イメージと違います、という言葉

イメージと違います、という言葉

聞きたくない人も多いワードではないだろうか。
特に通販業態の販売をしている人にとって、返品に関しての取り決めですらいれるワードである。消費者にも馴染みの深い言葉ではあるがここでは企画段階での「イメージと違います」に関してお話ししていく。※ちょっぴり愚痴っぽい部分が出てくるし企画に関わる人は耳がいたいかもしれない。

イメージと違います!

メーカーに言っておられるバイヤーさんや、工場に言っているデザイナーさんは今一度胸にてを当てて「自分はさて、イメージを伝える努力をしたでしょうか?」と聞いてみてほしい。
私の場合数々のサンプルを無駄にしてきた。イメージ違いで。
それはすべて私の「伝え不足という怠慢」である。仕様書の中のニュアンスや写真など使えるものは使いまくってもの作りするのが当たり前だと最近は思っているし今年入った新人さんにも「感性は勝手に勉強してほしいけど誰が見てもわかる仕様書の書き方は教えるしそれを学べ」とちょこちょこ言っている。うちは海外生産で仕様書を見るのは海をわたった向こうの人だからなおさら。「どんだけ文字書くより絵かけ」っていってる。
絵は万国共通でしょう。

話を戻すと、イメージと違いますとぶったぎって毎回毎回ぶちギレている人がいたらそれはあなたの怠慢だし、時々起こってるのなら普段は相手が頑張って汲み取ってくれているに過ぎないと、自覚してほしい。あなたは自覚しているより仕事ができていません。
あなたが軽々しく放つ「イメージと違いますぅう」には「私はコミュニケーション不足です、伝えるのがヘッタクソです」という側面を孕んでいることを理解してほしい。

言葉でも、仕様書でも、メールでも、思ったことの7割ぐらい伝わっていれば上出来なのだ。
携帯ひとつあればチャットで写真を送れるのだから送ればいい。
何故それをしないでものを作ろうとするのだろう?
それはただただ詰めが甘いんです。あなたの。

例のワードを言われることの多いデザイナーや営業さん。
お疲れさまです、私はメーカー側の人間なので心中大変お察しいたします。営業さんに至っては、もしあなたが自社の商品をお客様に伝えることや、お客様の要望をデザイナーに伝えることを怠っていないのであれば、これを読んで少し気が済んだのではないかと思います。お客様からの要望については、とにかくあなたの話術で引き出してあげてください。バイヤーはデザイナーではないのです。(たまにあなた生産管理兼バイヤー兼デザイナーです?って言うぐらい知識と伝える力を持った方がいらっしゃってビックリする)
デザイナーさんへ。手間がかかって仕方ないでしょうができる限りの資料をもって、戦いましょう。ふんわりした相手の言う「イメージ」とやらをまとめてあげるのがお仕事でもあります。ふんわりしていればしているほどこちらの都合がよい場合もあります。提案力の生かしどころです。コストも削ってやりましょう。笑

半分ぐらい今期のハイライトみたいな愚痴ですけどまあ、写真とか絵とか、クリエイティブっぽい横文字仕事してんだからそれっぽい使い方しろよってことですよ。
常々デザイナーはアーティストじゃないんだよって口酸っぱくいってるんですけど、文字書きじゃねえんだからチャットやメールに百万字書くより写真1枚送るか絵を描け。

現場からは以上です。

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