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1.02 Weekly Report Vol.595

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1.DELTAの目線 〜​​第二の大竹を探せ リーグ間移籍で復活が見込める選手〜

試合中だけではない、投手のキャリアにつきまとう「慣れ」

先週のこのコーナーでは「周回効果」と呼ばれる、試合中の選手の慣れに注目した。これは、先発投手の成績が1巡目に比べて2巡目、2巡目に比べて3巡目に低下していく傾向にあるというものだ。1試合の中で同じ投手の投球を見ることで、打者が球筋に適応することによって起こるものとされている。

一方で、慣れの影響は何も試合中だけのものではない。試合、あるいは年度をまたぐ形でも起こりうる。リーグあたりの球団数が少なく、同じ球団と対戦する回数が多いNPBでは、投手はシーズン中何度も同じ打者と対戦することになる。特に主力選手ともなると、キャリア通算では数十回対戦したことがある組み合わせも珍しくない。この繰り返される対戦によって打者が投手に慣れ、投手の成績が低下する現象が起こる。

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