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UZRが伸び悩み?2023年の源田、菊池の打球処理傾向をチェック

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今年の源田は何が違う?

  NPBは8月も終わりに近づき、いよいよシーズン終盤に突入している。このようにシーズンが進むと、指標によってはある程度能力が反映された、信頼性が高い数字になっているものも少なくない。守備指標UZR(Ultimate Zone Rating)についてもこれはそうで、4月や5月に比べると現在はある程度選手の能力を反映した数字になっているはずだ。

 UZRとは
https://1point02.jp/op/gnav/glossary/gls_explanation.aspx?eid=20026

  ただシーズンを重ねある程度能力を反映しているであろう数字になってきた現在、例年と異なる傾向も見られる。NPB最高の名手・源田壮亮(西武)の数字が伸びてきていないのだ。

  8月24日時点でのUZRは3.8。平均をやや上回る程度にとどまっている。もちろん今季序盤を故障で欠場した影響で出場自体がやや少ないのだが、1200イニング換算でみてもUZRは7.9。かつて20を超える値をコンスタントに出していたことを考えると、やや寂しい数字に思える。考えてみれば源田もすでに30歳。守備面で衰えが本格的に出てきてもおかしくはない年齢だ。

  実際今季の源田は例年に比べると打球への対応がどのように変わっているのだろうか。UZRの構成要素である守備範囲指標RngRを、打球ゾーン別に見てみよう。RngRは平均的な遊撃手に比べて守備でどれだけ失点を減らしたかを表す。打球ゾーンは以下の黄色く塗りつぶした箇所が対象となる。基本的に遊撃手の定位置はJのゾーンあたりだ。

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