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情けなさと悔しさをバネに、ライター2年目へと向かう

昨年の漢字一文字は「積」。ライターとして初めての年だったので、目の前のことをひとつひとつ積み重ねていこうと思った。

けど、振り返ると、あちこち中途半端に積み重ねていて、きちんと積み上げることはできていなかった気がする。目の前のことを手探り状態のままやっているだけで「本当に上達しているのか?」と怖くなったりもした。

それは自分のなりたい姿が明確に定まっていなかったからなような気がする。私は元々、できないくせに見栄をはりたがりな人間。なりたい姿もしっかりと定まっていないと公言できなかった。でもなりたい姿なんて長い人生で何度も変わるし、何度だって変えていいんだと最近になってようやく思えてきた。

それを踏まえて今思うことは、「人の言葉を温度がある文章で届ける手助けがしたい」ということ。

文章を書くを仕事にしたとしても、そこには色んなタイプがいて。強い言葉で先導する人もいれば、情緒的な言葉で人の心に寄り添う人もいる。でも私はどちらとも少しだけ違うのかなというのが今の気持ち。“温度がある文章”ってなかなか言語化が難しいけど、現段階では「読んでいると目の前でその人が話しているように思える文章」かなと思っている。

それは多分、他人の上手い文章を真似るだけではできない。ライター自身の思考も知識も全てを総動員させないと書けない文章。

この1年間「まずは先輩の文章を真似るところから」と思って読んで真似してを繰り返してきたけど、やはりそれだけだとどこか物足りない。原稿を作っても構成からやり直しになってしまうことも多くて、それはやっぱり思考が浅くて知識が足りない証拠だと思う。「読み手にとってどんな情報が大切で、それはどんな順番で、どんな内容で伝えると、間違いなく届くのか」こうして改めて考え直すことで温度のある文章を目指していきたい。

2019年は、「濃」い1年に

こうしたことを踏まえて、2019年はもっと「濃」い1年にしたい。

1、「濃」縮された思考力を身につける
物事を多角的に捉えること、構成を考えるときに読み手の立場に立って考えること、なぜ?を繰り返すこと。そして何よりインプットを怠らないこと。

これらを鍛えることで思考力を強化していきたい。最近は幅広い分野で知識を得たい欲が出てきたので今までとは違う分野にも触れたいなと。

2、「濃」い時間をつくる
1時間当たりの作業の質を上げていきたい。以前、先輩に原稿を提出して1時間後に赤入れされて返ってくることがあった。そこには「え、1時間でこんなにできるの?」と思わせるくらいの内容が書かれていて、驚かされた。

それはスキルもそうだし、集中力にも影響されるものだと思う。スキルを上げることを前提としながら、集中力の強化にも取り組みたい。集中する練習として私の場合、茶道がそれに当たるように思った。目の前のことに集中できる時間を作って、五感を活用して精神を整えること。今年は集中する練習としても茶道を活用できればと思う。

3、「濃」い人間関係を築く
正直、人と人間関係を築くことが苦手だ。1回目は話せるけど、2回目以降は話せなくなる典型的な隠れ人見知りパターン。その人の考えや過去、将来のことなど少し踏み込みにくい話題にはこちらから踏み込むことができない。それはやっぱり見栄で「こんなに突っ込んだら、相手は私のことを嫌いになるのではないか」と思ってしまうからだろうと思う。

でもそれだと本当の意味で親交が深まることはない。のらりくらりとかわすことはできるし、知り合いにはなるけど、その次には至らない。フリーランスという立場になって改めて“知り合いの次”へいくことの難しさを痛感する。イベントに行ってもSNSを交換して次へと繋がらない。それは話の内容や人当たりの良さなどすべてを含めた人間力なんだろうなと。まずはしっかりと目の前の人と向き合って、言葉にするところから。深く突っ込む勇気を持って付き合っていきたいと思う。

他にも細かいところでやりたいことはあるけど、今年はこの3つをメインに。1年間ライター業をやってみて、自分の出来なさを痛感した。初歩的なミスや社会人としてのミスもたくさんしてしまって、本当に情けないし、悔しいし、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。でもそう思ってしまうのはただの自分本位だ。この気持ちをバネに変えて、次こそは!を繰り返していくしか道はない。

今年はライターとして2年目。この1年はお世話になりすぎなくらいお世話になった。1年を終えて思うのは、早く戦力になりたいということ。営業面でもスキルの面でもちゃんと力になりたい。それにはもっと外での経験が必要だなと思う。この1年の恩返しができるように、さらにはいつの日にかでも次の人へ恩を受け渡せるように、もっとしっかりと自分と、人と向き合っていく年にしたい。

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