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ステータスでしか人を見ていなかった私~時効だし私の過去を紹介④~

前回の話の続きです。
前回の話を見ていない方は以下をクリック!



ヤマトンの人生曲線
今回は大学生①編

親に言わずに仮面浪人をする


愛知大学から抜けてやる。

そんな想いから仮面浪人をした。

しかし、親に言っても反対されるかもしれない。。。
現役で大学受験失敗したときも浪人をさせてくれなかったのでそんな思いがあった。


幼稚園からそうでしたが、親にもなかなか本音が言えない。

だから私は決めた。



親に言わずに仮面浪人しよう。


国立大学に合格して私立4年間よりも私立1年+国立4年間のほうが
学費が安いというメリットをだせば
お願いをきいてもらえるんじゃないかと思った。


勉強は愛知大学の図書館や、カフェでやる。


郵送でくる模試の成績は親がポストを開ける前に自分で引き取った。


こうして大学の友達、親には隠して仮面浪人を始めた。

愛知大学、最高じゃん



愛知大学のキャンパス

「仮面浪人で東京に行く」

何もない自分にとって目標ができると普段の大学生活も楽しくなってきた。

1年後ここにはいないと思うと、すごく気が楽になって、
目の前の人を楽しませるためにめちゃめちゃふざけた。

自分の髪の毛切りたい人を募集して大学のキャンパスでみんなの前で切ってもらったり
ドイツ語の教授の代わりに俺がドイツ語教えますと言って前にでていったり

めちゃスベッてたけど、調子のってたね。

そんなことをしていたから知り合いも自然と増えて、
いつもキャンパスで馬鹿笑いしていた。

そして未来の真剣な話もできた。



飲み会などは仮面浪人のために行かなかったけど、
酒がなくてもこんなに笑いあえて未来の話も真剣にできるのが嬉しかった。


将来は教員になる、28歳に結婚する、
地元に住んで働きたい、何かすごい人になりたい、、、
みんなの色々な未来を語り合った


入学前に愛知大学なんて滑り止め大学、、、

あんなところは行く人には価値がない

って思ってた。



けどこの時思ったのは、


人は学歴だけで判断してはいけないんだなって心底思えた。

自分の考えを受け止めてくれて、一緒に笑えて、未来が語れる人がいる。



それだけで私は満たされた。



当時、友達に会うために大学の授業がないときも
大学に行っていた
くらい私は愛知大学の人が好きだった。



そして、それと同時に
仮面浪人をしていることもなかなか言えなく申し訳なく思った。



好きな人とデートする


大学生活が楽しく、自己を開放していった私。
様々な友達ができたからこそ恋愛の話をすることも多くあった。


「ヤマトン好きな人いないの?」


仮面浪人をしている私にそんな暇はない。
しかし、愛知大学の人にはそんなことを言えないし、

とりあえずその場の流れで


「英語のクラス一緒のユイちゃんかな!」


と言ってみた。

実際、性格も知らないし、苗字も知らない。
しゃべったこともないし顔もあんまり覚えてない。
なんならちょっと怖そう。。。。

当時の私の中でユイちゃんはそんな人でした。


英語の授業があると「ユイちゃんいるよ!」と友達がからかう。


そんなやり取りをしていて放課後に図書室で大学受験の勉強をしていたときにふと思う。


「ユイちゃんは今頃何をしているのだろうか」



おい、勉強に集中しろ。。。

あれ。その場の流れで言ったのに、


いかんいかん勉強に集中、集中、、、、、、、



えーっと、personality は性格って意味で、、、 





「そいやユイちゃんってどんな性格なんだろ?」



完全に勉強に手が付けられなくなってしまいました





そこから友達の薦めもあり、参考書ではなく恋愛漫画も読んでいたりして
9月~10月の2か月間まったく勉強しなくなりました。。。


いつしかユイちゃんとデートしたいとなり、

全然話したことないのに
200人教室の授業前にユイちゃんの後ろの席にすわり話しかけました。


「ユ、、、ユイちゃんだよね!俺ヤマトン!英語のクラス一緒だよ!」



あのときほど勇気をだしたことはない。
過去の自分に感謝するならこの時の自分だ。

人は意識をする人だとこうもうまく話せないのかと思った。


あのときほど勇気をだしたことはない。


あっちの反応はであった


が、

授業のレジュメとかなくしたからLINEでおくってほしいとか意味不明な口実をつくって何とかLINEをすることができた。


まじか!!!!!!


帰り道、キャンパスをスキップしていた。
マジで。(笑)


いつも一緒に笑ったりふざけてくれる友達も
「まじか!」「すげえじゃん!」「おめでとう!」と褒めてくれた。


そこから何度かやり取りをし、デートにもこじつけることができた。


当日雨が降ってたけど何もかもがポジティブに見えてた


このときホントに強く思った。




私は世界一幸せだ。


笑いあえる友達がいて、自分には好きな人がいる。




幸せがあふれすぎて誰かにこの幸せを分け与えてあげたい。


俺に必要なものは、もうない。
これ以上の幸せはない。



仮面浪人やめます


笑い、未来が語れる友達がいて、
話すだけで幸せな気持ちになれる好きな人がいる



勉強も全然しなかったこともあり、ついに友達に暴露した。


ずっと隠していた仮面浪人を暴露する


「ずっと隠していたことがあるんだけどさ


 俺、仮面浪人していたんだ。
 でも、お前らと過ごすの楽しいし、ユイちゃん好きだから
 仮面浪人やめるよ!


こんなこと言ったら友達はみんなきっと驚くだろうと思っていたが
友達は、表情を変えなかった。


「そうだったんだ。


でもな~んか隠してるなって思ったよ



ばれとったんかい。


だが、この後の言葉を俺は一生忘れられない。




「んー、俺は凄くうれしいけど



ここまでやったんだから挑戦してみたら?

受かって東京にいったら万々歳だし、


もし落ちたら




俺らと一緒にこの大学を卒業しよう。




胸が熱くなった。


俺は、




幸せだ。




俺はずっと学歴、年収、容姿などの外面的なステータスでしか人を見てこなかった。

人前では学歴がすべてじゃないなんて言ってきたけど、

本心では学歴などのステータスがすべてだと思っていたし、

低学歴の言うことなんて負け犬の遠吠えだと思っていた。


高学歴が言うことが正しく、低学歴の言うことは信用できない。



高校3年のクラスがそうだった。
頭のいい人の言うことは聞く風潮だったと思う。

でも、違う。


一般的に高学歴じゃない愛知大学にはこんな人達がいる。


俺がいかに心の小さな人間であるかをつきつけられたし、


この人たちの考え方にすごく魅力を感じた。


これから先どんなにステータスが高いものを持っていても
人をステータスだけで白黒の判断をしてはならない。



俺はそんな人間になる。



そしてそんな人達が応援してくれる。



人は自分のためよりも
大切な人のために行動するほうが想像以上のチカラを発揮する


家に帰ってもう一回考え直した。


そして決めた。

俺はどうしたい?

俺はもう一度仮面浪人をはじめる。



そしてこの頃のいつだったか
家に帰ると自分の机の上にはセンター試験受験票が、、、






あれ、親にばれてね?



どうやらこちらにもばれていたらしい。

参考書準備、模試やセンター試験手続き、受験料などは全部私でやりくりしており、
塾講師アルバイトをしながら稼いだお金を使っていた。



そういったこともあり、親はすべて自分でやりくりしていたため大学受験することを許容してくれたっぽい。



マインドとしての準備は整った。


次回

大学受験合格発表の結果はいかに、
ユイちゃんとの関係性を白黒つける

↓続編はこちら




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