【良い見本を紹介②】 スピードの絶対値が異なる馬はあの部位において他馬と異なる!
前回に引き続き、スピードの源泉となる馬体構造が秀でた馬のご紹介。
具体的な評価の方法(馬体の見方)については以下の記事をご覧いただきたい。
(絶対的なスピード力を後肢から見極める方法→こちら)
さて、早速だが下の写真をご覧いただきたい。
1歳馬らしくやんちゃそうでスイッチが入ったら止まらなさそうな目つきをしている本馬。
牡馬にしてはとても身体が小さかった。
2歳時の朝日杯フューチュリティSを勝った時は馬体重416kg。
5歳時に有馬記念を勝った時は426kgであった。
強さの要因は、心肺能力が高かったのはもちろんあるが、
何より後躯の推進力があったからだ。
トモの容量、特に半腱半膜様筋に注目してもらいたい。
とても豊富で通常の馬の2倍近くあることが分かる。
「ドリームジャーニー」である。
全身の小ささをものともせずに活躍し続けたパフォーマンスが納得できる。
種牡馬となった現在の立ち写真を見ていただいても一目瞭然である。
お尻が4つに割れているようにさらにはっきり見ることができる。
サンデー系の種牡馬はたくさんおり、良い繁殖牝馬は分散しているので、
正直、日本のトップレベルの質の牝馬は集まっていないが、その中で良い産駒を出し続けている。
父ステイゴールドも最初身体の小ささで生産者から評価が低かった経緯があるが、はねのけてここまで結果を残した。
同じステイゴールドの後継種牡馬は本馬の全弟のオルフェーヴルを筆頭にゴールドシップや他にもいる。
競走が激しいが、遺伝力を感じさせる産駒を輩出しているので筆者も期待している。
今年の2歳世代でヴェルトライゼンデ(母マンデラ、サンデーR所属)が萩S(リステッド競走)を勝ち2連勝を挙げている。
本馬は1歳時点で後躯の発達が良く、注目していた馬だ。
まだまだ良い産駒を出す可能性は秘めている。
※作者 一口馬主マスターB
Twitter → https://twitter.com/onemouthmaster2
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