3000円ほど。ヘッドが自走式じゃない掃除機は全体からみて安いほうだが、ネットで調べたらもう数千円安いんだろう。でも、店員さんにスペックの確認を手伝ってもらったし、今日どうしても使いたいのでそのまま買って持って帰った。

掃除機を買いに行き、選んで家に運ぶまで1時間。ネットでは探すだけで2時間。掃除機の相場や種類の勉強にはなったけど、あんな大量の商品だと、どれだけ時間があっても選べない気がする。キラキライメージ画像にもうんざりだ。普通に吸い込む新品の掃除機を使いながら、実機を持って確認できて、買ったら持って帰ってすぐ使えるって素敵だな、と思った。

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