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血統表・ブラックタイプに記載されていない「重要なこと」


一口クラブのカタログには募集馬の立ち写真と血統表(4代もしくは5代目まで)、そして母系の把握のためのブラックタイプが共通して載っている。

私は何度も、まずは「馬体の評価」で血統は二の次だと発信してきた。

しかし、血統を無視しろとは言っていない。

むしろ、馬体から良い馬を見つけて、出資検討頭数が多い場合はそこから血統をしっかりチェックしたうえで価格と相談のうえ、頭数を絞る。

そして、この血統面において、実は当たり前に記載されていないが私の立場からすると是非とも記載してほしいことが一つある。

有効なものであり、視点を変えることのできるデータである。

ブラックタイプには馬名と、その馬の生まれた年、性別、父親名、そしてレースに勝っていれば勝ち鞍数や重賞であればそのレース名も載ってある。

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(例)

しかし、その馬が現役時代にどれだけの収得賞金を得ているかは記載されていない。

「1勝」と「3勝」とで、皆さんどちらが印象良いだろう?

ほとんどがより勝利している3勝の方だろう。

しかし、違うのだ。

勝利数だけではその馬の能力、強いては母系の優秀さは把握できない。

上記の二つについて…

「1勝」のあとに『(1,10,12,3)6200万円(○○時点)』という記載と、

「3勝」のあとに『(3,0,0,0,5)3100万円(○○時点)』という記載があったとする。

(〇,△,□,×)というのは左から(1着,2着,3着,着外)の回数を示していて、その横はその時点までの総収得賞金を示している。

最初の勝ち鞍だけを見ていた時の印象とだいぶ異なるのではないだろうか。

そう。勝つことはもちろん大事なのだが、アスリートとして生涯どれほど活躍したかはそれだけでは把握できない。

上の2つの例だと、まずは出走回数が違う。

同じ世代だと、それだけの競走期間においてどれだけ走れたかという「丈夫さ・健全性」を知れる指標となる。

そして、堅実に上位に来ていた馬か、勝つか負けるかはっきりしている馬かという特性もわかる。

そして、これら二つの例は母系において特性として表れることが結構ある。

愛馬が勝利してくれたとしても、

3年間で8レースの場合と3年間で26レースに出走している場合だと出資する私達にとって後者が望ましいことは明白であり、

出走回数が増えれば増えるほど相手関係もあって上位に入線する可能性も増えて、自ずと収得賞金も増える。

収支プラスを目指すには、堅実に何度も走る馬への出資が大事なのだ。

それが母系に特徴として表れることがあるので、しっかりとチェックした上で出資することをお勧めするし、

今後クラブ会社がその数字を記載してくれたらと思ってやまない。



※作者 一口馬主マスターB
Twitter  → https://twitter.com/onemouthmaster2


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