観た。2018/08/21『GHOST』

シアタークリエにて。
あの映画です。映画が基のミュージカルです。
同じくシアタークリエで関わらせて頂いた『マディソン郡の橋』もそうですが、人口に膾炙した名作・名画を基に舞台化というのは、現代日本の2.5次元モノに限ったことではありません。洋の東西を問わず、昔から行われている事です(現在進行中の『ドリアン・グレイの肖像』もそうですね)。如何に舞台オリジナル戯曲の上演が貴重なことか。……と、話が逸れました。

以前にストレート・プレイでの公演があったかと思います。未見ですが、たしかタモさん御出演でした。

さて。このたびはミュージカル。
主演は健治。
健ちゃんに関しては、まぁアレですよ。
何作も御一緒し過ぎて、もはや冷静に(?)観ることも難しく、いつも自分でも甘いのか辛いのかわからない感想になるので。
御本人とも、たいてい楽屋で他愛の無いことを二言三言交わすのみです。(基本的に、ヒト様の舞台を観に行って、知り合いの出演者にとやかく言うことはしません)
「でも、落ち着いて少しは気の利いたことも出来るようになったんじゃないですかね。」……と、やはり、まるで親戚のオジサンみたいな言葉しか出てきません・笑。信頼と愛情ゆえと御容赦下さい。
ま、白いシャツは爽やかだね。と、ぐらいは添えておこう☆

ヒロインはダブルキャストで、この日は咲妃みゆさん。
96期生という事で、アタクシが退団してからの御入団。当然、存じ上げない世代ですが、偶々娘役ヒロインをされていた作品を幾つか拝見しており、トップコンビだったチギの退団後初のショーを作らせてもらった事もあり、ご挨拶をさせて頂いたことがあります。この前の赤坂RED/THEATERでの拙作『不徳の伴侶』にも、ミホコの繋がりで観に来て下さった。
宝塚での舞台の様子や、少しだけお話しさせてもらった感触から、お芝居が凄く好きなんだろうな、と。
本日も、とても自然体で伸びやか。娘役出身者の呪縛は微塵も感じられず、
良い意味で元ジェンヌとは思われませんでした。素直に物語の中に生きて、必要な役割を果たし、魅力を発揮していたと思います。
失礼ながら、ヅカメイクよりもずっと愛らしく見えました(御本人にも言っちゃった)。
宝塚で培った知恵と精神、育んだ知識と美意識を活かして、自由に羽ばたいてもらいたい女優さんです。

物語はロマンチック。そしてさすがハリウッド流のエンターテインメント。
楽しく、すっきりとした味わいでした。

ひのさんが素敵にお洒落で、同じくジャンボな絵美ちゃんも朗らか。
島田は小気味良く、コリカロちゃんは舞台度胸たっぷり。
スタッフは知り合いも多かったのですが、出演者は意外とそんなところで。

しかし、森公美子さんはクリエに対してイロイロ大きかったです。
森さんの陽性のキラキラが、作品に大らかで愉快なエネルギーを注ぎ込んでいたように思えます。
ヒネクレ者で天邪鬼なワタクシには、眩しいぐらいの直球ロマンス純情系なミュージカルでございました。







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