2021年1月2日に「Twitter2（だれも社会や政治の話をせず、毎日みんなでアニメを観たりゲームをしたりして１日が終わるマジで楽しいSNS）」サーバーが設立され、2021年1月4日に「バーチャル大田区（サーバー名変更予定）」サーバーが設立されました。

２つのサーバーに共通しているのは主にTwitterで招待URLが配られたこと、多ジャンルを扱っていること、そして設立から１日ほどでメンバー数は４桁になり、２週間あまりでメンバー数が３０００名を越えるサーバーになったことです。

サーバーを作成しても最初から人数を集めるのは難しいというのが実際にサーバーを運営して様々なサーバーを見た経験から導かれる答えです。

では現代の一夜城ともいえるような巨大コミュニティが設立された背景には一体何があるのでしょうか？

一夜城サーバーの例

実は一夜城サーバーは過去にもいくつか例があります。

人数の増加は私の記憶を頼りにしているので正確には1日に4桁まではいっていないかもしれませんが、急激な成長を遂げたサーバーをあげてみると

・MMDの集いDiscord支部（2018/3/1）
3DCGソフトウェア「MikuMikuDance」の非公式サポートと雑談

・Esportsの会（2018/11/26）
日本のEsportsを取り巻く環境について議論、募集、告知、雑談

・みんなで集まりま専科（2018/12/1）
メインは雑談だが一言でまとめるのは難しい

・Twitter2（2021/1/2）
争いが起こりにくい話題を中心にした多ジャンル雑談

・バーチャル大田区（2021/1/4）
様々な趣味の他、政治やリアル大田区の話もできる多ジャンル雑談


※「みんなで集まりま専科」「MMDの集いDiscord支部」はシステム上のサーバー作成日、その他は初回宣伝と思われる日付

知っている限りでは以上になります。

…どこそこ？となっている人も少なくないと思います。それもそのはずで人口が巨大なサーバーは口コミでどんどん広まっていくのでDISBOARDなどのサーバー広告サイトに記載する必要性が薄く、むしろ人口の多さを原因とした問題を抱えている場合もあるので招待URLを広く知らせるようなことはしていないからです（なので招待URLは各自探してみてください）

探すのが大変なものほど需要が高いというのはTwitterなどオープンなSNSとは完全に逆ですね。

一夜城サーバーの共通点

サーバーのジャンルは様々です。200人規模の他サーバーと比べるとデコレーションやBotなどDiscordの機能をあまり使っていない印象は受けますがシステム的にそれほど特異なものはありません。

一夜城サーバーに共通していることの一つは管理人がTwitterフォロワー数1万越えのインフルエンサーであり界隈の実力者ということです。

・ビームマンP（MMDの集いDiscord支部）
MikuMikuDanceに使える多くのエフェクトの作成者として知られる。商業アニメ制作にも携わる。

・但木 一真（Esportsの会）
ゲーム業界／e-Sports業界のアナリストとして活躍。総務省から発表されたeスポーツに関連するレポートを複数執筆。他３人の共同管理人もかなりの実力者。

・品田遊（みんなで集まりま専科）
「ダ・ヴィンチ・恐山」としても活躍している小説家、漫画家、ライター。Twitterフォロワー数10万人越え。

・にゃるら（Twitter2）
オタクライター。バーチャルYouTuberとしても活動。

・おぎの稔（バーチャル大田区）
大田区議会議員。政治家とは思えないほどオタクなツイートをすることで有名。バーチャルYouTuberとしても活動。

全く知らない人のサーバーに入るというのは勇気がいる作業です。なのでサーバーを設立した直後はどれくらい自分のことを知っている人がいるかという点でも入ってくる人数が変わってきます。Twitterなどで魅力的な活動をしている人であれば興味がわきますし、その人と会話したい、知識をもらいたいという気持ちがあればなおのことハードルは下がるということなのかなと思います。

今後の一夜城サーバーの発生

今月２つも一夜城サーバーを目撃できたのは年末年始なのにコロナであまり出歩けないため暇になり、ネット上でなにかをはじめる人が増えたということの一つだとは思います。ですが、Discordユーザーの増加は一過性のものではないことを肌で感じますし、サーバーを作ろうとする人も増えてくると思います。その結果一夜城サーバーを作る人も、そこに参加しようと思う人も増える可能性は大いにあるでしょう。

また様々な職種がコロナで制限されてくる中でYouTubeに参入する人がどんどん増えていますが、今から参入してYouTubeで獲得できる利益もどんどん少なくなっているというのが現状かと思います。

そこでYouTube以外の分野に参入する人は増えると思いますし、その中でDiscordと外部サービスと連携させて生計を立てる人は現れると思います。その中に芸能人あるいはイラストレーターなどがいれば一夜城サーバーになる可能性はあるでしょう。

一夜城サーバーを作る人は短い期間に多数の問題に遭うので非常に大変かと思いますが、そこに入る人は最初からたくさんの仲間がいてサーバーの成長をリアルタイムで楽しくみられるのでとても居心地がいいです。一夜城サーバーの発生がDiscordユーザーの増加にもつながるので今後も多くの楽しいサーバーができるのを願うばかりです。

記事は以上です。
よきDiscordライフを！

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