【違いを知る方法】 飛節の構造はスピード能力と密接に関係している!
以前、本note内の記事である「絶対的なスピード力を後肢から見極める方法」の中で、飛節の大きさと力強さについて解説した。
(「絶対的なスピード力を後肢から見極める方法」→ こちら)
競走馬はスピードがなければ勝つことはできない。
いくらスタミナがあっても勝てない。
これは競馬の歴史がそう物語っていて、人間の思考そして馬自身の質が大昔よりも世界的にステイヤー色が減ってきているが、
それでいてもスピードがなければ活躍できないことは同じである。
スピードの絶対値を見抜くためにはどこを見るかだが…
それは「推進力を生み出す部位」である。
ズバリ…先述した飛節と…半腱半膜様筋である。
見極める方法は上の記事内で解説しているが、どのように実践に活かすかである。
読んですぐに見極めることができる方と実践を積んで習得できる方がいると思う。
これまでどれだけ各部位を注目して見てきたかにもよる。
少しでも多くの馬を見て、それぞれの違いを知るなかで良い部分とそうでない部分の真逆のものが知れる。
もちろんこの部位だけで走るかは知らないかは判断できず、
他の馬体構造にもよるが、
過去のカタログ写真を見て、走った馬とそうでない馬を見比べていけば飛節と半腱半膜様筋の構造の重要性は自ずと理解できる。
そして、多くの実践を積むには決して1歳馬だけ見なければいけないというわけではない。
分かりやすいのは、中央競馬で走っている馬と地方競馬で走っている現役馬の身体を見比べることである。
競走能力のレベルが違うのは明白だが、同時にそれは馬体も全然違うことを示している。
ただし、地方と言っても南関東所属馬は除く。
中央競馬でも通用する馬体と能力を兼ね備えた馬がいるからだ。
それ以外の地方競馬所属馬は中央競馬所属馬との良い比較になる印象である。
さらに一つ加えると、北海道競馬の場合は2歳馬は除き、古馬。
なぜなら、2歳馬はレベルが高く、その後南関東に移籍したり、中央にも移籍する馬がいるので、馬体構造がしっかりしている馬もなかにはいる。
競走能力のピークを過ぎた古馬が地方に移籍した時も良い例である。
パドックで歩く姿をみていると、中央で何勝も挙げた馬とずっと地方競馬で走っている馬の骨格や筋肉量は違うことがはっきりわかる。
機会があれば、中央競馬だけでなく、そういった意味で地方競馬を現地で観てみても良いと思う。
今後の1歳時点での馬選びに是非とも活かしてもらいたい。
※作者 一口馬主マスターB
Twitter → https://twitter.com/onemouthmaster2
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