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成功する組織の総合力はチームごとの掛け算で決まる

企業の組織は大体の場合、ヒエラルキー型の縦割り設計で作られている。少し前に話題となったティール型やホモクラシー型などがありますが、こうしたフラット系組織はまだまだ全体から見れば少ないでしょう。
しかし、組織やチームによって呼び名(名称)異なれど、それぞれ役割や機能は明確にあるはずです。組織や人事のプロでもない私ですが、組織が成果を上げるためには"総合力"をどう上げていくかが大切だと思っており、当たり前のことばかりなのですがあらためて考えてみたいと思います。

企業というのは、一般的に企画、生産(製造)、マーケティング、営業、広報、人事、経理、総務といった部門(チーム)によって構成されているのが一般的ですね。プロダクトを作ることは重要、販売することも重要、売り方やコミュニケーションを考えたり、働きやすい環境を整えたり、従業員がパフォーマンスを発揮できるような評価や制度も重要。お金の管理はとても重要。このように企業というパズルは組織(チーム)ピースによって埋められています。

企業力が高いというのは、常に結果を残し続けていることを指しますが、それは各組織(チーム)がパフォーマンスを100%発揮し、それが掛け算で成り立つことを指すのではないかと考えます。

仮にEC事業の総合力を掛け算で考えてみます。会社のEC部門の中に7つのチームが存在するとしましょう。商品、広告、CRM、システム、コンテンツ制作、カスタマーサポート、物流の7つです。これら7つのチームがすべて満点(100%)の力を発揮すれば掛け算の結果は100%となります。おそらく成果が出ている状態になっているはずです。それが何かの理由で及第点を取れないチームが出てきたらどうでしょう。全チームがすべて力を出し切れば100点を取れますし、大きくカバーできるチームが出てくれば成果もグンと上がる、それが掛け算。ただし1チームでも大きく外してしまえば成果が出にくくなる、そんな気がしています。

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何が言いたいか、すべてのチームが100点を出せれば良いのですがそうもいかないのが世の常で、自分のチームが凹んだときでも大いにカバーしてくれるチームが出てくれば組織は助かる、それが総合力ではないかと思った次第です。

最後に、組織の形はどうあれ、旧来型の管理組織はチャレンジしづらく個人の成長がストレッチしにくい現状にあると思います。小さなことでも積み上げていくことが大切ですが、大きな成果ばかり求めるようなDNAを持つタイプの企業は自由闊達な意見が出づらく社全体を停滞させてしまうリスクを孕んでいるでしょう。何かをやるのにいろんなプロセスを経る大企業病では競争に勝てないのです。

Cover Photo by Benjamin Child on Unsplash