レントゲン検査

本日(7月5日)2回目のレントゲン検査でした。70歳を越してしまったので、あちこち不具合が出てきます。年に一回心臓動脈を定期的に診てもらっている先生に最近胸が締め付けられるように痛い、というとレントゲンの検査で心臓を見てもらいなさいと言われてレントゲン専門医のクリニックに行ってまいりました。1回目の検査(7月3日)は全体的に診るだけで、今回の検査は原因を探る検査と言われました。原因は筋肉かストレスなのかを、探るというわけです。ストレスと言われたときに間髪を入れずに冗談のつもりで私の妻からのストレスであるといったのですが中年男性メタボ気味のドクターはニコっともせず、私がすべての事柄を理解したという事柄を書いた書類にサインをしなさい、と言って、ボールペンを手渡し、サインの個所を指し示しました。

あとで、どうしてあの冗談(妻によるストレス)を笑わなかったのか考えていました。おそらく、このジョークは誰でもが口にするジョークの所為ではないかと思い当たりました。勿論、女性のジョークとしては(旦那からのストレス)になりますが。ドクターとしては、毎回馬鹿なジョークを聞かされているのだろう、ということです(これは、あくまで私の推理)

2日前の1回目の検査は1時間ほどで済みました。

本日の検査はまず検査が始まる12時間前にはお茶、コーラ、コーヒー等の飲み物は一切控えるようにという注意書きをもらいました。本日の検査の始まる時間は朝の8時半なので、昨夜の8時半からそういう飲み物の類は取れないということです。いつもはウィスキーを夜飲むのですが、アルコールのことは注意書きになかったので、妻と相談したところやはりウィスキーは我慢をした方がいいんじゃないといわれ、飲みませんでした。あとの注意書きは、水と食料品を持参すること、それと検査の3時間前には水以外、普段飲んでいる薬等も服用を避けるようにという注意書きがありました。

水と食料(私の場合はスーパーで買ったサンドウィッチ)を持ち込みということで、おそらく検査は1日かかると思われ、その覚悟で行ってまいりました。クリニックに行く前に早朝オープンのスーパーで水1リッターとサンドウィッチ2袋を購入して、きっちり8時半にクリニックの門をくぐりました。

まず自転車で漕ぎからで、30分ほどサドルにまたがって、裸の上半身にくっつけられたケーブルを震わせながら、こいでいました。これって、結構しんどいものなのですね。あと3分ほどだから頑張って、というような声が聞こえてきたときは汗をかいていました。

それが終わってから、今度はレントゲンで、1回目の時にいた同じ検査技師で、手順は同じ、腹を下にして、レントゲンを撮った後は、背を下にしてレントゲンを撮ってくれました。両方合わせての所要時間は30分ほど。

わたしが唖然としたのは、そのレントゲン検査が終わった後、すべて検査を終えましたので、あとは、あんたがかかっているお医者さんに本日のデータを送って連絡を入れます。そのドクターが問題ありと判断すればあなたに連絡があり、問題がなければ、連絡はないでしょう、と言われました。

2,3回私はその検査技師に、本当に検査おわちゃったのと聞きました、クリニックの門をくぐって未だ一時間ぐらいしかたっていなくて、一日かかると思って買ってきたサンドウィッチと1リッターの水の運命はどうなるのか、と聞こうと思いましたが、どちらかと言えば、ほっとしたというのが本心です。またノーマルな日常を送れること、夜にウィスキーが飲めること、たった一日の検査なのですが、かなりな開放気分が戻ってまいりました。

クリニックの近くの公園は、孫娘たちとよく来るところで、本日の朝はスーパーで買ったサンドウィッチと水をリュックサックから引っ張り出してきて一人ベンチに座り、食べ始めました。

朝も早いためか赤ん坊と3歳ぐらいの女児を連れた若いお母さんがいるだけの公園でした。

サンドウィッチはツナサンドウィッチ。水をラッパ飲みしていると、なんとなくホームレス気分。現実は妻の待つ家に帰らなければなりません。途中のスーパーでウィスキーを購入、朝っぱらからアルコール購入で、アル中のホームレスか?と自嘲しながら家路につきました。 

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ドイツ生活36年(半生以上)。ドイツの日常生活をお伝えいたします。