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世界観が魅了される!「脱流行」挑む3代目 大阪のOEMメーカー

こんにちは、思考力特訓中の恩田です。

本日は以下記事を取り上げます。

記事によると、

・創業67年になる大阪市の婦人靴工場の跡継ぎが始めたメンズスニーカーブランド「brightway(ブライトウェイ)」が支持を広げている。

・インターナショナルシューズ(brightway製造・販売元)は高級アパレルブランドに婦人靴を供給するOEMメーカー

・創業者の孫で3代目の上田誠一郎専務取締役は2017年に始めたECサイトとの共同開発を端緒に、自社ブランドとスニーカー事業を立ち上げと同社の歴史で初めて尽くしの挑戦に踏み出した

・2020年3月に発売してから1000足以上を売り上げた。若き力が、老舗企業が生き残るためのすべを模索している。


OEMメーカーが持ちうる技術を活かし、自社ブランドを立ち上げそれが支持されているようです。

こちらがbrightway

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シンプルなレザースニーカー。

「メーカーの独りよがりにならないこと」。消費者が必要としない無駄なスペックは見直し、「シンプルで飽きのこない靴」を追求した。在庫を極力残さないよう、色はホワイトとブラックに絞った。

価格は28,600円。


「28,600円」

スニーカーでこの金額は。。

なかなか手が出せないですよね??


これが今、支持を得ている。

その何故を私なりに解明したいと思います。


1.世界観(ストーリー)

同社は以下のようなメッセージを発しています。

「売れ残りを無くし、職人に適正な対価を払い、持続可能なものづくり」

「自分も職人さんたちも含め、自分の子供に跡を継がせたいと思う会社にしたい」

「高級靴ブランドの販売員になった上田氏(3代目)が実家に帰ったある日、工場に見覚えのある靴があった。それは『セールで売れ残り、自分がハサミを入れて処分した靴』でそれは実家で作られたものだった。家族同然の職人が精魂込めて作っていることを知るだけに強いショックを受けた。」

「流行から外れて、値引きされ、売れ残り、廃棄に至ることを避けたい」

「トレンドを追わず10年後も残る定番品をつくる」

「大量生産はしない。全て手作業。コストは5倍超、作業時間も3倍以上」

「見えない所に靴作りの本質が現れる」

などなど。

どうですか?

作り手の熱い想いを感じませんか??

商品に至るまでのストーリー、プロセス、想い。

brightwayが実現したい世界。

「世界観」

私は痺れました!

どうせ靴は買いますよね。

毎日履きますよね。

その時に、自分が魅了される世界観に浸りたい。

自分が共感できるものを所有したい。

そう思うのは普通で、brigtwayの世界観には人々を惹きつける十分な魅力があると思います。

これが支持される一番の要因かと。

つまり、

brightway」=「世界観ビジネス


2.絞り込み

世界観ビジネスはその世界観に共感した人がユーザーとなる。

ここで一定の絞り込みがかかります。

万人ではなく支持してくれる層が存在すればOK。

(1足、28,600円ですから、、万人受けは狙ってませんよね)

そのため、同社の販売戦略は、

「世界観発信→共感を得る→共感者から資金集め(サポーター・ファンの創出)→資金提供者に優先・優遇販売」

といった手法を取っています。

makuakeで資金調達の目標金額30万円に対して、430万円集まってます。

目標の10倍以上ですから期待の高さがうかがえますね。

資金提供者は一般価格よりも安価で購入できます。

つまり同社のマーケティングとは、

「支持してくれる人を集めて」

「その集まった人に対して販売する」

このやり方は世界観ビジネスにはマッチしていると思います。

例えば、これがABCマートとかで普通に売られていたら。

「大量生産しない」「値引きされ売れ残り廃棄されるような品は作らない」といった同社の価値観とは一致性が乏しいですよね。

※念のために申しておきますが、ABCマートを否定しているわけではありません。あくまでも商品特性上の販路の合う合わないの私見でございます。

世界観」→「絞り込み(ファン化)」→「ファンを大切にした販売

このようなマーケティングの一貫性も成功要因になっていると思います。


3.高付加価値

どんなに世界観に惹かれても、

どんなにファン化されても、

その商品に価値がなければ、その商品が選ばれ続けることはありません。

支持され続けるためには、その商品自体に価値があること。

この価値とは靴としての機能であったり、デザイン性であったり。

その点、同社の商品はどうなのか?

まずは実績から検証すると、

同社の創業は1954年。

靴作り一筋、約70年。

高級ブランドが自社の靴製造を任せるOEMブランド。

そして創業者の哲学「いいものをつくり、靴づくりのプロであれ」。

歴史・実績・哲学から信頼に値する製品を作ることは間違いないと思われます。

そして、brightwayは「10年後も定番の靴」「長く大切に使ってもらいたい」を実現させるため、購入以降のアフターサービス(リペア)を充実させています。

以下のメッセージからもその想いがしっかりと表明されています。

ものづくりのプロとして大切なこと
それは
「どれだけ売れたか」ではなく
「私たちの作った1足をどれだけ長く愛用していただけたか」
「どれだけ多くの素敵な日常を創造できたか」
作り手として自分たちの生み出した物に責任を持ち、長く愛用していただくためのアフターサービスを充実させています。

ユーザーへの価値提供も言行一致で期待以上と想像します。

今回の学び

世界観ビジネスとはどういうことか?

本事例から、

・自分はどんな世界を実現したいのか?

・誰を幸せにしたいのか?

・そのために何を提供するのか?

世界観」×「絞り込み(顧客・仲間)」×「価値(信頼)

この掛け合わせ。

これが成功要因だと思います。

世界観!

いいですね!!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。








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