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「イマジナリーフレンド」小学生編

イマジナリーフレンドとは、心理学、精神医学における現象名の1つである。学術的にはイマジナリーコンパニオンという名称が用いられる。「想像上の仲間」や「空想の遊び友達」などと訳されることは多いが定訳はない。


僕は小学生の頃友達がいませんでした。
というもの、人見知りで小心者で大人数が苦手という所がありました。
なので、小学生の頃周りの子と上手く馴染めず
家で1人ポケモンの指人形で遊ぶ事を主軸に生活していました。主にグレッグルとオーダイルを闘わせており、今思うと見応えのない対戦カードです。
けど、本当は僕もみんなとドッチボールや鬼ごっこ、プールなどに行きたかったです。寂しい。
ずっと友達が欲しいな〜と思っていました。

そんなある日、僕に1人で帰っていると声をかけてくれた子がいます。
その子はたかまさ君と言って僕の一つ年上の子でした。たかまさ君は僕に一緒に指人形で遊ぼうと言ってくれました。僕が指人形で遊んでいる事は誰にも言っていないのにどうして知っているんだろう?と思いながらも声をかけてくれたのが嬉しくていいよと言いました。

それから僕は毎日たかまさ君と学校終わり遊ぶようになりました。
かけっこで勝負をしたり、ブランコで靴飛ばし、
プールなどにも行きました。ピラメキーノ見て
ピラピラダンスを2人で踊ったりもしました。
僕に初めての友達が出来たのです。嬉しい。


ある日すっかり仲良くなったたかまさ君と
公園で遊んでいると、ママが買い物終わり
公園で僕を見かけ一緒に帰ろうと言ってくれました。そういえばママにまだたかまさ君を紹介していない!

"ママ!僕の友達!たかまさ君!"
"馬鹿なこと言って〜誰もおらんやろ〜
早く帰るよ〜"

なんと、たかまさ君は僕にしか見えていなかったのです。その時はわからなかったのですが、
イマジナリーフレンドというのがあるらしく
おそらくたかまさくんは僕が作り出したイマジナリーフレンドだったのです。
友達が欲しいという強い願望が生み出したのでしょう。
まだ小学生の僕には何も理解する事が出来ず、
たかまさ君は僕だけが見える特別な友達!
見たいな感じで思ってました。
てことはもしかしてと思い、グレッグルとオーダイルをママに見えるか確認した所、
当たり前でしょ、手品でも始めるの?
見たいな顔をされました。

変わらずたかまさ君と遊んでいると
人見知りや小心者が薄れていき、学校にも友達が出来るようになりました。
そして、それと同時にたかまさ君が僕の前に現れることがなくなって行きました。
友達が出来た事で、寂しさが無くなり
イマジナリーフレンドを作る必要が無くなったのでしょう。

ありがとうたかまさ君。
今の俺があるのはたかまさ君のおかげてす。
いつかまた会って指人形で遊びたいです。

エピソード②に続く............

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