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歌に生きる生き様を「ラララ」の三文字に詰め込んで

 山口県で生まれ育ち、大学進学とともに上京。22歳のときに音楽の道を志してから11年間、この道を歩んできた。
 「おつかれーず」としてバンド活動を経て、昨年2017年から名前を「杉本ラララ」と改めソロ活動を開始。ラララと歌に生きるその生き様は今まさに自身の歌に生々しくも強く表現されている。


−いわむロック出演は今年で3回目となりますが、岩室にどんな印象を持っていますか? 
 「最初のいわむロックに来たとき、弥彦駅から会場まで行こうと思っていたんです。東京の感覚で2駅くらい歩けるだろうと思っていたんですけど、実際はすごく遠くて(笑)。歩いていたら『いわむロック出る人?』と声を掛けてもらって車に乗せてもらいました。それで新潟の人はすごくやさしいなと思いました。これが第一印象でしたね。
 いわむロックのように、野外で結構大きな音を出せるライブって少ないですし、そんなイベントをする岩室のひとは心が広いなと思います」

−今までの活動してきた11年間。振り返るとどんな印象ですか?
 「楽しかったですね。苦しいこともあれば、タイアップが決まったこともありました。おつかれーずのときに『奇跡体験!アンビリーバボー』(フジテレビ系列)のエンディングテーマを歌わせてもらったんです。ものすごく反響があって、いろんな人に知ってもらいましたね。多くのひとにメッセージが届く瞬間は嬉しいですね。
 僕自身ライブが好きなんです。目の前の人に気持ちが届いた瞬間、通じ合った瞬間は大きな喜びがありますね。それがあるから、今までやっているんだと思います」

−バンドからソロになり、変化はありますか?
 「おつかれーずは爽やかなポップ路線の曲をたくさん書いていました。今は関係なく、自分の良いと思う曲を書いています。爽やかな曲もあれば鋭い曲も。30歳を超えて、また杉本ラララをきっかけになんでも歌おうと思っています」

−自分が良いと思う曲とは?
 「正直な曲ですね。装って人の顔色を伺ってつくった曲はすぐ歌わなくなるし、響かない。嫌だって言う人もいるかもしれないけれど、自分が間違いないなと思える曲を歌いたいです。そういうものは抵抗なく歌えますね。
 ライブは自分の素の部分をさらけ出すような事なので、その歌のなかにちょっとでも偽りがあると歌いながら冷めてしまいます。恥ずかしいところ、ヒステリックといわれる部分も洗いざらし書いた方が良いと思っています」

−様々な変化がある中で、ほかの道考えたことは?
 「100万回ありますね。でも僕は本当に不器用で、これしかないがゆえに今でもやっているんだと思います(笑)。迷ったときに、歌以外にこれだと思うものもなかったですね」

−迷ったときでも、諦めずに続けようと思わせてくれるものがあるんですね
 「ライブステージに立って、良いって言ってもらえるとやっぱり嬉しでいすし、力になります。その瞬間の繰り返しでなんとかやってきていますね。
 路上ライブで見ず知らずの人が足をとめてくれたりする瞬間は代えがたいものがあります」

写真・文:村山亜沙美

※当記事は、2018年に作成したいわむロックFESTIVALと岩室温泉紹介冊子【on-magazine】より抜粋しています。アーティストの考えや目指す方向性は変わっている可能性があります。ご了承ください。

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