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【練習場のマーケティング】ゴルフ練習場のビジネスモデルって知ってる?

from 山崎 博之

昭和47年は第2次ゴルフブームと言われています。日本の高度経済成長の中、一般庶民がゴルフを楽しむようになりました。その頃から、ゴルフ練習場が盛んに立てられるようになりました。

昭和49年には約4000の練習場が全国に立てられました。

バブル崩壊、リーマンショックのような不況でも、ゴルフ練習場ビジネスは成り立ちました。

不況に強いゴルフ練習場ビジネス

1点目は、装置型産業と言われる、打ったボールが機械に運ばれて、また戻ってくる仕組み、のため、仕入れや人件費を使わずに済むビジネスモデルだったからです。

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2点目は、ボールを買う時はすべて現金なので、キャッシュが確保できる売上構成です。そしてその現金を上記のようなコストに充当する必要がないのです。

ですので、不況になっても、ゴルファーが0にならない限り、成り立つ仕組みになっています。

でも、閉鎖が増えている理由

それは事業承継が大きな要因とされています。先代が作った練習場を2代目に事業継承する際に、相続による固定資産税が重くのしかかります。その額は土地の広さ・土地の価格にもよりますが、数億円とも数十億円とも言われます。

現預金で支払うことが難しいこの税金が、練習場事業からマンション事業に転換される判断材料となります。これが、閉鎖に至る要因となっています。

次の要因は、企業が運営する練習場に多いのが、土地の有効活用です。昔は工場用地でアジアに移転することで、練習場事業を始める企業が多くありました。

景気の動向にもよりますが、本業の工場を新たに作ったり、他事業に譲渡したりと、土地の有効活用で閉鎖になる場合もあります。

まとめ

直近では、第2次ゴルフブームで始めた団塊世代がシニア層となりゴルファーが減っている、あわせて、若い世代が車離れもありゴルフを始める機会がない。という2重の問題が露呈しています。

昔ほど稼げなくなった中で、マスマーケティングからワントゥワンマーケティングへの移行し始めています。50メートルも伸びる鉄塔が練習場の看板だったのですが、それでは人は来なくなりました。

若者が来るために、Webサイトを強化し、Web広告を増やし始めています。より効果的な戦略を打つためにマーケティング戦略を検討し始める練習場も目立ち始めています。


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