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【コンゴ民】決めポーズのわけは・・・。


     
コンゴ南キブ州カロンゲ区では、2020年11月から、コロナ禍で収入が減少した紛争被害女性たちに、子どもの制服作りの仕事を提供してきました。
      
以前は、マスク作りの仕事を提供していたのですが、コンゴでは、先月から全学年の子どもたちの学校教育が再開され、子どもの制服のニーズが高いことを踏まえて、制服作りの仕事を提供しました。
    
彼女たちは、紛争の影響で子ども時代に親をなくしたり兄弟や親戚を虐殺されたり、性暴力の被害を受けたりシングルマザー。最貧困の生活を強いられたが、それを乗り越えてテラルネの支援で洋裁店を開いた女性たちです。
    
自立後は、学校の制服製作の仕事を請け負ったり、地元の人々の衣服の修理や販売をして、1ヶ月30ドル〜50ドル程度の収入を得ることができるようになっていました。中には時期(クリスマスなど)によって100ドル以上の月収を得ていた女性もいます。
   
しかし、コロナ禍で全ての学校が閉鎖になり、現地の人々も経済的に厳しい状況が続く中で彼女たちの収入も減少しました。
    
そんな中、学校再開の嬉しいニュースが入ったのですが、一方で現地の人たちが経済的に厳しい状況であることに変わりはなく、特に今回、制服を供与した元子ども兵や孤児の世帯(片親が死亡している子どもも含めて)は、小学校が再開しても制服を買うことのできない状況でした。
   
これらに鑑みて、洋裁技術をもった彼女たちに制服を作る仕事をテラルネから提供し、できた制服を小学校に通う250名の子どもたちに提供しました。

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写真は、制服を手渡され喜ぶ子どもたち、です。
     
ただカロンゲでは、コロナ禍以前から厳しい生活を強いられている人々が多く、十分な収入が得られないため過酷な奴隷労働のような重労働で日銭を稼いだり、危険な鉱物資源の採掘をするなどしなければ生きていけない女性たちがいます。
     
むしろ相対的に、コロナの影響が小さく思えてしまうほど、紛争の影響による苦しい状況の中で生活している人々がいまだに多くいる状況です。
        
テラルネとしても、今後も引き続き、カロンゲでの活動を続けていきたいと思っています。

報告;小川真吾 編集:鬼丸昌也

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